マーケット市況情報

2021年03月30日 18時00分

週報(3/22~3/26)2021年03月30日 18時00分

1,160ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、週初は米株式市場の上昇と欧州での新型コロナ感染拡大を背景に、売買が交錯し1,140ドル中盤から1,180ドル近辺までの広いレンジの中で方向感に乏しい展開で推移した。週央以降は、パウエルFRB議長や米政府高官の米経済の先行きへの楽観的な見方を示した議会証言を背景に底堅く推移すると、米失業率の低下や米株式市場の上昇が支援材料となって上昇基調に転じ、1,190ドル近辺まで上昇して越週した。

1,740ドル近辺からスタートした先週の金相場は、前週、上昇一辺倒であった米長期金利にも、週初には落ち着きが見られたことで買う動きが散見されるも、米株式市場の上昇を材料に投資家のリスク選好が高まったことで下押し圧力が高まり小幅に下落して1,730ドル近辺まで下落した。その後は、欧州での新型コロナ感染拡大を材料に買われて上昇するも、米政府高官やパウエルFRB議長の米経済に対する楽観的な発言や、予想を下回った米失業率を背景に米株式市場の上昇もあって方向感に乏しい展開で推移し、1,730ドル近辺で越週した。

25.80ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週初より上値の重い展開となると、主要通貨に対するドル高や米株式市場の下落を背景に下落基調で推移し、25.00ドルの節目を割り込んで24.60ドル近辺まで下落した。しかし、週末にかけて発表された米失業率が予想を下回ると、米経済の先行きへの楽観的な米政府高官の発言の裏付けが得られたとの見方が広がり、米株式市場の上昇に追随して25.00ドル近辺まで上昇して越週した。

108.80円近辺からスタートした先週の為替相場は、週初から週央にかけては米長期債利回りの低下を受けたドル安の流れを受け、108.60円近辺から108.80円近辺でのレンジ推移となった。しかし、パウエルFRB議長や米政府高官の議会証言における米経済の先行きへの楽観的な発言を受け、安心感が高まったことからドル選好が強まってドル高が進行した。この主要通貨のドル高が円相場にも波及して、円安基調になると、米失業率が市場予想を大幅に下回ったことや、米株式市場の上昇が支援材料となって一時109.80円近辺まで円安が進行、その後は週末の引けにかけて上値を削って109.60円近辺で越週した。

略語注釈
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