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マーケット市況情報
2021年07月13日 15時00分
週報(7/5~7/9)2021年07月13日 15時00分
1,100ドル近辺でスタートしたプラチナ相場は前週から続く上昇基調が継続し、6日には前週高値となる1,120ドル近辺まで上昇した。しかし、その後は相場の戻りに対して一服感が広がったことや、米景況指標の市場予想を下回る結果を受けて投機筋の売りが優勢となり反落に転じると、週末にかけての株式市場の急落場面なども相まって、下げ幅を拡大し一時1,070ドル近辺まで下落した。このレベルでは前週に確認した下値という節目への意識や、足元でプラチナリースレートが上昇していることから、それらを波乱要因に相場が不安定化することを嫌った投機筋の買い戻しも入り1,100ドル近辺まで値を戻して終了した。
先週の金相場は週初米国が休日となる中、1,785ドル近辺で小動きに始まると、6日に発表された米景況指標が市場予想を下回ることとなったことからドル安が進み1,800ドル台に乗せた。その後は7日のFOMC議事録の発表を控えて1,800ドル挟みで往来相場となった。発表された議事録では先般のFOMCにおいて示された緩和政策からの転換の可能性について追加の情報を求める期待感が強かったが、それらを明示するような内容は示されることは無く、金相場の反応は限定的となった。週末にかけ一時コロナ・デルタ株に対する懸念が意識され株式市場等が急落する場面ではリスク回避的な動きから一時1,820ドル近辺まで上昇する場面もあったが、すぐに売り戻され、再び1,800ドルを挟んだ狭いレンジに回帰すると1,800ドル近辺で越週した。
26.50ドル近辺でスタートした銀相場は底堅い動きを見せた金相場とは対照的に、週を通してやや軟調な地合いを形成した。6日の米景況指標が市場予想を下回る結果を見せた場面では、ドル安に誘われて一時26.80ドル近辺まで上昇したものの、投機筋の利益確定売りなどから売られ週初のレベルを割り込むと、米景気に対する見方が好調から停滞へと移行しているとの見方が広がっていき、段階的に下値を切り下げる相場展開となった。米株式が急落した8日には26.00ドルの大台割れを試し、翌9日には一時25.80ドル近辺まで下落した。しかし、このレベルでは実需筋の買いが見られサポートされたことや、週末を控えた投機筋のポジション調整からの買い戻しが見られて、下げ幅を縮小し26.00ドル近辺で越週した。
111円近辺でスタートした円相場は米景況指数の悪化から米長期債の利回りが軟調となり、対主要通貨でドル安が進行。一方で日本のコロナ接種率が急激な伸びとなっていることから、地合いとしてもやや円高が進みやすい状況となり、早々に110円台に入った。市場が注目する7日のFOMC議事録の発表前には前週のサポートラインでもある110.50円まで円高が進行したが、その後発表されたFOMC議事録はFRBの金融政策転換を確信する内容とはならならなかった。これを受けて、米長期債利回りが一段安となるとドル安が急速に進行し、米株式も大幅安となった場面では節目となる110.50円を割り込んで、一時109.50円近辺まで円高ドル安となった。週末にかけてはポジション調整から110円台まで値を戻したが、総じて方向感を変えるには至らず110.20円近辺で越週した。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会 FRB:米連邦準備理事会
先週の金相場は週初米国が休日となる中、1,785ドル近辺で小動きに始まると、6日に発表された米景況指標が市場予想を下回ることとなったことからドル安が進み1,800ドル台に乗せた。その後は7日のFOMC議事録の発表を控えて1,800ドル挟みで往来相場となった。発表された議事録では先般のFOMCにおいて示された緩和政策からの転換の可能性について追加の情報を求める期待感が強かったが、それらを明示するような内容は示されることは無く、金相場の反応は限定的となった。週末にかけ一時コロナ・デルタ株に対する懸念が意識され株式市場等が急落する場面ではリスク回避的な動きから一時1,820ドル近辺まで上昇する場面もあったが、すぐに売り戻され、再び1,800ドルを挟んだ狭いレンジに回帰すると1,800ドル近辺で越週した。
26.50ドル近辺でスタートした銀相場は底堅い動きを見せた金相場とは対照的に、週を通してやや軟調な地合いを形成した。6日の米景況指標が市場予想を下回る結果を見せた場面では、ドル安に誘われて一時26.80ドル近辺まで上昇したものの、投機筋の利益確定売りなどから売られ週初のレベルを割り込むと、米景気に対する見方が好調から停滞へと移行しているとの見方が広がっていき、段階的に下値を切り下げる相場展開となった。米株式が急落した8日には26.00ドルの大台割れを試し、翌9日には一時25.80ドル近辺まで下落した。しかし、このレベルでは実需筋の買いが見られサポートされたことや、週末を控えた投機筋のポジション調整からの買い戻しが見られて、下げ幅を縮小し26.00ドル近辺で越週した。
111円近辺でスタートした円相場は米景況指数の悪化から米長期債の利回りが軟調となり、対主要通貨でドル安が進行。一方で日本のコロナ接種率が急激な伸びとなっていることから、地合いとしてもやや円高が進みやすい状況となり、早々に110円台に入った。市場が注目する7日のFOMC議事録の発表前には前週のサポートラインでもある110.50円まで円高が進行したが、その後発表されたFOMC議事録はFRBの金融政策転換を確信する内容とはならならなかった。これを受けて、米長期債利回りが一段安となるとドル安が急速に進行し、米株式も大幅安となった場面では節目となる110.50円を割り込んで、一時109.50円近辺まで円高ドル安となった。週末にかけてはポジション調整から110円台まで値を戻したが、総じて方向感を変えるには至らず110.20円近辺で越週した。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会 FRB:米連邦準備理事会