マーケット市況情報

2020年11月25日 17時00分

週報(11/16~11/20)2020年11月25日 17時00分

890ドル台中盤でスタートした先週のプラチナ相場は、米大手医薬品企業による新型コロナウイルスに対するワクチン開発報道を材料とした米株式市場の上昇を背景に920ドル近辺まで上昇する展開となった。その後、米国で発表された経済指標が市場予想を下回ったことで上値が抑えられるも、WPICが発表した2020年第3四半期の需給報告で2013年の統計発表以来最大となる供給不足を予想したことが相場を押し上げる材料となり、950ドル近辺まで上昇した。週後半にかけては一時反落する動きがみられたものの、新型コロナウイルスワクチンを12月から接種可能とする特例措置が発表されたことも反発材料となり、960ドル近辺にて越週した。

1,890ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、米大手医薬品企業が新型コロナウイルスのワクチンに関して大きな有効性が示されたとの発表を背景に1,870ドル近辺まで急落するも、すぐに買い戻され同値近辺まで値を戻した。しかし、米国に続き英国でも新型コロナウイルスに対するワクチン開発への先行き期待感が大きく強まったことで週後半には1,850ドル台中盤まで下落する展開となった。週末にかけても上値の重い状態が継続されるも、米国で発表された新規失業保険申請件数が市場予想よりも悪化し足元の景況感が上向かないことや米国の緊急融資プログラムに関して、政権交代を前に現政権とFRBの対立から買い戻され1,870ドル近辺にて越週した。

25.00ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、新型コロナウイルスに対するワクチンの先行き期待感の高まりを背景とした金相場の下落につられ一時24.30ドル近辺まで下落するも、すぐに買い戻され24.70ドルを回復した。しかし、週後半にかけて英国での新型コロナウイルスのワクチンに対する期待感の高まりを背景とした金相場の流れに追随し23.70ドル台中盤まで下落した。週末にかけては急激な下落に対する買戻しに加えて、米政権交代を前にFRBの緊急融資プログラムの一部においてFRBと米財務省の意見不一致が嫌気されたことを背景とした金相場の上昇に好感し24.10ドル台中盤にて越週した。

104.70円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、米医薬品企業が新型コロナウイルスのワクチンに関する臨床試験で有効性がみられたとの発表を背景に一時105.00円近辺まで円安に推移した。しかし、その後発表された米経済指標が市場予想を下回る結果となった為に104.60円近辺まで値を戻した。同ウイルスに対するワクチン開発が期待される一方で、欧米での感染再拡大による景気の復調期待感への陰りから104.00円を割り込むと、週央には一時103.60円近辺まで円高に推移した。週後半にかけては英製薬大手企業でもワクチン開発に大きな進捗がみられるとの報道がされたものの、米新規失業保険申請件数が前週よりも悪かった為に相殺される形となり103.80円近辺を推移すると、週末でも同値近辺を推移し越週した。

略語注釈
WPIC:ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル
FRB:米連邦準備理事会
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