マーケット市況情報

2021年03月02日 14時00分

週報(2/22~2/26)2021年03月02日 14時00分

1,290ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、週を通して軟調な展開となった。週初、1,300ドルを目指すも超えられないことへの失望感から売り先行となると1,260ドル近辺まで下落した。その後、米パウエルFRB議長の発言を前に1,240ドル近辺まで下落したものの、同議長の発言で金融緩和政策の維持が示されたことからドル安となり1,260ドル台を回復した。週央から後半にかけて、ロシア大手鉱山会社が鉱山内における浸水から一部操業停止を発表したものの、他PGMに比べ相場への影響は限定的であった。週末には米長期国債利回りが高止まりする中で、ドル高が進み値を下げると1,200ドルを割る水準まで急落し、1,190ドル近辺で越週した。

1,780ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、良好な欧州経済指標や英国での段階的な都市封鎖解除の計画発表を受けドル安が進み値を伸ばすと1,810ドル近辺まで上昇した。その後、米パウエルFRB議長の発言を受け、これまでの金融緩和政策の維持を確認したものの、年内後半に向け経済活動の正常化が意識されたことで上値は抑えられる展開となった。週央から週後半にかけては、米国にて米製薬大手の新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を近く許可する可能性が高まったことで下落に転じると、米長期金利の上昇を材料に下げ幅を拡大し1,760ドル近辺まで急落した。週末にかけても、米長期金利が高止まりしたことで資金流出が続き1,730ドル近辺まで続落して越週した。

27.40ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、対ユーロでドルが弱含むと買いが旺盛となり28.20ドル近辺まで上昇した。その後は利食い売りや、米パウエルFRB議長の発言を前にポジション調整の売りから27.50ドル近辺まで値を下げたものの、同議長の発言で金融緩和政策維持の姿勢が示されたことでドルが弱含むと再び28.00ドルを回復した。週後半から週末にかけては、米長期金利が高水準を維持していることや、銅をはじめ非鉄金属の上昇が一服し、急落したことを嫌気した売りから急速に下げ幅を拡大し26.60ドル近辺まで下落して越週した。

105.50円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、市場予想を上回る欧州経済指標や英国で段階的な都市封鎖解除の計画が発表されたことを受けて、ユーロやポンドに対しドルが弱含むと、ドル円相場にも波及し一時105円を割る水準までドル安が進行した。同水準ではドル売りが一服し、米パウエルFRB議長の発言を材料に本年後半に向け経済活動正常化への期待感が高まったことで米株式市場が持ち直すと105.50円近辺まで回復した。週央には、米国において同国製薬大手が開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を近く許可する可能性が高まり、経済活動正常化への期待感から米長期金利が上昇するとドル買いが強まり106円近辺まで上値を伸ばす展開となった。週後半から週末にかけても米長期金利の上昇を材料に値動きが活発になる中で底堅さを継続すると、週末には106.60円近辺まで続伸して越週した。

略語注釈
FRB:米連邦準備理事会
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