マーケット市況情報

2021年05月11日 14時00分

週報(5/3~5/7)2021年05月11日 14時00分

1,200ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、週初、中国や本邦が休日となる中で方向感に欠ける推移となるも、好調な欧州経済指標や米企業の底堅い決算発表を受けて上昇基調に推移して1,260ドル近辺まで上昇した。しかし、週央に米政権高官の発言を受けた金利上昇懸念を背景に米株式市場が下落すると、その流れを受けて下落した後は手掛かり難から1,210ドル近辺から1,230ドル近辺でのレンジ推移となった。週末にかけて、米失業保険申請数が市場予想から大幅な改善が見られて先行きを楽観する見方が広がると上昇に転じて1,250ドル近辺まで急伸、注目された米雇用統計は市場予想を大幅に下回るも、FRBの低金利政策の継続が示唆されたことで小動きにとどまり1,250ドル近辺で越週した。

1,770ドル近辺からスタートした先週の金相場は、週初より米経済指標が市場予想を下回ったことを受けた米金利の低下を背景としたドル安から買われて1,800ドルを目前にするも、米政権高官が追加経済対策による金利上昇期待を表明したことを受け1,780ドル近辺まで下落した。その後、週央以降は米経済指標の発表があるも市場の期待を下回ったことで先行き不透明感が強まって金相場が上昇に転じると、米失業保険申請数の大幅上昇を受けたドル安から急伸して1,800ドルを突破した。週末には、米雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことで米ドル高への期待感が薄らいだことから急速なドル安が進むと、雇用回復なくして政策変更のつもりがないことを各連銀総裁が示していたことからFRBの低金利政策の継続も意識され、金相場は続伸し1,840ドル近辺で越週した。

25.80ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週初米金利の低下を受けたドル安を背景に27.00ドル近辺まで急伸するも、米政権高官が追加経済対策を通じた金利上昇期待を表明すると、為替市場がドル高に転じたことで売られ26.20ドル台中盤まで下落した。週央にかけては底堅い展開で推移、週末にかけて米失業保険申請数が市場予想を大幅に下回ったことで為替市場が再びドル安に転じると27.30ドル近辺まで上昇した。その後も市場予想を下回った米雇用統計を受け米国の雇用情勢の回復には時間がかかる見通しを背景にドル安基調となったことから底堅い展開での推移が継続、27.40ドル近辺で越週した。

109.20円近辺でスタートした先週の為替相場は、本邦が祝日休場の中で米経済指標の低下を背景としたドル安を受けて109.00円近辺まで円高に推移した後は、リスク選好の低下を受けたドル高を反映して円安に推移する値動きの荒い展開となった。週央にかけても本邦の連休の中、週末に発表される米雇用統計の発表を待つ展開となって方向感に欠いた推移となり109.10円近辺から109.40円近辺でのレンジ推移となった。週末には、投資家の耳目を集めていた米雇用統計は市場予想を大幅に下回る結果となったことで、米経済の先行きを楽観視する見方が後退したことや金利上昇期待が剥落したことを受けて主要通貨に対して急速なドル安の進行が対円相場にも波及し、109.00円を割り込んで108.60円近辺まで下落して越週した。

略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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