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マーケット市況情報
2021年04月09日 13時00分
2021年3月の貴金属市況2021年04月09日 13時00分
価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
月間最高値の1,746.95ドルでスタートした3月のドル建て金相場は月初、米経済指標で同国の製造業の底堅さが認識されたことで1,710ドル近辺まで下落したあとは、米FRB議長が足もとの米国債利回り上昇を容認する姿勢との見方が強まると、1,690ドル近辺まで下げ幅を拡大した。月半ばにかけては、安値を拾う動きが強まったことや、米国債利回りの上昇が一服したことで1,740ドル近辺まで回復した。17日と18日に開催された米FOMCでは、景気支援の継続に前向きな姿勢が示され、経済成長とインフレ加速に対する期待感が高まったことでドルが強含み1,720ドル近辺まで値を下げることとなった。月後半は、新規材料が無く1,730ドル近辺で動意薄く推移するも、月末に米投資会社に関連した金融機関の巨額損失に対する警戒感がドル買いを促したことで、30日には月間最安値の1,683.95ドルまで下落した。その後は、買い戻しの動きもあり、月末31日には1,691.05ドルでまで回復して終了。
■円建て金相場
6,019円でスタートした3月の円建て金相場は月初、ドル建て金相場の下落から5日には月間最安値の5,930円まで値を下げた。月半ばにかけて、ドル建て相場が上昇へと転じると、為替相場も円安方向に動いたことから、18日には月間最高値の6,171円まで上昇した。その後、ドル建て相場が再び軟調な展開となると、月末31日には6,024円まで下落して終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,206ドルでスタートした3月のドル建てプラチナ相場は月初、長期金利の上昇を受けたドル高を背景に軟調な展開となると、米FRB議長の講演で足もとの金利上昇に対する危機感が示されなかったことで下げ幅を拡大すると、投機的な売りも巻き込み5日には月間最安値の1,119ドルまで下落した。月半ばにかけて、米国債利回りの上昇が一服したことでドル安となると、買い戻しが急速に進み11日には月間最高値の1,223ドルまで回復した。その後は、米長期金利が再び上昇したことで1,200ドルを割り込むも、ロシア大手鉱山会社で浸水被害のため生産量減少との報道をきっかけに買いが強まり再び1,200ドルを回復した。しかし、ロシアの鉱山生産はパラジウムが中心となるため、プラチナ供給に対する影響力は限定的との見方が広まり、月の後半に向けて徐々に上値を削る展開となった。月末にかけては、目新しい材料が無い中で売り買いが交錯すると、1,100ドル台後半で揉み合う展開が続き、月末31日には1,182ドルで終了。
■円建てプラチナ相場
4,191円でスタートした3月の円建てプラチナ相場は月初、ドル建てプラチナ相場の急落を受け、5日に月間最安値の3,944円まで下落した。月半ばにかけてドル建て相場が回復したことに加え、為替相場が円安に進んだことで、18日には月間最高値の4,334円まで値を伸ばした。月後半にかけてドル建て相場が下落すると上値は抑えられ、月末31日には4,183円で終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
月間最高値の26.89ドルでスタートした3月のドル建て銀相場は月初、弱い中国経済指標や、軟調な金相場を材料に25ドル近辺まで下落した。同水準では買いも旺盛となり、米国債利回り上昇の一服を受けたドル安から、月半ばにかけて下値を切り上げると26.50ドル近辺まで回復した。その後、米FOMCで経済見通しに対して上方修正がなされたことでドル買いが強まり、軟調地合いへと転じると、欧州での新型コロナウイルス再拡大の懸念からドル買いが加速し25ドル近辺まで下落した。月末にかけて、米国において新型コロナウイルスワクチン接種の進展や、米政権におけるインフラ投資案発表を受けたドル高から値を下げると、月末31日には月間最安値の24.00ドルまで続落して終了。
■円建て銀相場
95.00円でスタートした3月の円建て銀相場は、月を通して円安に進む為替相場を受け、18日には月間最高値の95.70円まで上昇した。しかし、月後半にかけてドル建て銀相場が軟調地合いとなると、徐々に値を下げ月末31日には月間最安値の88.50円まで下落して終了。
■為替
月間最安値の106.49円でスタートした3月の為替相場は月初、米国債利回りの上昇を受けて徐々に下値を切り上げ107円を突破したあとは、米FRB議長が足もとの利回り上昇に対応する具体的な措置について言及しなかったことでドル買いが加速し109円を突破した。その後は、米国債利回りの上昇が一服したことに加え、弱い米経済指標も相俟って108.50円近辺まで下落。月半ばから後半にかけて、109円近辺で売り買い交錯する展開が続いたあとは、米FOMCで経済見通しは上方修正され、金融緩和は継続とされたもののドル円相場の反応は限定的だった。月後半には欧州での新型コロナウイルス感染拡大への懸念から対ユーロでドルが選好されると、ドル円相場にも波及し109.50円近辺まで上昇した。月末には、米政権のインフラ投資案が発表され、これを好感したドル買いから値を伸ばすと、月末31日には月間最高値の110.71円で終了。
略語注釈
FRB 連邦準備制度理事会 FOMC 連邦公開市場委員会
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
月間最高値の1,746.95ドルでスタートした3月のドル建て金相場は月初、米経済指標で同国の製造業の底堅さが認識されたことで1,710ドル近辺まで下落したあとは、米FRB議長が足もとの米国債利回り上昇を容認する姿勢との見方が強まると、1,690ドル近辺まで下げ幅を拡大した。月半ばにかけては、安値を拾う動きが強まったことや、米国債利回りの上昇が一服したことで1,740ドル近辺まで回復した。17日と18日に開催された米FOMCでは、景気支援の継続に前向きな姿勢が示され、経済成長とインフレ加速に対する期待感が高まったことでドルが強含み1,720ドル近辺まで値を下げることとなった。月後半は、新規材料が無く1,730ドル近辺で動意薄く推移するも、月末に米投資会社に関連した金融機関の巨額損失に対する警戒感がドル買いを促したことで、30日には月間最安値の1,683.95ドルまで下落した。その後は、買い戻しの動きもあり、月末31日には1,691.05ドルでまで回復して終了。
■円建て金相場
6,019円でスタートした3月の円建て金相場は月初、ドル建て金相場の下落から5日には月間最安値の5,930円まで値を下げた。月半ばにかけて、ドル建て相場が上昇へと転じると、為替相場も円安方向に動いたことから、18日には月間最高値の6,171円まで上昇した。その後、ドル建て相場が再び軟調な展開となると、月末31日には6,024円まで下落して終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,206ドルでスタートした3月のドル建てプラチナ相場は月初、長期金利の上昇を受けたドル高を背景に軟調な展開となると、米FRB議長の講演で足もとの金利上昇に対する危機感が示されなかったことで下げ幅を拡大すると、投機的な売りも巻き込み5日には月間最安値の1,119ドルまで下落した。月半ばにかけて、米国債利回りの上昇が一服したことでドル安となると、買い戻しが急速に進み11日には月間最高値の1,223ドルまで回復した。その後は、米長期金利が再び上昇したことで1,200ドルを割り込むも、ロシア大手鉱山会社で浸水被害のため生産量減少との報道をきっかけに買いが強まり再び1,200ドルを回復した。しかし、ロシアの鉱山生産はパラジウムが中心となるため、プラチナ供給に対する影響力は限定的との見方が広まり、月の後半に向けて徐々に上値を削る展開となった。月末にかけては、目新しい材料が無い中で売り買いが交錯すると、1,100ドル台後半で揉み合う展開が続き、月末31日には1,182ドルで終了。
■円建てプラチナ相場
4,191円でスタートした3月の円建てプラチナ相場は月初、ドル建てプラチナ相場の急落を受け、5日に月間最安値の3,944円まで下落した。月半ばにかけてドル建て相場が回復したことに加え、為替相場が円安に進んだことで、18日には月間最高値の4,334円まで値を伸ばした。月後半にかけてドル建て相場が下落すると上値は抑えられ、月末31日には4,183円で終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
月間最高値の26.89ドルでスタートした3月のドル建て銀相場は月初、弱い中国経済指標や、軟調な金相場を材料に25ドル近辺まで下落した。同水準では買いも旺盛となり、米国債利回り上昇の一服を受けたドル安から、月半ばにかけて下値を切り上げると26.50ドル近辺まで回復した。その後、米FOMCで経済見通しに対して上方修正がなされたことでドル買いが強まり、軟調地合いへと転じると、欧州での新型コロナウイルス再拡大の懸念からドル買いが加速し25ドル近辺まで下落した。月末にかけて、米国において新型コロナウイルスワクチン接種の進展や、米政権におけるインフラ投資案発表を受けたドル高から値を下げると、月末31日には月間最安値の24.00ドルまで続落して終了。
■円建て銀相場
95.00円でスタートした3月の円建て銀相場は、月を通して円安に進む為替相場を受け、18日には月間最高値の95.70円まで上昇した。しかし、月後半にかけてドル建て銀相場が軟調地合いとなると、徐々に値を下げ月末31日には月間最安値の88.50円まで下落して終了。
■為替
月間最安値の106.49円でスタートした3月の為替相場は月初、米国債利回りの上昇を受けて徐々に下値を切り上げ107円を突破したあとは、米FRB議長が足もとの利回り上昇に対応する具体的な措置について言及しなかったことでドル買いが加速し109円を突破した。その後は、米国債利回りの上昇が一服したことに加え、弱い米経済指標も相俟って108.50円近辺まで下落。月半ばから後半にかけて、109円近辺で売り買い交錯する展開が続いたあとは、米FOMCで経済見通しは上方修正され、金融緩和は継続とされたもののドル円相場の反応は限定的だった。月後半には欧州での新型コロナウイルス感染拡大への懸念から対ユーロでドルが選好されると、ドル円相場にも波及し109.50円近辺まで上昇した。月末には、米政権のインフラ投資案が発表され、これを好感したドル買いから値を伸ばすと、月末31日には月間最高値の110.71円で終了。
略語注釈
FRB 連邦準備制度理事会 FOMC 連邦公開市場委員会