マーケット市況情報

2020年08月04日 17時00分

週報(7/27~7/31)2020年08月04日 17時00分

910ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週初から週央にかけては欧米株式市場の動向を受けて大きく上下し、920ドル近辺から960ドル近辺までの広いレンジでの推移となった。週末にかけて、トランプ米大統領による米大統領選挙の延期提案や大幅に悪化した米第2四半期GDPの発表を受けて悪化した市場心理を背景に880ドル近辺まで下落するも、引けにかけては良好な米企業の決算発表を受けて上昇した株式市場に連れ高となって値を戻し、910ドル近辺で越週した。

1,900ドル近辺からスタートした先週の金相場は、週初より高まる米中対立を背景として上昇基調に推移、1,970ドル台近辺まで上昇するも、高値警戒感による利益確定の売りから1,910ドル近辺まで急速に下落した。しかし、その後は米中対立やFRBによる緩和政策の維持、新型コロナウイルスの感染拡大による経済回復の遅れといった金相場を押し上げる材料の存在が上昇基調を後押しし、1,970ドル台中盤まで上昇して越週した。

23.00ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初、金相場に追随して騰勢を強め26.00ドル近辺まで上昇するも、急落した金相場に連れ安となって23.20ドル近辺まで下落。その後は再び金相場に連れ高となり24.50ドル近辺まで上昇、同値近辺で揉み合い展開となった。週末にかけて、冴えない米第2四半期GDPを受けて実需の後退が想起されて下落する局面はあったものの、好調な米企業の決算を受けて上昇した株式市場を好感し24.50ドル近辺で越週した。

106.00円近辺でスタートした先週の為替相場は、主要通貨に対するドル安基調を受け、週初より円高基調に推移した。背景には、FRBによる様々な政策手段を通じた景気回復のための施策を行うとの表明や、米国の大幅に悪化した第2四半期GDPがあると見られる。しかし、金曜日に欧州で再び増加する新型コロナウイルス感染者数を受け、欧州での感染第2波への警戒感から、主要通貨に対して売られていたドルを買い戻す動きが強まり、円相場にも波及、良好な米企業決算もドル買いを後押しし、週初の水準に近い105.90円近辺まで急速な円安が進行して越週した。

略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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