マーケット市況情報

2020年04月07日 15時00分

週報(3/30~4/3)2020年04月07日 15時00分

740ドル台中盤でスタートした先週のプラチナ相場は、前週の上昇に対する利食い売りから710ドル台中盤まで下落したあとは、中国3月製造業PMIの大幅改善を受け、需要増加期待から730ドル近辺まで上昇した。しかし、米政府が新型コロナウイルスの影響について、今後更に状況が深刻化するとの見方を示したことで、経済活動がより一層停滞するであろうとの懸念が強まり710ドル近辺まで値を下げることとなった。週末にかけて、米経済指標が新型コロナウイルスの影響を受け軒並み低調だったことで、リスク回避姿勢の強まりから選好される金相場につれるかたちで上昇し720ドル台中盤で越週した。

1,630ドル近辺でスタートした先週の金相場は、中国3月製造業PMIが大幅に改善したことでリスク回避姿勢が和らぎ、1,600ドルを割り込むと1,570ドル台中盤まで下げ幅を拡大した。その後は、米政府が新型コロナウイルスの影響について更に厳しい状況になるであろうと警告したことや、米経済指標が軒並み市場予想を下回り、雇用と景気の悪化が顕著に表れたことで、リスク回避姿勢が強まり1,610ドル台中盤で越週した。

14.40ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、新型コロナウイルス感染拡大から経済減速懸念が強まり、週を通して上値の重い相場展開となった。週初、ドル高を背景に14ドルを割り込む水準まで下落したあとは、良好な中国経済指標や米政府の新型コロナウイルスの影響に対する悲観的な見解を背景に売り買いが交錯し同値近辺で推移した。週末にかけて、米経済指標の悪化を受けて上昇する金相場に連れ高となったものの、産業用メタルとしての側面から需要減少懸念は強く、上値は抑えられ14.40ドル近辺で越週した。

107.70円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、米株式市場の上昇を背景に108.80円近辺まで底堅く推移したあとは、FRBが海外の中央銀行に対するドル資金供給政策を発表したことで米長期国債利回りが低下し、ドルが弱含むと107.60円近辺まで急落した。週央には、米政府が新型コロナウイルスのもたらす影響について悲観的な観測を示したことや、米大統領が新型コロナウイルスについて今後2週間は大きな痛みを伴う期間となるであろうと発言したことで米経済に対する不透明感が広がり107.10円近辺まで続落した。週末にかけて、主要産油国の協調減産に対する期待感から原油価格が急騰したことや、米経済指標が軒並み悪化し新型コロナウイルス感染症の米経済に対する深刻な影響が示唆されたことで、ドル資金確保の動きが強まり108.50円台中盤で越週した。

略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会   PMI:購買担当者指数
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