マーケット市況情報

2021年08月03日 12時00分

週報(7/26~7/30)2021年08月03日 12時00分

1,060ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週央のFOMC声明を待つ展開の中、中国での規制強化を受けた各国株式市場の下落を背景に週初は下落基調に推移し、1,040ドル台中盤まで下落した。その後、注目されていたFOMCの声明が発表されると、その内容は新型コロナ感染者数が増加する中で経済回復については楽観的な先行きの見通しを示す一方、量的緩和の縮小時期については明示するものではなかったことから、現在の市場環境が継続するとの見方が強まり、一時1,080ドル近辺まで上昇した。しかし、その後は米第2四半期GDPが予想を下回ったことなどから下落に転じると引けにかけて方向感なく推移し、1,040ドル台中盤で越週した。

週初、1,800ドル近辺からスタートした先週の金相場は、FOMCを週央に控える中で様子見の姿勢が強く、方向感を欠き1,800ドルを挟んで小幅な値動きでの推移となった。注目されていたFOMCの結果は、期待されていた金融緩和縮小開始時期の目安を表明することはなかったが、米経済の先行きへの楽観的な回復見通しなどを示したことで底堅い展開となった。その後週末にかけては、米第2四半期のGDPが市場予想を下回ったことからコロナ感染拡大による先行きへの不透明感も高まって金は買われ、1,830ドル近辺まで上昇したが勢いは続かず、FRB当局者の金融緩和に対する発言を受けてドル高に転じる中で値を下げて1,810ドル台中盤で越週した。

25.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週央のFOMCの声明を待つ展開となって週初は方向感に乏しい推移となるも、中国における規制強化の流れを受けて下落した欧米株式市場に反応して急落、25.00ドルを割り込むと一時24.60ドル近辺を示現した。その後はFOMC声明の発表を待つなか、24.70ドル近辺から24.80ドル近辺で方向感に欠ける推移となるも、声明の発表後はドル安を背景に買い進められ、25.80ドル近辺まで堅調な推移となった。その後は利益確定の売りや米第2四半期GDPの結果が市場予想を下回ったことを受けて上値の重い展開で推移し、25.50ドル近辺で越週した。

110.60円近辺からスタートした先週の為替相場は、週初よりFOMCの声明発表を控えて積極的な取引が手控えられる中、高インフレや新型コロナのデルタ株の拡大懸念を受けたリスク選好の後退もあり、主要通貨に対するドル安の進行を受けて上値の重い展開で推移した。注目されていたFOMCの声明については、金融緩和の縮小についての予定が示されなかったことから、当初の見通しより縮小時期は後退したとの見方もあってドル安の推移が続き110円を割り込むと、週末にかけて発表された米経済指標が市場予想を下回ったこともあって109.40円近辺まで続落した。しかし、引けにかけて米株式市場が下落したことや、FRB当局者の量的緩和の縮小開始時期に関する言及を受けてドルが買われて109.70円近辺で越週した。

略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会 FRB:米連邦準備制度理事会 GDP:国内総生産
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