マーケット市況情報

2020年06月30日 15時00分

週報(6/22~6/26)2020年06月30日 15時00分

820ドル台中盤でスタートした先週のプラチナ相場は、米国において一層の景気刺激策導入への期待感を背景とした米株価の上昇から830ドル近辺まで堅調に推移するも、同国の経済指標が市場予想を下回った為に、週初スタート時点の水準まで反落した。その後、米中通商協議の先行き懸念の台頭を背景とした金相場の上昇に追随するも、南アフリカ大手鉱山会社がロックダウン解除に伴い生産能力が大幅に回復したとの発表による供給懸念の後退や、IMFが世界経済の成長見通しを大幅に引き下げたことによる米株式市場の下落を背景に790ドル台中盤まで急落した。週末にかけても新型コロナウイルスの感染拡大における経済再抑制懸念の広がりから上値が重い展開が継続し、800ドル近辺にて越週した。

1,750ドル近辺でスタートした先週の金相場は、米株価が堅調に推移したことで下落するも、同国で発表された経済指標が市場予想を下回ったことや、米中通商協議の先行き懸念が台頭した為に1,770ドル近辺まで反発した。その後、米国での新型コロナウイルス感染者数増加報道を受けて2012年以来となる1,780ドル近辺まで続伸するも、急激な株安を受けた損失補填売りや米経済指標が市場予想を上回ったことが好感され1,760ドル近辺まで反落した。そして週末には利益確定売りにより一時軟調に推移するも、米国内での感染者増加に伴い、一部の州で経済活動停滞懸念が再燃したことから1,770ドル近辺にて越週した。

17.60ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、前週末までの上昇基調を引き継ぎ18.00ドル近辺まで上昇するも、節目を超えられないことへの失望売りから反落し、17.70ドル近辺まで値を下げた。しかし、米国で発表された経済指標が軒並み市場予想を下回ったことや、米中通商協議の先行き懸念が台頭したことを背景とした金相場の上昇に追随し週央には18.10ドル近辺まで上昇した。週末にかけては利食い売りや金相場に連れ安となり再び18.00ドルを割り込み17.50ドル近辺まで下落するも、安値拾いから17.90ドル近辺にて越週した。

107.70円近辺でスタートした先週の為替相場は、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感が高まる中、米国で発表された各経済指標が市場予想を下回ったことで同国経済への先行き懸念が台頭し106.10円近辺まで円高に推移した。その後、急激な円高に対する巻き戻しから106.60円近辺までドルが買い戻されると、IMFが世界経済の成長見通しを下方修正したことで米株式市場が急落し、ドル資金確保の動きも強まり107.00円近辺まで円安ドル高が進行した。週末にかけても円安の流れは継続し一時107.40円近辺まで推移するも、米国での感染再拡大による経済活動の抑制懸念の高まりから107.20円近辺まで円高に推移し越週した。

略語注釈
IMF:国際通貨基金
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