マーケット市況情報

2019年09月11日 17時00分

2019年8月の貴金属市況2019年09月11日 17時00分

価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格

金(Gold)
■ドル建て金相場
月間最安値の1,406.40ドルでスタートした8月のドル建て金相場は、米中貿易摩擦の激化や米国の追加利下げ観測などを背景に、総じて堅調地合いを維持した。月初、トランプ米大統領が中国製品に対して対中関税第4弾を課すことを表明。中国側はこれに対する事実上の対抗措置として人民元安を容認したと市場は受け止め、米中貿易戦争長期化の様相を呈す中で1,440ドルまで上昇。加えて、新興国を中心に数カ国の中央銀行が利下げを発表したことやトランプ米大統領の利下げ要求の発言などから1,500ドルを突破すると、月半ばにかけて米国債の長短金利逆転も相俟って1,520ドル近辺まで急伸。
その後は、米国の対中追加関税延期報道や米FOMC議事要旨から利下げへの慎重姿勢が見受けられると上値は抑えられて揉み合う展開が続いた。しかし、23日に中国が米国製品に対する報復関税を発表すると、米国は対抗措置として制裁関税引き上げを表明。報復の連鎖が激しさを増す中で28日には月間最高値の1,541.75ドルまで値を伸ばした。月末30日には値を戻し1,528.40ドルで終了。

■円建て金相場
4,969円でスタートした8月の円建て金相場は、軟調なドル円為替相場を受けて5日に月間最安値の4,967円まで下落。月末にかけてドル建て金相場が上昇すると、28日と29日に月間最高値の5,262円まで上伸。月末30日にはやや値を戻し5,237円で終了。

プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
852ドルでスタートした8月のドル建てプラチナ相場は、米中貿易戦争や米FRBによる追加利下げ観測を背景に、上昇する金相場に連れ高となる場面は見られたものの、構造的な需要不足や米中貿易戦争に起因した世界的な景気悪化懸念を背景に上値の重い展開が続いた。月初から月半ばまで840ドル近辺から860ドル近辺のレンジ相場を形成する中で、米国債の長短金利逆転を材料に16日には月間最安値の833ドルまで下落。
その後も同レンジ内で推移したあとは、米中貿易戦争の激化や米FRB議長の利下げを示唆した発言を背景にドル売りが強まると、相対的な割安感も相俟ってETF等への資金流入が旺盛となり29日に約5ヶ月ぶりに900ドルを上抜け、翌30日には月間最高値の939ドルまで続伸して終了。

■円建てプラチナ相場
3,101円でスタートした8月の円建てプラチナ相場は、月半ばにかけてドル建てプラチナ相場とドル円為替相場が軟調に推移したことで16日に月間最安値の2,964円まで下落。月末にかけてドル建て相場が上昇に転じると、月末30日には月間最高値の3,216円で終了。

銀(Silver)
■ドル建て銀相場
月間最安値の16.01ドルでスタートした8月のドル建て銀相場は、金相場に追随するかたちで総じて堅調に推移。相対的な割安感からETFを中心に資金流入が続き、当月内で約15%価格を押し上げた。月初、米国による対中追加関税発表とそれに対する中国側の措置を背景に激化する米中対立や、複数の中央銀行が利下げを発表したことによる世界経済に対する市場心理の悪化がサポート材料となり8日には17ドルを突破。
その後は、米国の対中関税一部延期報道や米国債の長短金利逆転による景気後退懸念を背景に売り買いが交錯し17ドル近辺で推移。23日に中国が対米報復関税を発表すると、米国は報復措置として追加関税引き上げを表明。加えて、米FRB議長は講演で、「経済は望ましい状況だが、著しいリスクが迫っている」と言及しドル売りが優勢となると、29日に月間最高値の18.48ドルまで急伸。翌30日にはやや値を戻し18.39ドルで終了。

■円建て銀相場
59.60円でスタートした8月の円建て銀相場は、月初、ドル円為替為替相場の下落を受けて5日に月間最安値の58.30円まで値を下げた。月末にかけてドル建て銀相場が堅調に推移すると、29日には月間最高値の65.20円まで上昇し高値圏を維持すると、翌30日には65.10円で終了。

■為替
月間最高値の109.27円でスタートした8月のドル円為替相場は、月初、トランプ米大統領による中国製品への新たな関税措置表明を受けた米中通商問題の先行き不透明感を材料に106円近辺まで下げ幅を拡大。その後は、中国政府の人民元安容認、米長短金利逆転を受けた景気後退懸念や新興国の中央銀行を中心とした利下げを背景に円が買い進められると105円台前半まで続落。
その後は、米国が対中追加関税を巡り、一部品目の発動延期を発表したことで107円近辺まで値を戻すも、23日には中国が米製品に報復関税を表明するとトランプ米大統領が対抗策を取る意向を表明したことから再びドルが売られ、26日には月間最安値の105.08円まで値を落とした。月末にかけて米中通商対立の協議への楽観的な見方が市場に広がると月末30日には106.46円まで値を戻して終了。

略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会  FRB:米連邦準備制度理事会 ETF:上場投資信託

以上
  • 「地金・コイン・RE:TANAKA」の
    店舗での取引に関するお問い合わせ

    0120-76-4143
    10:30〜18:00(土日・祝日も受付)
  • 「積立商品」に関するお問い合わせ
    0120-43-5610
    9:00〜17:00(土日祝・年末年始除く)