マーケット市況情報

2021年05月07日 12時00分

週報(4/26~4/30)2021年05月07日 12時00分

1,230ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、週初ドイツの経済指標が好調だったことや、パラジウムが最高値を更新したことへの追随もありおよそ2カ月ぶりの水準となる1,250ドル台後半まで上昇した。しかし、利益確定の売りやFOMCを前にした金相場の下落に追随する展開となり1,230ドル近辺まで下落すると、その後も下値を切り下げる展開となり1,210ドル近辺まで続落する展開となった。週末にかけては、一時反発するも米国で発表された米1-3月期GDP速報値が市場予想を上回る内容だったことを背景とした金相場の下落につられ1,190ドル近辺まで急落した。そして、週末には自律反発の様相を見せるも上値は重く1,200ドル近辺にて越週した。

1,770ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週初動意に乏しいことや、28日に開催されるFOMCの発表内容を前にした様子見ムードの広がりから1,780ドルを挟んでのレンジ相場を形成して推移した。28日にはFOMCにおいてインフレ率上昇への見解やテーパリング及びその協議に対する発言への警戒感から一時1,760ドル台中盤まで値を下げるも、同会合後の発表ではおおむね予想通りの内容だったことに加え、テーパリングに関しても時期尚早との認識を示したことで1,780ドル近辺まで回復した。その後、週末にかけては米1-3月期GDP速報値が市場予想を上回る内容だったことから、米長期債利回りが上昇した。これを受けて一時1,750ドル近辺まで急落した。週末には米経済指標が好調だったが、米地区連銀総裁のテーパリングに関する発言を背景とした米株価の下落により強弱入り混じる展開となり1,770ドル近辺を推移して越週した。

26.00ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週初米経済指標が市場予想を上回ったことで工業用需要の側面が意識される結果となり26.40ドル近辺まで上昇した。しかし、28日から開かれるFOMCを前にした警戒感の広がりを背景とした金相場の下落につられる展開となり一時26.00ドルを割り込むまで急落した。その後、同会合ではおおむね予想通りの内容となったことからも安心感が広がり26.40ドル近辺まで回復する展開を見せた。しかし、週末にかけては米1-3月期GDP速報値が市場予想を上回る内容だったことを背景としたドル高を材料に25.80ドル近辺まで急落した。そして、週末には一時26.00ドルを回復するも、維持されずに反落し25.90ドル近辺にて越週した。

108.00円近辺でスタートした先週の為替相場は、週初一時107.60円近辺まで円高に推移するも、米長期債利回りの上昇から108.00円まで値を戻した。週央にかけて米経済指標が市場予想を上回ったことで円安に推移するも、注目されていた28日のFOMC会合では、概ね市場の予想通りの内容だったことから109.00円を天井として小幅な値動きとなった。その後、米長期債利回りが反落したことで、一時円高に推移するも、米1-3月期GDP速報値が市場予想を上回る内容だったことから再び109.00円を回復すると、週末にかけても円安の流れは継続し109.30円近辺にて越週した。

略語注釈
FOMC:連邦公開市場委員会
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