マーケット市況情報

2021年05月25日 13時00分

週報(5/17~5/21)2021年05月25日 13時00分

1,230ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、米長期金利の低下を受けたドル安から上昇すると、高値圏を維持する米株価もサポート材料となり1,250ドル近辺まで値を伸ばした。しかし、同水準では上値は重く下落へと転じると、弱い米経済指標や急速に下げ幅を拡大する米株価を嫌気した売りから1,200ドル近辺まで急落した。週後半には安値を拾う動きから1,210ドル近辺まで回復したものの、週末に発表された堅調な米経済指標を材料に主要通貨に対してドルが強含んだことで値を下げ、1,170ドル近辺まで下落して越週した。

1,840ドル台中盤でスタートした先週の金相場は週初、米長期債利回り低下を受けてドル安が進むと1,870ドル近辺まで買い進められる展開となった。週央にかけて同値近辺で売り買いが交錯したあとは、暗号資産の急落を材料に米株安が進んだことが選好され一時1,890ドル近辺まで上昇した。しかし、その後発表された米FOMC議事要旨で、急速な景気回復が実現すれば資産買い入れペースの調整を協議することが適切であろうと示唆されたことで、金融緩和早期縮小への見方が強まるとドル高が進み1,870ドル近辺まで下落した。週後半から週末にかけて、強弱入り混じる米経済指標を材料に揉み合う展開が続くと1,880ドル近辺で越週した。

27.40ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、金相場の上昇に連れ高となり28.60ドル近辺まで値を伸ばした。同水準では利食い売りが強まり、弱い米経済指標を受けた景気後退感も相俟って28.20ドル近辺まで下落した。その後は、中国政府が商品市場の取引について管理を強化すると発表したことで急落した原油相場や銅相場を嫌気した売りから27.70ドル近辺まで値を下げた。週末にかけても、上値の重い展開が続き徐々に上値を削ると27.60ドル近辺で越週した。

109.30円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、本邦株式市場が軟調に推移したことで円買いが強まり109.20円近辺まで値を下げると、弱い米経済指標も相俟って109円を割る水準まで下落した。週央には、中国政府が商品市場の管理体制を強化すると発表したことを嫌気し、商品市場から資金流出する中で円買いが強まり一時108.60円近辺まで続落した。しかし、米FOMC議事要旨で、急速な景気回復が実現すれば金融緩和縮小について協議を開始するべきと示されたことで、ドル買い戻しの動きが強まり109.20円近辺まで回復した。週後半には弱い米経済指標から米長期金利低下を受けドル売が強まり再び109円を割り込み一時108.60円近辺まで下落したものの、週末に発表された米経済指標が市場予想を上回ったことで109円近辺まで回復して越週した。

略語注釈
FOMC:米国連邦公開市場委員会
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