マーケット市況情報

2020年04月09日 16時00分

2020年3月の貴金属市況2020年04月09日 16時00分

価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格

金(Gold)
■ドル建て金相場
1609.70ドルでスタートした3月のドル建て金相場は月初、新型コロナウイルスの感染が欧米を中心に拡大を見せる中、安全資産として選好された金は徐々に下値を切り上げ、6日には月間最高値の1687.00ドル近辺まで急騰。この間、米FOMCで緊急利下げが行われたものの、価格に与える影響は限定的であった。その後は欧米を中心に非常事態宣言やロックダウンが断行する中、同ウイルスの感染拡大による経済活動の停滞が深刻化し、12日には米株式市場が過去最大の下げ幅を記録すると、損失補填による手元資金確保の動きが急速に強まり17日には月間最安値の1,472.35ドルまで急落した。
月の後半に入ると、新型コロナウイルスの感染拡大が欧州全土に広がる中、大手金精錬会社が操業を停止すると先物市場と現物市場との結びつきが弱まり、市場流動性が極端に低下する事態が発生すると、売買スプレッドが大きく拡大し、1,640ドル近辺まで急伸。一部過熱感が出ていたこともあり、一服すると月末31日には1,608.95ドル付近で終了。

■円建て金相場
5,550円でスタートした3月の円建て金相場は、月半ばにドル建て金相場が急落したことで値を下げると17日には月間最安値の5,214円まで下落。その後は、ドル建て相場が上昇に転じ、為替相場が円安に動いたことで25日には月間最高値の5,858円まで上昇。月末にかけて円が強含むと値を下げ月末31日には5,652円で終了。

プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
874ドルでスタートした3月のドル建てプラチナ相場は月初、主要生産国である南アフリカの大手鉱山会社が2月に発生した製錬施設での爆発事故を理由に、不可抗力事由を宣言したことで供給逼迫懸念が台頭し、6日に月間最高値の895ドルまで上昇した。その後は、欧米株式市場の下落を受け、上値は抑えられる展開が続いたものの、独大手総合化学メーカーなどがガソリン車向け自動車触媒に使用するパラジウムとプラチナの担持比率を置き換えることに成功したとの発表を受けて、プラチナ需要の増加への期待感から下値は限定的となった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、世界経済に対する先行き不透明感が一層強まったことから世界同時株安となると、貴金属全般も売り浴びせられる展開となり19日には月間最安値の593ドルまで急落した。
その後は、値ごろ感から本邦投資需要が活発化したことや、南アフリカ政府が新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため外出制限の実施を表明したことがサポート材料となり上昇に転じると、月末31日には727ドルまで反発して終了。

■円建てプラチナ相場
3,083円でスタートした3月の円建てプラチナ相場は月初、ドル建てプラチナ相場が強含んだことで3日と4日に月間最高値の3,138円まで上昇したあとは、月を通して軟調に推移した。月半ばにかけてドル建て相場が急落したことで、23日には月間最安値の2,321円まで下げ幅を拡大。月末にかけてドル建て相場の下落が一服したことで月末31日には2,668円まで値を戻して終了。

銀(Silver)
■ドル建て銀相場
16.92ドルでスタートした3月のドル建て銀相場は、新型コロナウイルスによる景気後退懸念を背景にFOMCで緊急利下げが発表され、ドルが弱含んだことで徐々に下値を切り上げると6日には月間最高値となる17.48ドルまで上昇した。
その後、OPECプラスにおいて原油協調減産交渉の決裂を受けた原油価格の急落や、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済活動の縮小懸念によって暴落した米国株式市場に対して、投資家が手元資金の流動性を高めるために売りこまれた金相場になびくかたちで19日には月間最安値となる12.01ドルまで急落した。月末にかけて金と比して割安な銀に資金流入したことで値を戻すと、月末31日には13.93ドルにて終了。

■円建て銀相場
60.70円でスタートした3月の円建て銀相場は月初、ドル建て銀相場が底堅く推移したことで6日に月間最高値の62.60円まで上昇。その後、ドル建て相場の急落を受けて19日には月間最安値の45.60円まで値を下げると、月末31日にはやや値を戻し51.40円で終了。

■為替
107.66円でスタートした3月の為替相場は、金融市場が混乱に陥る中、月を通じて非常に値動きの激しい展開で推移した。月初、米FOMCで緊急利下げが断行されたことから米長期金利低下によってドル安が進行すると、OPECプラスで原油の協調減産交渉決裂を受けた原油相場の急落の中、米株式市場の急落も相まって、10日には月間最安値の103.28円まで急落した。
その後、新型コロナウイルス感染拡大による景気後退を視野に主要国による協調的な金融緩和政策が次々と発表される中で市場の不安心理は払拭できず、世界的なドル資金確保の動きが強まり、25日には月間最高値の111.16円まで急反発した。月末にかけて、米FRBによるドル資金の供給が潤沢に行われ、ドル資金需要が落ち着いたことも相まって徐々に円高に推移すると、米新規失業保険申請件数が過去最多となったことも加わり月末31日には108.83円で急落して終了。

略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会 FRB:連邦準備制度理事会

以上
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