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マーケット市況情報
2019年07月08日 12時00分
2019年6月の貴金属市況2019年07月08日 12時00分
価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
月間最安値の1,313.95ドルでスタートした6月のドル建て金相場は、拡大する米中貿易摩擦長期化懸念への高まりや、米FOMCでの利下げの可能性が視野に入ったことから月を通して堅調な相場展開となった。7日発表の米5月雇用統計では雇用者数の伸びが市場予想の下限を下回り、平均時給の伸びも市場予想に僅かに届かなかったことから1,340ドル近辺まで上伸。
その後は、世界の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡でのタンカー攻撃を背景とした地政学的な緊張が高まったことに加え、米FOMCが2008年以来となる利下げの可能性を示唆したことを受け24日には1400ドルを突破。翌25日には、米国がイランに追加制裁を課すことを発表するなど、両国間の緊張関係の高まりから月間最高値の1,431.40ドルまで上値を伸ばした。月末にかけては高値警戒感からやや値を戻すと1,409ドルで終了。
■円建て金相場
月間最安値の4,603円でスタートした6月の円建て金相場は、月を通じて堅調地合いにあったドル建て金相場を受けて上昇すると、25日には月間最高値の4,945円まで上げ幅を拡大。月末28日にはやや値を下げ4,921円で終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
797ドルでスタートした6月のドル建てプラチナ相場は、月初、米経済指標が市場予想を下回ったほか、米連銀総裁の発言を受けた利下げ観測が台頭するとドル売りが強まり5日に月間最高値の827ドルまで上昇。その後は、南アフリカ新政府の組閣遅れなどによるランド安から上げ幅を打ち消したあとは、好調な米経済指標を受けて米長期金利の上昇とともにドル買いが強まると、17日には月間最安値の795ドルまで続落。
その後は、G20にて米中首脳会談が開かれる見通しとなったことから米中通商協議進展を期待した米株価の上昇や、米FOMC後の声明から利下げ見通しが強まったことなどを受け820ドル近辺まで回復。月末にかけて800ドル近辺から820ドル近辺のレンジ相場を形成すると28日には818ドルで終了。
■円建てプラチナ相場
2,877円でスタートした6月の円建てプラチナ相場は、4日にドル建てプラチナ相場の急騰を受けて月間最高値の2,969円まで上昇。月半ばにかけてドル建て相場が下落すると、18日に月間最安値の2,870円まで下げ幅を拡大。月末にはドル建て相場が回復し、為替相場が円安方向に動いたことで28日には2,933円まで値を戻して終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
14.71ドルでスタートした6月のドル建て銀相場は、米国の通商政策を背景に不透明感が増す世界経済を受けて金相場に連れ高となり一時15ドル近辺まで上昇するも、世界的な景気減速懸念は産業用需要低迷を意識させ、更なる上昇機会を失い上げ幅を打ち消すかたちで、11日に月間最安値の14.70ドルまで下落。
その後は、徐々に下値を切り上げる中で、低調な米経済指標や米FOMCの声明発表を材料に年内利下げ観測が強まると25日に月間最高値の15.40ドルまで上昇。しかし、米国の通商問題や世界経済の減速懸念が嫌気されて上値は重く、月末28日には15.22ドルまで下落して終了。
■円建て銀相場
月間最安値の53.80円でスタートした6月の円建て銀相場は、ドル建て銀相場が徐々に下値を切り上げると25日に月間最高値の56.30円まで上昇。月末28日にはやや値を落とし55.90円で終了。
■為替
108.34円でスタートした6月のドル円為替相場は、米連銀総裁の発言から利下げ観測が強まり108円を下抜けると、低調な米5月雇用統計も相俟って107.90円近辺まで下落。その後は、米国が対メキシコ関税賦課を無期限で停止すると発表したことなどを受けて下値を切り上げると、米経済指標が市場予想を上回り米金利の上昇とともにドル買いが強まると17日に月間最高値の108.66円まで上昇。
19日の米FOMCでは予想通り政策金利は据え置かれたものの、声明文から年内利下げ観測が強まったことに加え、本邦金融政策決定会合における政策の現状維持が決定されると再び108円を下抜けた。また、ホルムズ海峡でのタンカー襲撃事件を背景としたイラン・米国間の緊張の高まりから円買い圧力が強まり25日に月間最安値の107.28円まで下げ幅を拡大。月末にかけては、米連銀総裁の発言から大幅な利下げ観測が後退し28日には107.79円まで値を戻して終了。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
以上
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
月間最安値の1,313.95ドルでスタートした6月のドル建て金相場は、拡大する米中貿易摩擦長期化懸念への高まりや、米FOMCでの利下げの可能性が視野に入ったことから月を通して堅調な相場展開となった。7日発表の米5月雇用統計では雇用者数の伸びが市場予想の下限を下回り、平均時給の伸びも市場予想に僅かに届かなかったことから1,340ドル近辺まで上伸。
その後は、世界の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡でのタンカー攻撃を背景とした地政学的な緊張が高まったことに加え、米FOMCが2008年以来となる利下げの可能性を示唆したことを受け24日には1400ドルを突破。翌25日には、米国がイランに追加制裁を課すことを発表するなど、両国間の緊張関係の高まりから月間最高値の1,431.40ドルまで上値を伸ばした。月末にかけては高値警戒感からやや値を戻すと1,409ドルで終了。
■円建て金相場
月間最安値の4,603円でスタートした6月の円建て金相場は、月を通じて堅調地合いにあったドル建て金相場を受けて上昇すると、25日には月間最高値の4,945円まで上げ幅を拡大。月末28日にはやや値を下げ4,921円で終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
797ドルでスタートした6月のドル建てプラチナ相場は、月初、米経済指標が市場予想を下回ったほか、米連銀総裁の発言を受けた利下げ観測が台頭するとドル売りが強まり5日に月間最高値の827ドルまで上昇。その後は、南アフリカ新政府の組閣遅れなどによるランド安から上げ幅を打ち消したあとは、好調な米経済指標を受けて米長期金利の上昇とともにドル買いが強まると、17日には月間最安値の795ドルまで続落。
その後は、G20にて米中首脳会談が開かれる見通しとなったことから米中通商協議進展を期待した米株価の上昇や、米FOMC後の声明から利下げ見通しが強まったことなどを受け820ドル近辺まで回復。月末にかけて800ドル近辺から820ドル近辺のレンジ相場を形成すると28日には818ドルで終了。
■円建てプラチナ相場
2,877円でスタートした6月の円建てプラチナ相場は、4日にドル建てプラチナ相場の急騰を受けて月間最高値の2,969円まで上昇。月半ばにかけてドル建て相場が下落すると、18日に月間最安値の2,870円まで下げ幅を拡大。月末にはドル建て相場が回復し、為替相場が円安方向に動いたことで28日には2,933円まで値を戻して終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
14.71ドルでスタートした6月のドル建て銀相場は、米国の通商政策を背景に不透明感が増す世界経済を受けて金相場に連れ高となり一時15ドル近辺まで上昇するも、世界的な景気減速懸念は産業用需要低迷を意識させ、更なる上昇機会を失い上げ幅を打ち消すかたちで、11日に月間最安値の14.70ドルまで下落。
その後は、徐々に下値を切り上げる中で、低調な米経済指標や米FOMCの声明発表を材料に年内利下げ観測が強まると25日に月間最高値の15.40ドルまで上昇。しかし、米国の通商問題や世界経済の減速懸念が嫌気されて上値は重く、月末28日には15.22ドルまで下落して終了。
■円建て銀相場
月間最安値の53.80円でスタートした6月の円建て銀相場は、ドル建て銀相場が徐々に下値を切り上げると25日に月間最高値の56.30円まで上昇。月末28日にはやや値を落とし55.90円で終了。
■為替
108.34円でスタートした6月のドル円為替相場は、米連銀総裁の発言から利下げ観測が強まり108円を下抜けると、低調な米5月雇用統計も相俟って107.90円近辺まで下落。その後は、米国が対メキシコ関税賦課を無期限で停止すると発表したことなどを受けて下値を切り上げると、米経済指標が市場予想を上回り米金利の上昇とともにドル買いが強まると17日に月間最高値の108.66円まで上昇。
19日の米FOMCでは予想通り政策金利は据え置かれたものの、声明文から年内利下げ観測が強まったことに加え、本邦金融政策決定会合における政策の現状維持が決定されると再び108円を下抜けた。また、ホルムズ海峡でのタンカー襲撃事件を背景としたイラン・米国間の緊張の高まりから円買い圧力が強まり25日に月間最安値の107.28円まで下げ幅を拡大。月末にかけては、米連銀総裁の発言から大幅な利下げ観測が後退し28日には107.79円まで値を戻して終了。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
以上