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マーケット市況情報
2021年08月05日 13時00分
2021年7月の貴金属市況2021年08月05日 13時00分
価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
月間最安値の1,774.00ドルでスタートした7月のドル建て金相場は、月初発表された米6月雇用統計で新規雇用者数は力強い結果を残したものの、失業率等が悪化したことが材料視され1,790ドル近辺まで上昇した。その後は節目の1,800ドル近辺で揉み合う展開が続くと、米FRB議長が議会証言にて、金融緩和縮小や経済支援策解除にはまだ時間を要するだろうと発言したことで、米経済の先行きに対する不透明感が強まり15日には月間最高値の1,832.00ドルまで値を伸ばした。同水準では利食い売りも旺盛となる中で、世界的に新型コロナウイルスの感染再拡大が確認されるとドル買いが強まり1,800ドル近辺まで急落する展開となった。1,800ドル近辺ではサポートされ、月末にかけて揉み合いが続いたあとは、米FOMCで金融緩和継続との方向性が示されたことに加え、弱い米経済指標もドル売りを促し一時1,830ドル近辺まで上昇した。その後はやや売りが先行し、月末30日には1,825.75ドルまで下落して終了した。
■円建て金相場
月間最安値の6,367円でスタートした7月の円建て金相場は、月半ばにかけて堅調に推移するドル建て金相場を受けて値を伸ばすと、16日には月間最高値の6,507円まで上昇した。その後は、ドル建て相場がやや上値重く推移したことに加え、為替相場が円高方向に進んだことで値を下げ、月末30日には6,484円で終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,084.00ドルでスタートした7月のドル建てプラチナ相場は月初、弱い米経済指標を材料にドル売りが先行すると節目の1,100ドルを突破し1,110ドル近辺まで上昇した。その後は利食い売りから再び1,100ドルを割る水準まで下落する場面もみられたが、米長期金利が低下する中でドルが弱含むと、米FRB議長の議会証言を材料に米金融緩和継続が意識されドルが続落し、15日には月間最高値の1,144.00ドルまで値を伸ばした。その後は、世界的に新型コロナウイルスの感染再拡大が顕著になる中、経済の先行き不透明感を嫌気した株式市場や原油市場の軟調な展開を受け、急速に値を下げる展開となり節目の1,100ドルを割る水準まで下落した。その後は安値を拾う動きから再び1,100ドルを試すも、超えられないことへの失望感や下落する金相場に連れ安となり1,060ドル近辺まで下落した。その後も上値の重い展開が続くと、月末には軟調な米株市場を材料に続落し、月末30日には月間最安値の1,044.00ドルまで下落して終了した。
■円建てプラチナ相場
3,906円でスタートした7月の円建てプラチナ相場は、徐々に下値を切り上げるドル建てプラチナ相場を受け16日には月間最高値の4,116円まで上昇した。月末にかけて、ドル建て相場が下落し、為替相場も円高に進むと値を下げ、月末30日には月間最安値の3,820円まで下落して終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
26.26ドルでスタートした7月のドル建て銀相場は月初、米6月雇用統計で失業率などが悪化したことでドル安が進むと、6日には月間最高値の26.61ドルまで上昇した。その後は、欧州で発表された経済指標が軒並み市場予想を下回ったことで、欧州での経済回復期待が後退し対ユーロでドルが買われると、26ドル近辺まで下落した。月半ばにかけて、26ドル近辺でサポートされる展開が続いたあとは、世界的に新型コロナウイルスが感染再拡大する中で、主要通貨に対しドル買いが進行し25ドル近辺まで急速に下げ幅を拡大した。その後は、弱い米経済指標を材料に米経済の先行き見通しも不透明感が強まり、産業用メタルとしての側面から売りが先行し28日には月間最安値の24.80ドルまで続落した。月末にはドル安を受け上昇する金相場に連れ高となり、月末30日には25.49ドルまで回復して終了した。
■円建て銀相場
96.60円でスタートした7月の円建て銀相場は月初、上昇するドル建て銀相場を受け5日には月間最高値の97.80円まで値を伸ばした。その後は、ドル建て相場が下落し為替相場が円高方向に進んだことで、28日には月間最安値の90.70円まで下落した。月末には、ドル建て相場が反発したことで30日には93.10円まで回復して終了した。
■為替
111.08円でスタートした7月の為替相場は月初、米新規失業保険申請件数が低下し、米経済回復への期待感から2日には月間最高値の111.66円まで上昇した。しかし、その後発表された米6月雇用統計では、失業率や平均時給が悪化したことを嫌気し売りが先行すると、上値の重い展開が継続し109.60円近辺まで急速に下げ幅を拡大した。同水準では安値を拾う動きがみられ、米長期金利の上昇から一時110.50円近辺まで回復したものの、米FRB議長の議会証言を材料に米金融緩和政策の継続が確認されたことで、再び110円を下回る水準まで下落した。その後は、世界的に新型コロナウイルス感染再拡大が確認され、主要通貨に対してドルも円も買われる中で、やや円買いが優勢となると一時109.60円近辺まで続落した。月後半から月末にかけて、米株式市場の回復にサポートされ上昇する場面もみられたが、弱い米経済指標や米FOMCの結果を受け、金融緩和縮小への期待感が剥落すると、月末30日には月間最安値の109.49円まで下落して終了した。
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会 FOMC:米国連邦公開市場委員会
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
月間最安値の1,774.00ドルでスタートした7月のドル建て金相場は、月初発表された米6月雇用統計で新規雇用者数は力強い結果を残したものの、失業率等が悪化したことが材料視され1,790ドル近辺まで上昇した。その後は節目の1,800ドル近辺で揉み合う展開が続くと、米FRB議長が議会証言にて、金融緩和縮小や経済支援策解除にはまだ時間を要するだろうと発言したことで、米経済の先行きに対する不透明感が強まり15日には月間最高値の1,832.00ドルまで値を伸ばした。同水準では利食い売りも旺盛となる中で、世界的に新型コロナウイルスの感染再拡大が確認されるとドル買いが強まり1,800ドル近辺まで急落する展開となった。1,800ドル近辺ではサポートされ、月末にかけて揉み合いが続いたあとは、米FOMCで金融緩和継続との方向性が示されたことに加え、弱い米経済指標もドル売りを促し一時1,830ドル近辺まで上昇した。その後はやや売りが先行し、月末30日には1,825.75ドルまで下落して終了した。
■円建て金相場
月間最安値の6,367円でスタートした7月の円建て金相場は、月半ばにかけて堅調に推移するドル建て金相場を受けて値を伸ばすと、16日には月間最高値の6,507円まで上昇した。その後は、ドル建て相場がやや上値重く推移したことに加え、為替相場が円高方向に進んだことで値を下げ、月末30日には6,484円で終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,084.00ドルでスタートした7月のドル建てプラチナ相場は月初、弱い米経済指標を材料にドル売りが先行すると節目の1,100ドルを突破し1,110ドル近辺まで上昇した。その後は利食い売りから再び1,100ドルを割る水準まで下落する場面もみられたが、米長期金利が低下する中でドルが弱含むと、米FRB議長の議会証言を材料に米金融緩和継続が意識されドルが続落し、15日には月間最高値の1,144.00ドルまで値を伸ばした。その後は、世界的に新型コロナウイルスの感染再拡大が顕著になる中、経済の先行き不透明感を嫌気した株式市場や原油市場の軟調な展開を受け、急速に値を下げる展開となり節目の1,100ドルを割る水準まで下落した。その後は安値を拾う動きから再び1,100ドルを試すも、超えられないことへの失望感や下落する金相場に連れ安となり1,060ドル近辺まで下落した。その後も上値の重い展開が続くと、月末には軟調な米株市場を材料に続落し、月末30日には月間最安値の1,044.00ドルまで下落して終了した。
■円建てプラチナ相場
3,906円でスタートした7月の円建てプラチナ相場は、徐々に下値を切り上げるドル建てプラチナ相場を受け16日には月間最高値の4,116円まで上昇した。月末にかけて、ドル建て相場が下落し、為替相場も円高に進むと値を下げ、月末30日には月間最安値の3,820円まで下落して終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
26.26ドルでスタートした7月のドル建て銀相場は月初、米6月雇用統計で失業率などが悪化したことでドル安が進むと、6日には月間最高値の26.61ドルまで上昇した。その後は、欧州で発表された経済指標が軒並み市場予想を下回ったことで、欧州での経済回復期待が後退し対ユーロでドルが買われると、26ドル近辺まで下落した。月半ばにかけて、26ドル近辺でサポートされる展開が続いたあとは、世界的に新型コロナウイルスが感染再拡大する中で、主要通貨に対しドル買いが進行し25ドル近辺まで急速に下げ幅を拡大した。その後は、弱い米経済指標を材料に米経済の先行き見通しも不透明感が強まり、産業用メタルとしての側面から売りが先行し28日には月間最安値の24.80ドルまで続落した。月末にはドル安を受け上昇する金相場に連れ高となり、月末30日には25.49ドルまで回復して終了した。
■円建て銀相場
96.60円でスタートした7月の円建て銀相場は月初、上昇するドル建て銀相場を受け5日には月間最高値の97.80円まで値を伸ばした。その後は、ドル建て相場が下落し為替相場が円高方向に進んだことで、28日には月間最安値の90.70円まで下落した。月末には、ドル建て相場が反発したことで30日には93.10円まで回復して終了した。
■為替
111.08円でスタートした7月の為替相場は月初、米新規失業保険申請件数が低下し、米経済回復への期待感から2日には月間最高値の111.66円まで上昇した。しかし、その後発表された米6月雇用統計では、失業率や平均時給が悪化したことを嫌気し売りが先行すると、上値の重い展開が継続し109.60円近辺まで急速に下げ幅を拡大した。同水準では安値を拾う動きがみられ、米長期金利の上昇から一時110.50円近辺まで回復したものの、米FRB議長の議会証言を材料に米金融緩和政策の継続が確認されたことで、再び110円を下回る水準まで下落した。その後は、世界的に新型コロナウイルス感染再拡大が確認され、主要通貨に対してドルも円も買われる中で、やや円買いが優勢となると一時109.60円近辺まで続落した。月後半から月末にかけて、米株式市場の回復にサポートされ上昇する場面もみられたが、弱い米経済指標や米FOMCの結果を受け、金融緩和縮小への期待感が剥落すると、月末30日には月間最安値の109.49円まで下落して終了した。
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会 FOMC:米国連邦公開市場委員会