マーケット市況情報

2021年06月22日 15時00分

週報(6/14~6/18)2021年06月22日 15時00分

1,140ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、週初はFOMCを控える中で小動きの展開となって1,170ドル近辺まで上昇するも、その後はFOMC声明を待つ中で上値を削って1,140ドル近辺まで戻した。週央にFOMCの声明が発表されると、市場予想よりも利上げ時期が早まる見込みがあると言及され上値の重い展開となると、中国政府の金属備蓄放出に関する報道やドル高を受けて商品市場全体が売られる中、投機筋の手じまい売りなどから急速に下げ足を速めて1,060ドル近辺まで下落した。その後週末にかけては買い戻しの動きも見られたものの、FRB当局者がさらなる利上げ前倒しに言及したことで急落した米株式市場に連れ安となって1,040ドル近辺で越週した。

1,880ドル近辺からスタートした先週の金相場は、週央にFOMCの声明発表を控える中、FRBが金融政策を変更する見通しとの報道を受けて米金利が上昇、上値の重い展開となるもインフレ加速の懸念から下値も限定的で1,860ドル近辺から1,870ドル近辺での小幅な値動きでの推移となった。注目されていたFOMCの声明では、利上げ予想時期の前倒しの見込みがあると表明されたことを受けたドル高を背景として急落すると、下落の流れを止める材料に乏しく節目の1,800ドルを割り込んで1,770ドル近辺まで続落した。週末にかけて安値拾いの買いも散見されて再び1,800ドルを目指す展開となったものの、FRB当局者からFOMCでの声明よりも早期の利上げに対する可能性が言及されたことが失望感を買ったことでドル高に拍車がかかると下落に転じ、1,760ドル近辺で越週した。

28.00ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初は週央のFOMCの声明発表を待つ展開となって27.50ドル近辺から28.00ドル近辺でのレンジ推移となった。週央発表されたFOMCの声明では、当初の予想から利上げ時期を前倒す見込みがあることが盛り込まれると、急落した金相場に追随して26.00ドルを割り込み、25.90ドル近辺まで大幅安となった。その後週末にかけて急落を受けた安値拾いの買いも散見されたが、FRB当局者が声明で発表した時期よりも利上げが早まる可能性に言及すると再び下落に転じ、25.90ドル台中盤で越週した。

109.60円近辺からスタートした先週の為替相場は、週央にFOMCの声明発表を控える中、前週末より引き続くドル高傾向を受けて110.00円台に乗せたものの、FOMC声明を待つ中で積極的な取引が手控えられたことから110.00円近辺から110.20円近辺でのレンジでの推移となった。週央に発表された声明の内容で、利上げ予想が2024年から2023年へと前倒される可能性があると言及したことで主要通貨に対してドル高が急速に進行すると円相場もつられて一時110.80円近辺まで急速に円安が進行した。週末にかけては米長期金利の低下を受けたリスク選好の低下により対円でのドル安は幾分落ち着きを見せて110.00円近辺まで円高に推移したが、FRB当局者の発言を受けて一時110.40円近辺まで円安となるも流れは続かず110.20円近辺で越週した。

略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会 FRB:米連邦準備制度理事会
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