マーケット市況情報

2021年01月13日 15時00分

週報(1/5~1/8)2021年01月13日 15時00分

1,070ドル台中盤でスタートした先週のプラチナ相場は週初、新型コロナウイルス感染拡大に伴うリスク回避の広がりを背景とした金相場の上昇に追随し1,130ドル近辺まで上昇するも、米国株式市場が下落したことや利益確定の売りにより一時1,050ドルを割り込むまで急落した。週央には安値拾いの買戻しや、米国で発表された経済指標が市場予想を大幅に上回ったことが好感され1,110ドル近辺まで反発する展開となった。週後半にかけては1,110ドルを挟んでのレンジ相場を形成するも、上院決選投票においてバイデン氏が率いる民主党が優勢との報道を背景とした追加経済対策への期待感の高まりから1,130ドル近辺まで上昇した。しかし、週末には英国で新型コロナウイルスが「制御不能の状態にある」と宣言したことや、米雇用統計において長期失業者数がおよそ7年ぶりの高水準となったことによる米国経済の先行き不透明感が相場を押し下げる展開となり1,070ドル近辺まで下落し越週した。

1,900ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、英国で3回目のロックダウンが施行されたことや、ジョージア州の上院決選投票を控えたリスク回避の動きが広がったことを背景に1,940ドル近辺まで急騰した。その後、米国で発表された経済指標が市場予想を上回ったものの米上院の残りの議席をめぐる警戒感の高まりが下支え材料となり1,950ドルを挟んで推移する展開となった。しかし、6日には欧州で新型コロナウイルスのワクチンが承認されたことや、注目されていたジョージア州の上院決選投票で民主党が優勢との報道がされると、追加経済対策への期待感から1,900ドル近辺まで急落した。そして、週末には米雇用統計が市場予想を下回った為に買いが散見されたものの、バイデン政権による追加経済対策への期待感を背景としたドル高が相場を押し下げる展開となり1,840ドル近辺にて越週した。

26.50ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、欧州圏での新型コロナウイルスの急速な再拡大を懸念した金相場の上昇に追随し27.50ドル近辺まで上昇すると、利益確定の売りが散見されるも、実需を中心とした買いが下支えする展開となり27.00ドル近辺から27.50ドル近辺のレンジ相場を形成した。その後、欧州での新型コロナウイルスに対するワクチンが承認されたことを背景とした対ユーロでのドル安から一時28.00ドル近辺まで上昇するも、週末に発表される米雇用統計の結果を見定めたいとの思惑の広がりを背景とした売りに上値を抑えられる展開となり27.00ドル近辺まで反落した。同指標は市場予想を下回る内容だったものの、債券市場で長期債利回りが上昇したことを受けてドル高に推移し24.70ドル近辺にて越週した。

103.20円近辺でスタートした先週の為替相場は、英国で3回目のロックダウンが実施されたことや、ジョージア州の上院決選投票を控えた警戒感の広がりから一時102.70円近辺まで円高に推移した。その後、急激な円高に対する調整から103.20円近辺まで値を戻すも、依然として米国の決選投票に警戒した動きから102.60円近辺まで円が買い進まれる展開となった。しかし、週央には民主党が優勢にあるとの見方が広がったことで米国の財政拡大政策の実施が期待される流れとなったことでドルが買い進まれ103.00円を回復すると、週後半にかけても円安基調は継続し104.00円近辺まで推移する展開となった。週末に発表された米雇用統計では市場予想を下回ったことで一時103.60円近辺まで円高に推移するも、引き続きバイデン大統領による追加経済対策への期待感を背景としたドル高から104.00円を回復し越週した。
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