マーケット市況情報

2020年08月06日 17時00分

2020年7月の貴金属市況2020年08月06日 17時00分

価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格

金(Gold)
■ドル建て金相場
1,787.40ドルでスタートした7月のドル建て金相場は、米6月ISM製造業景況指数が高水準となったことや、新型コロナウイルス感染症のワクチン開発に期待感が高まったことを受け、同日ロンドン時間午後には月間最安値の1,771.05ドルまで下落した。その後は、世界経済の回復速度に対する懸念から米株式市場が下落したことで1,800ドルを突破すると、月半ばまで同値近辺で揉み合う展開が続いた。月末にかけては、EU首脳会議での復興基金案合意に対する期待感の高まりから対ユーロでドルが弱含み下値を切り上げると1,850ドル近辺まで上昇した。その後も、米中総領事館閉鎖を巡る両国の緊張感の高まりや、米FOMC にて強力な金融緩和や政府による財政政策の重要性が強調されたことから主要通貨に対しドルが弱含み1,950ドル近辺まで続伸した。月末には、米4-6月期四半期実質国内総生産(GDP)速報値が過去最悪のマイナス成長を示したことに加え、新規失業保険申請件数が増加したことで更に上昇すると、31日のロンドン時間午前には月間最高値の1,974.70ドルまで値を伸ばした。その後利食い売りなどから下落し、同日午後には1,964.90ドルで終了した。

■円建て金相場
6,206円でスタートした7月の円建て金相場は、ドル建て金相場の下落に伴い2日に月間最安値の6,140円まで値を下げた。月末にかけて、為替相場は円高が進行したものの、ドル建て相場が底堅く推移したことで下値を切り上げると30日には月間最高値の6,692円まで上昇した。月末31日にはドル建て相場と円高が相俟って下落すると6,626円で終了した。

プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
825ドルでスタートした7月のプラチナ相場は月初、良好な米経済指標が発表される一方で、米国内における新型コロナウイルス新規感染者数が大幅に増加したことを受け、景気回復に対する期待感の剥落から3日には月間最安値の808ドルまで下落した。その後は、米株式市場の上昇などを材料に徐々に下値を切り上げ860ドル近辺まで上昇するも、この価格水準では利食い売りが旺盛となり820ドル近辺まで急落した。月半ばは、新規材料に乏しく動意に欠ける展開となると820ドル近辺から850ドル近辺のレンジ相場を形成した。月末にかけて、難航していたEU首脳会議での復興基金案が合意され、対ユーロでドル安が進み880ドル近辺まで急騰すると、新型コロナウイルスワクチンの開発に対する楽観も広がったことで920ドル近辺まで続伸した。その後は、米中関係の悪化や利食い売りから900ドル近辺まで値を下げる場面もみられたが、米FOMCを前に引き続き金融緩和政策を維持するとの見方が強まりドルが弱含むと、29日には月間最高値の945ドルまで上昇した。新型コロナウイルスの第2波への警戒感から産業用メタルとしての側面が意識され、31日には905ドルまで下落して終了した。

■円建てプラチナ相場
2,926円でスタートした7月の円建てプラチナ相場は、軟調なドル建てプラチナ相場を背景に6日には月間最安値の2,901円まで下落した。月半ばにかけて、売り買いが交錯し値動きに欠ける展開が続いたあとは、ドル建て相場が急上昇し堅調地合いを維持したことで、28日には月間最高値の3,292円まで上げ幅を拡大した。その後、ドル建て相場が下落し円高が進行すると月末31日には3,134円まで値を下げて終了した。

銀(Silver)
■ドル建て銀相場
18.22ドルでスタートした7月のドル建て銀相場は、好調な米経済指標を受け下落した金相場に連れ安となり2日には月間最安値の17.93ドルまで値を落とすも、その後は、米株式市場の上昇などを材料に徐々に下値を切り上げ、月半ばには19ドルを突破。月末にかけて、新型コロナウイルスの感染再拡大やEU首脳会議での復興基金案合意を受け、対ユーロでドル安が進んだことから急騰し22ドル近辺まで続伸した。その後も、米中総領事館閉鎖を巡る米中関係の悪化懸念や米国の新規失業保険申請件数の増加を受けたドル安を受けて資金流入が強まると27日には月間最高値の24.38ドルまで上げ幅を拡大した。その後、米FOMCでの金融緩和維持姿勢や弱い米経済指標など上昇材料はあったものの、利食い売りが旺盛で月末31日には24.07ドルまで反落して終了した。

■円建て銀相場
65.40円でスタートした7月の円建て銀相場は、ドル建て銀相場の下落と為替相場の円高が相俟って3日には月間最安値の64.60円まで下落した。その後月末にかけて堅調に推移するドル建て相場を受けて下値を切り上げると28日には月間最高値の87.30円まで上昇した。その後は、ドル建て相場が下落し円高が進行したことで月末31日には80.20円で終了した。

■ドル円為替
108.12円でスタートした7月のドル円為替相場は月初、本邦株式市場の下落を受け徐々に上値を削り107.50円近辺まで円高に推移したあとは、米国内における新型コロナウイルス新規感染者数の増加や良好な米経済指標を材料に売り買いが交錯する展開が続き同値近辺で推移した。その後、新型コロナウイルス感染症の治療薬で前向きな治験結果が示されると米株式市場が上昇し、リスク選好志向が強まったことでドル全面安となると106.80円近辺まで推移した。月半ばにかけては、強弱入り混じる米経済指標や米中関係悪化懸念を背景に売り買いが交錯し107円近辺で動意に欠ける展開となった。EU首脳会議で復興基金案が合意されると、欧州での景気回復に対する期待感から対ユーロでドルが売られ、これがドル円にも波及し106円近辺まで急速にドルの下げ幅を拡大した。米新規失業保険申請件数の増加や米中総領事館閉鎖を巡る米中関係の悪化に加え、米FOMCでは経済の先行きが極めて不透明との認識から金融緩和政策の長期化が打ち出されたことを受け105円を割り込む水準までドル売りが加速した。月末には、米4-6月期四半期実質国内総生産(GDP)速報値が過去最悪のマイナス成長となったことでドルが続落すると、31日には104.60円まで円高が進んで終了した。

略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会   EU:欧州連合
                                    以上
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