マーケット市況情報

2020年09月29日 15時00分

週報(9/23~9/25)2020年09月29日 15時00分

940ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、欧州での新型コロナウイルス再拡大を受け、再び都市封鎖への懸念が高まる中で欧州株式市場が下落すると、特に欧州通貨に対しドル買いが強まり、ドル高に押される形で870ドル近辺まで急落した。その後、安値拾いの買いも見られたが、世界的な株安を受け景気回復に対する懐疑的な見方が強まると週後半にかけて上値を削り840ドル近辺まで下げ幅を拡大した。週末にかけては米株式市場が上昇に転じたことを材料にやや値を戻し850ドル近辺で越週した。

1,950ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、複数のグローバル銀行における不透明取引の疑いに関する報道を材料に米株価が下落すると、損失補填の換金売りが強まり1,900ドル近辺まで急落した。その後も、米追加経済対策の合意に対する不透明感が燻る環境下、米FRB議長が景気回復には時間を要し、追加の財政支援が必要になるとの見方を繰り返し示したことで米株価が上値を削ると、更に換金売りが強まり1,850ドル近辺まで続落した。週後半にかけて、米金融当局者から景気回復に楽観的な発言が出たことで主要通貨に対するドル高が一服し1,870ドル近辺まで回復したものの、週末の調整売りから1,860ドル近辺まで下落して越週した。

27.00ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、貴金属の中で年初来、最も投機的に買い進められていたこともあり、米株式市場の下落を受け投機筋の換金売りが続き24.50ドル近辺まで急落した。その後も世界的な株安から景気回復への道のりが険しいことが意識されたほか、銅をはじめとするベースメタルの下落も材料視され22.00ドル近辺まで続落した。週後半には、ドル高が一服し金相場が上昇に転じたことから、23.00ドル近辺まで回復した場面も見られたが、戻り場面では売り手が多く上値は抑えられ22.90ドル近辺で越週した。

104.50円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、前週からの円高基調を維持し104円近辺まで円高に進んだものの、米追加経済対策の実現が不透明なことや複数のグローバル銀行で不透明取引を巡る調査報道があったことを材料に米株式市場が軟調な展開となると、逃避的なドル買いの動きが強まり104.80円近辺まで買い戻しが進んだ。その後、米金融当局者の発言を受け、緩和的な金融政策スタンスの後退が意識され105円を突破すると、週後半にかけても、米金融当局者が新型コロナウイルス感染再拡大を理由に景気回復に対して悲観的な見方を示し、米株式市場の下落が進む中でドル買いの流れは継続し、105.40円近辺まで続伸した。週末には欧州での新型コロナウイルス感染再拡大から、対欧州通貨でドルが強含むとドル円にも波及し105.60円近辺で越週した。

略語注釈
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