マーケット市況情報

2020年10月06日 16時00分

週報(9/28~10/2)2020年10月06日 16時00分

850ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、米国株式市場が堅調に推移したことを背景に上昇した後は、米大統領候補者のテレビ討論会を待つ展開となる中で上値が重い推移となった。注目されたテレビ討論会では議論が深まらず、めぼしい材料とはならなかった。その一方、トランプ政権幹部と民主党議会幹部の会談で、暗礁に乗り上げていた追加経済対策の合意への市場の期待が高まったことから900ドル台中盤まで上昇した。週末にかけては、欧州圏での新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて再度のロックダウンが示唆されたことや、トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染したことなど、市場の先行きへの不透明感が高まったことから、値を下げて880ドル台中盤で越週した。

1,860ドル近辺からスタートした先週の金相場は、週初より主要通貨に対するドル安の進行を受けて上伸、1,900ドル近辺まで上昇した。週央、注目されていた米大統領候補者のテレビ討論会は相場には大きな影響を与えなかった一方で、トランプ政権高官と議会民主党幹部が新型コロナウイルスに対する追加経済対策に関する会談を行ったことで、暗礁に乗り上げた法案の審議が好転するのではないかとの期待感を生み出し、一時1,880ドル台中盤まで下落した。その後は米国の追加経済対策への期待感からドル安が進行すると再び買われ、一時的にはトランプ米大統領の新型コロナウイルス感染の発表と入院を受けたドル高で急落する局面もあったが、トランプ米大統領の入院などで先行きを不安視する向きが強まったことを受け1,900ドル近辺まで値を上げて越週した。

23.00ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初、主要通貨に対するドル安を背景に上昇する金相場に追随して24.30ドル近辺まで上昇した。しかし週央にかけてはドル安が一服し、米大統領候補者テレビ討論会でも新たな材料が見当たらずに上昇期待は薄れて23.30ドル近辺まで下落した。週末にかけては、トランプ米大統領が新型コロナウイルスへ感染したとの報道で金相場につられて値を下げる局面はあったが、米国の追加経済対策への期待を背景としたドル安から上昇基調に推移して23.70ドル近辺で越週した。

105.50円近辺からスタートした先週の為替相場は、週初、米国株式市場の上昇を背景としたドル買いが見られたものの30日に米大統領候補者テレビ討論会が控えていることもあり、値幅は乏しく105.70円台中盤まで小幅に上昇するにとどまった。注目のテレビ討論会の内容は両候補の議論が深まったとはいえないとの見方が大勢を占め、他の主要通貨に対してドル安の流れが円相場にも波及したが、105.50円近辺から105.70円近辺の狭いレンジでの推移となった。しかし、週末にトランプ米大統領が新型コロナウイルスの陽性反応が出たとの発言を受け、大統領選挙を含めた米政局の不透明感が高まったことで急速に円高が進行して一時105円を下回る局面もあったが、その後市場は落ち着きを取り戻して105.30円近辺まで値を戻して越週した。
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