マーケット市況情報

2006年10月04日 18時40分

2006年9月の貴金属市況2006年10月04日 18時40分

価格ベース
金 US$:London Fixing   円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:N.Y.F.M    円建:  〃

金(Gold)
■海外金相場
9月の金相場は イランの核開発問題を巡る緊張の高まりを背景として底堅い展開の中620ドル台中盤でのスタートとなりました。その後もアジア時間帯での積極的な買いが相場を押し上げ6日にかけて630ドル台の相場を維持しました。しかし7日には前日発表された米国第2四半期の労働生産性統計で、重要インフレ指標である単位労働コストが前期比4.9%に上方修正された事を受けて、為替市場において米ドル高が進行。又原油価格も需給逼迫懸念の後退で下落基調となった事から、金相場は620ドル割れのレベルまで下落しました。その後も原油相場の下落、長期的に産金業界が増産に動いている事等が圧迫材料となり、ファンド筋の手仕舞いによる下落に歯止めが掛からず11日には600ドルの大台を割り込みました。600ドルを割り込んだ時点で一部実需の買いも見受けられましたが、相場全体の下落基調の流れを食い止めるには至らず600ドル割れが定着。ワシントン協定(欧州15カ国の中央銀行間で締結され、参加国の保有金からの年間金売却総量を500トンに抑えることで合意された協定)の本年度期限を9月26日に控え、未売却分(約160トン)を売却しているのではないかとする噂も出ました。更には下落基調を強める原油相場、加えて14日に発表された米国エネルギー情報局(EIA)の月報で天然ガスの在庫が増加傾向を示した事から、エネルギー関連商品が全般的に売られ、この影響が金相場にも波及。15日、金相場は月間の最安値となる573.60ドルまで下落しました。しかしその後は急落を受けた値頃感からの買い、或は10月末に控えたインドの婚礼シーズンを背景とした実需買い等も見られ580ドル台を回復。ファンド筋の手仕舞い売りにも一応の歯止めが掛かって下旬にかけて580ドル〜590ドル程度での相場を維持しました。月末にかけては、原油相場が石油輸出国機構(OPEC)の減産に対する思惑から、底打ちの気配を見せた事等から、金相場も上昇基調に展開。結果600ドルを回復しましたが、月末29日には再度原油価格が弱含みとなった事が嫌気され599.25ドルと600ドルの大台を僅かながら割り込んでの越月となりました。

■為替相場
 9月のドル円為替相場は、117円近辺でスタートした後、1日に発表された米国8月の雇用統計で非農業部門での雇用者増加が12万8千人と市場予測である12万人増をやや上回った事から直後は117円台中盤までドル高・円安が進んだものの長続きせず117円近辺に値を戻しました。その後、本邦の第2四半期の設備等の経済指標が好調であった事に加え、ドイツのミロー財務次官が「次回(9月16日シンガポールで開催)のG7では円の弱さに関して話し合われる。」と発言した事などから、ドル円相場は5日にかけて一時116円割れまでドル安・円高が進みました。しかし8日に日銀政策決定会合後の記者会見で福井総裁が最近の本邦長期金利の下落について「市場の下落が行き過ぎとは思っていない。」と発言したことから、ドル円相場は一転ドル高・円安の傾向となり再度117円近辺まで戻しました。その後中旬にかけては原油・金等商品市況の全面安を受けてドル買いが加速。一時118円近辺までドル高・円安が進みました。注目のG7では「人民元に対する突っ込んだ発言なし」「円への具体的言及なし」「ドル高に関しての是正への言及なし」と総じて新鮮味に欠ける内容で、加えてポールソン米財務長官の「強いドルは国益に適っている」との発言もあいまって、ドル円相場は9月の最円安圏となる118.30円近辺に達しました。しかしその後は米国の住宅着工件数の指標が低調であったことに加え、予測どおりとは言え20-21日に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会) では金利据置きとなった事から117円割れまでドル安・円高の傾向となりました。20日にはタイでのクーデターがありドルが買われる場面もありましたが、一時的な動きに留まりました。その後はドル円共に積極的に買われる要因無く、所謂不美人投票的要素の濃い展開のうちに116円台中盤から117円台中盤での持合相場にて越月しました。


■国内金相場
9月の国内金円建て相場は、初旬から中旬にかけては、金ドル建て相場の急落を受ける形で下落傾向となり、月初の2,395円から20日・21日の2,208円まで概ね下落傾向の推移に終始。20日余りの間に約200円程度の下落を経験した事となり、最近にない下げ幅となりました。その後は、金ドル建て価格の底打ち・反転に伴い反転基調となりましたが、戻りは鈍く月末2,309円にて越月しました。丁度 半値戻し( 200円下げ→100円上げ)した事となります。

プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
9月のプラチナ相場は、薄商いながらも、当初上昇基調を維持していた金相場に追随する形で上昇し6日には月間の最高値となる1,268ドルまで上昇しました。しかし、原油価格が需給逼迫懸念の後退で下落基調となった事から、金相場同様、プラチナ市場でもファンド筋の手仕舞い売りが活発化し急落。11日には当面の底値と目されていた1,200ドルを割り込むレベルまで売り込まれました。その後も金市場に比して、投機資金の流入により買い支えられていた感の強いプラチナ市場は、ファンド等投機家の手仕舞いによる下げが止まらず20日に月間の最安値となる1,127ドルに達するまで、ほぼ調整局面を迎えることなく一方的に売り込まれました。しかし一方で1,150ドルを割れた頃からはディーゼルエンジン向けを中心として自動車触媒用と見られる実需要が増加基調となり、又 中国向けの宝飾品需要と見られる買いも回復したことから、その後は底打ち感が台頭。大きな回復には至らなかったものの1,140ドルを一応下げ止まっての越月となりました。


■国内プラチナ相場
9月の国内円建て相場も、プラチナドル建て相場の下げに追随する形となりました。初旬こそ4,700円台と高値圏でのスタートとなりましたが、ドル建て相場の急落を期に円建て相場も下落基調となり25日に月間の最安値となる4,321円に至るまで一方的下落が続きました。実に400円を超える下落であり、今まで如何に投機的な資金により相場が買い支えられて来たかと言う事を物語る結果となりました。月末にかけては緩やかな上昇基調となりましたが、月末時点で4,391円と戻りは極めて緩いものとなりました。
                                          以上
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