- ホーム
- 貴金属価格情報
- マーケット市況情報一覧
- 2019年10月の貴金属市況
マーケット市況情報
2019年11月11日 11時00分
2019年10月の貴金属市況2019年11月11日 11時00分
価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
月間最安値の1,466.10ドルでスタートした10月のドル建て金相場は、月初発表の米経済指標が軒並み弱い結果となったことからドル売りが優勢となると、3日に月間最高値の1,517.10ドルまで上昇。その後は月末にかけて1,500ドルを挟んだ相場展開となった。
月半ばにかけて、米中貿易協議の部分合意や英国のEU離脱交渉進展を受けて逃避的な需要が後退し1,480ドル近辺まで下落するも16日発表の米9月小売売上高が予想外に低調だったことから追加利下げ観測を強める形となり、1,490ドル近辺まで回復。その後は同値付近で売り買い交錯する展開。月末の米FOMCでは3会合連続で利下げを決定。今後の金利について据え置かれる可能性が示唆されたことから急落する場面が見られたが、その後の米経済指標が軟調な結果であったことから買い戻され、月末31日には1,510.95ドルで終了。
■円建て金相場
月間最安値の5,164円でスタートした10月の円建て金相場は、月を通して堅調に推移した。月半ばにかけてドル建て金相場は下落したものの、為替相場が円安方向に動いたことで底堅く推移。月末にかけてドル建て相場が反発したことで28日には月間最高値の5,282円まで上昇。月末31日にはやや値を下げ5,258円で終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
881ドルでスタートした10月のドル建てプラチナ相場は、前月からの下落基調を引き継ぐかたちで値を下げ、4日には月間最安値の873ドルまで下落。その後は、軟調な米経済指標を背景とした利下げ観測の強まりや米中貿易協議の不透明感から底堅く推移し、11日には900ドルを突破。
しかし、900ドルを上抜ける材料には欠け、下落へ転じると880ドル近辺まで値を下げた。同値付近で売り買いが交錯した後は、英国のEU離脱を巡り期限延長の可能性が示唆される中、相対的な割安感から資金が流入し900ドルを突破すると930ドル近辺まで急騰。月末にかけて金相場の急伸を受けて上値を伸ばすと、月末31日には月間最高値の936ドルで終了。
■円建てプラチナ相場
3,153円でスタートした10月の円建てプラチナ相場は、月初ドル建てプラチナ相場の下落を受け7日に月間最安値の3,109円まで値を下げた。月末にかけて為替が円安方向に動いたことに加えドル建て相場も底堅く推移したことで28日に月間最高値の3,315円まで上昇。月末31日には3,307円まで下落して終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
月間最安値の17.11ドルでスタートした10月のドル建て銀相場は、月を通して堅調な相場展開となった。月初、米経済指標の結果を受けたドル安から値を伸ばし17.60ドル近辺まで上昇。その後は、米中貿易協議の進展期待から17.80ドル近辺まで続伸するも、世界的な景気減速感から上値は抑えられ伸び悩む展開となった。
その後は、独自材料に欠ける中で17.30ドル近辺から17.70ドル近辺のレンジ相場を形成した後は、米経済指標を背景に上昇する金相場に連れ高となり18ドルを上抜け、25日には月間最高値の18.13ドルまで上伸。月末にかけて米中貿易協議の進展期待から値を下げ、31日には18.06ドルで終了。
■円建て銀相場
月間最安値の61.60円でスタートした10月の円建て銀相場は、為替相場が円安に動いたことに加え、ドル建て銀相場が堅調に推移したことで値を伸ばすと28日に月間最高値の65.50円まで上昇。月末31日にはやや値を下げ64.90円で終了。
■為替
10月の為替相場は月初こそ弱含んだものの、月を通じて概ね堅調に推移する展開であった。108.19円でスタートすると軟調な米9月ISM製造業・非製造業景況指数が市場予想を下回ったことなどを背景に7日には月間最安値となる106.74円まで値を落とした。
しかし、その後は米中通商問題を巡る緊張緩和や協議進展への期待感から月半ばにかけて108円台を回復すると17日にはEUと英国の間で離脱合意が報じられると、月後半にかけても概ね堅調を維持し、29日には月間最高値の109.00円まで上値を伸ばした。月末31日には108.88円までやや値を落として終了。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会 EU:欧州連合
以上
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
月間最安値の1,466.10ドルでスタートした10月のドル建て金相場は、月初発表の米経済指標が軒並み弱い結果となったことからドル売りが優勢となると、3日に月間最高値の1,517.10ドルまで上昇。その後は月末にかけて1,500ドルを挟んだ相場展開となった。
月半ばにかけて、米中貿易協議の部分合意や英国のEU離脱交渉進展を受けて逃避的な需要が後退し1,480ドル近辺まで下落するも16日発表の米9月小売売上高が予想外に低調だったことから追加利下げ観測を強める形となり、1,490ドル近辺まで回復。その後は同値付近で売り買い交錯する展開。月末の米FOMCでは3会合連続で利下げを決定。今後の金利について据え置かれる可能性が示唆されたことから急落する場面が見られたが、その後の米経済指標が軟調な結果であったことから買い戻され、月末31日には1,510.95ドルで終了。
■円建て金相場
月間最安値の5,164円でスタートした10月の円建て金相場は、月を通して堅調に推移した。月半ばにかけてドル建て金相場は下落したものの、為替相場が円安方向に動いたことで底堅く推移。月末にかけてドル建て相場が反発したことで28日には月間最高値の5,282円まで上昇。月末31日にはやや値を下げ5,258円で終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
881ドルでスタートした10月のドル建てプラチナ相場は、前月からの下落基調を引き継ぐかたちで値を下げ、4日には月間最安値の873ドルまで下落。その後は、軟調な米経済指標を背景とした利下げ観測の強まりや米中貿易協議の不透明感から底堅く推移し、11日には900ドルを突破。
しかし、900ドルを上抜ける材料には欠け、下落へ転じると880ドル近辺まで値を下げた。同値付近で売り買いが交錯した後は、英国のEU離脱を巡り期限延長の可能性が示唆される中、相対的な割安感から資金が流入し900ドルを突破すると930ドル近辺まで急騰。月末にかけて金相場の急伸を受けて上値を伸ばすと、月末31日には月間最高値の936ドルで終了。
■円建てプラチナ相場
3,153円でスタートした10月の円建てプラチナ相場は、月初ドル建てプラチナ相場の下落を受け7日に月間最安値の3,109円まで値を下げた。月末にかけて為替が円安方向に動いたことに加えドル建て相場も底堅く推移したことで28日に月間最高値の3,315円まで上昇。月末31日には3,307円まで下落して終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
月間最安値の17.11ドルでスタートした10月のドル建て銀相場は、月を通して堅調な相場展開となった。月初、米経済指標の結果を受けたドル安から値を伸ばし17.60ドル近辺まで上昇。その後は、米中貿易協議の進展期待から17.80ドル近辺まで続伸するも、世界的な景気減速感から上値は抑えられ伸び悩む展開となった。
その後は、独自材料に欠ける中で17.30ドル近辺から17.70ドル近辺のレンジ相場を形成した後は、米経済指標を背景に上昇する金相場に連れ高となり18ドルを上抜け、25日には月間最高値の18.13ドルまで上伸。月末にかけて米中貿易協議の進展期待から値を下げ、31日には18.06ドルで終了。
■円建て銀相場
月間最安値の61.60円でスタートした10月の円建て銀相場は、為替相場が円安に動いたことに加え、ドル建て銀相場が堅調に推移したことで値を伸ばすと28日に月間最高値の65.50円まで上昇。月末31日にはやや値を下げ64.90円で終了。
■為替
10月の為替相場は月初こそ弱含んだものの、月を通じて概ね堅調に推移する展開であった。108.19円でスタートすると軟調な米9月ISM製造業・非製造業景況指数が市場予想を下回ったことなどを背景に7日には月間最安値となる106.74円まで値を落とした。
しかし、その後は米中通商問題を巡る緊張緩和や協議進展への期待感から月半ばにかけて108円台を回復すると17日にはEUと英国の間で離脱合意が報じられると、月後半にかけても概ね堅調を維持し、29日には月間最高値の109.00円まで上値を伸ばした。月末31日には108.88円までやや値を落として終了。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会 EU:欧州連合
以上