マーケット市況情報

2020年03月24日 15時00分

週報(3/16~3/19)2020年03月24日 15時00分

800ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、他貴金属に比べて前週の下げ幅が限定的であっただけに、出遅れ感を狙った投機筋の売りなども巻き込んで売られ、一時570ドル近辺まで急落した。しかし、本邦を中心に割安感を背景とした旺盛な投機需要も見られ反発すると、週末にかけては下値の落ち着き所を探す展開から600ドル近辺でサポートされ、620ドル近辺で越週した。

1,575ドル近辺でスタートした先週の金相場は、15日にFRBがゼロ金利政策と量的緩和策を打ち出したものの、株式市場の急落を止めるには至らず、一時1,455ドル近辺まで下落した。その後、金融市場の混乱に対する損失補填の換金売りが金相場の頭を重くする一方、余剰資金の逃避先としての買いが下支えする形となり、1,460ドルから1,550ドルという非常に広い範囲での往来相場を形成し1,500ドル近辺で越週した。

15.50ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、新型コロナウイルスによる株式市場の急落や欧米での急速な感染拡大を受けて、実体経済への波及が避けられないとの見方から週初は12.00ドルを割り込むまで急落した。また、週央には一時11.60ドル近辺まで値を下げた。週末にかけては金相場と比較した割安感などから買い戻される場面もあったが、戻りは弱く12.70ドル近辺で越週した。

107.50円近辺でスタートした先週の為替相場は、週初FRBが15日に発表したゼロ金利策と量的緩和策を受けて一時105円近辺まで円高ドル安が進んだ。しかし、その後は不安定な金融市場、収束の兆しを見せない新型コロナウイルスの感染拡大懸念と言った要素が背景にあり、金融市場でドルへ資金を戻す動きが中心となった事から、円安ドル高が継続して進行し、110.85円近辺で越週した。

略語注釈
FRB:連邦準備制度理事会
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