マーケット市況情報

2021年08月11日 11時00分

週報(8/2~8/6)2021年08月11日 11時00分

1,050ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週初は売買が交錯する中で1,040ドルから1,060ドル近辺での一進一退の展開となった。しかし、週央にFRB高官が米経済は雇用や物価の目標達成に向けて順調な推移をしているとの見方を示すと、時期は不透明ながら米国の利上げは既定路線とみなされてドル高が進み1,010ドル近辺まで下落した。その後も下落基調で推移し1,000ドルの節目を割り込み、週末の米雇用統計を受けた急速なドル高も後押しとなって、昨年12月以来の970ドル台後半まで下落し越週した。

1,810ドル台中盤からスタートした先週の金相場は、週央や週末に控えている米経済指標の発表を待つ展開となって、週初は1,810ドル近辺から1,820ドル近辺での狭いレンジでの推移となった。週央に発表された米経済指標が市場予想を下回ったことに反応して1,830ドル近辺まで一時上昇するも、米経済は雇用や物価の目標達成に向けて順調な推移をしているとのFRB高官の発言を受けて1,810ドル近辺まで戻した。その後は週末にかけて、米雇用統計を前に米労働指標が堅調な推移となったことで投資家のリスク心理が改善したとみられて下落基調に転じ、米雇用統計が好調だったことで6月末以来の1,760ドル近辺まで急落し越週した。

25.50ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、米経済指標の発表を待つ展開となるも、堅調な米企業決算を背景に底堅い展開となって25.60ドル近辺まで上昇した。週央に発表された米経済指標は市場予想を下回ったことで25.80ドル近辺まで一時上昇したものの、FRB高官が米経済の先行きについて強気な見通しを示したことから25.40ドル近辺まで下落した。その後は好調な米労働指標を受けて上値の重い展開となると、週末の好調だった米雇用統計の結果進んだドル高を背景に下落する金相場に追随し、25.00ドルを割り込んで24.30ドル近辺まで急落、越週した。

109.70円近辺でスタートした先週の為替相場は、週初は米経済指標の伸びが鈍化していることやコロナウイルスのデルタ株に関する懸念が拡大していることを受けてリスク選好がやや後退する中で、上値の重い展開が継続、109.00円近辺まで下落した。週央に発表された米経済指標が市場予想を大幅に下回ったことで109.00円を割り込んで108.80円近辺まで急落するも、FRB高官の米経済の先行きに関する強気の発言を受けて109.60円近辺まで急速に円安が進行した。その後週末にかけても米労働指標が市場予想を上回るなど、リスク選好が回復を見せると為替市場は底堅い展開で推移、注目の米雇用統計が好調であったことも追い風となってドル高が急速に進行すると110.00円を突破して110.20円台中盤まで上昇すると同値近辺で越週した。

略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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