マーケット市況情報

2021年03月16日 16時00分

週報(3/8~3/12)2021年03月16日 16時00分

1,140ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、週初こそ同値を挟んだレンジ相場で推移したものの、米長期金利の上昇が一服したことによるドル安から1,180ドル近辺まで上昇した。週後半にかけても、米国で発表されたCPIが市場予想を一部下回る内容となったことから、それまで警戒されてきた過度なインフレ懸念が和らいだ為に米株式市場は史上最高値を更新するまで上昇した。また、為替相場もドル安の動きとなったことから一時1,220ドル近辺まで続伸する動きを見せた。週末にはポジション調整の売りから一時1,170ドル近辺まで続落する展開となったが、米株価が上昇したことが好感され1,200ドル近辺まで反発し越週した。

1,700ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週初、米長期金利が上昇したことに加え、前週末の雇用統計発表後に一服していたドル高の流れが再燃、そして、米追加経済対策への期待感の高まりからおよそ9カ月ぶりに1,680ドル近辺まで下落した。週央にかけては米長期金利の上昇が一服したことで買い戻され1,700ドルを回復し1,720ドル近辺まで反発する展開となった。その後もドル安による割安感から一時1,740ドル近辺まで上昇するも、バイデン米大統領による追加経済対策法案成立に好感した米株式市場の上昇から1,720ドル近辺まで下落した。週末は米長期金利の上昇に伴うドル高から一時1,700ドルを割り込むも、反発し1,724ドルにて越週した。

25.50ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週初、金相場の下落に嫌気し軟調に推移するも、米長期金利の下落に伴うドル安から買い進まれる展開となり26.00ドル近辺まで上昇した。その後、急騰に対する調整売りから一時25.60ドル近辺まで反落するも、米国で発表されたCPIが一部市場予想を下回ったことや、ドル安を材料に26.40ドル近辺まで上昇する展開となった。しかし、週末には金相場の下落を嫌気し一時25.40ドル近辺まで下落するも、引けにかけては買い戻され25.90ドル近辺にて越週した。

108.40円近辺でスタートした先週の為替相場は、週初、米長期金利の上昇や米国での新型コロナウイルスに対する追加経済対策法案の上院可決報道を背景としたドル高から108.80円近辺まで円安に推移した。その後も、円安基調が継続し、一時109.20円近辺まで推移するも、米長期金利の上昇が一服したことでドルが売られ一転108.40円近辺まで円が買い戻された。週後半にかけては108.60円を挟んでもみ合う展開となるも、週末には日経平均が大幅上昇したことや米長期金利が上昇したことで109.10円近辺まで円安に推移すると、欧米時間も同値近辺を維持し越週した。

略語注釈
CPI:消費者物価指数
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