マーケット市況情報

2020年05月12日 13時00分

週報(4/27~5/1)2020年05月12日 13時00分

760ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、新型コロナウイルス感染拡大の抑制策の緩和に対する懐疑的な見方から下落した原油相場に追随、750ドル台中盤まで下落した。週央にかけては、FOMCが低金利政策を維持し、新型コロナウイルスのパンデミックによって打撃を受けた経済の下支えにあらゆる手段を用いることを鮮明にしたことで先行きへの安心感が広がり790ドル近辺まで上昇した。しかし週末にトランプ米大統領が、新型コロナウイルスの世界的な流行の原因は中国にあり、対中関税の発動も辞さないと表明したことで、米中間の対立が再燃、先行きへの楽観的な見方が後退して760ドル近辺で越週した。

1,720ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週初より米国の新型コロナウイルス感染拡大抑制策が緩和されていることを受けて1,700ドル近辺まで下落した。週央にかけてはFOMCにおいて新型コロナウイルスのパンデミックが世界経済の重しとなることが指摘された一方、試験中の新型コロナウイルス治療薬への期待感から売買が交錯して1,700ドル近辺から1,710ドル近辺でのレンジ相場を形成した。その後週末にかけて、新型コロナウイルス対策の行動規制の緩和による経済活動回復への期待感から1,670ドル近辺まで大幅に下落したものの、引けにかけてトランプ米大統領の新型コロナウイルスの世界的流行の責任は中国にあり、対中関税の発動も辞さないとする立場を明らかにしたことでリスク回避先として金が選好され、1,700ドル近辺で越週した。

15.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週初より新型コロナウイルスの感染拡大抑制を目的とした施策の緩和によって下落した金相場になびいて14.90ドル近辺まで下落した。週央にかけては試験中の新型コロナウイルス治療薬への期待感から15.40ドル近辺まで上昇した。週末にかけては、新型コロナウイルス対策の行動規制の緩和による経済活動回復への期待感から大幅に下落した金に連れ安となって14.70ドル近辺まで下落し、引けにかけてトランプ米大統領が新型コロナウイルス流行について対中関税の発動も辞さないとする立場を明らかにするも戻りは弱く、15.00ドル近辺で越週した。

107.50円近辺でスタートした先週の為替相場は、週初より主要通貨のドル安傾向の波及や、FOMCを前にした警戒感から円高が進行した。週央にかけては経済回復や新型コロナウイルスの治療薬候補に対する懐疑と期待から、106.60円を挟んだレンジ推移となった。週末にかけては、前週よりも良化した米失業保険申請件数や、上昇する米国株式市場を背景として107.50円近辺まで円安が進行したが、トランプ米大統領の新型コロナウイルスの感染拡大原因が中国にあり、対中関税の発動も辞さないとの発言から米中の緊張関係が意識され、107.00円近辺まで下落して越週した。

略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会 
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