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マーケット市況情報
2019年06月07日 11時00分
2019年5月の貴金属市況2019年06月07日 11時00分
価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,281.80ドルでスタートした5月のドル建て金相場は月初、FRBはFOMCで金利据置きを決定し、パウエル議長が現在の金融政策スタンスは適切であると発言したことを受け、利下げ観測が後退しドルが主要通貨に対し上昇すると、3日に月間最安値の1,270.05ドルまで下落。その後は、中東情勢の緊迫化や米中貿易摩擦激化による世界的株安を受け安全資産として選好されると、15日には月間最高値の1,299.10ドルまで上げ幅を拡大。
米中貿易摩擦への警戒感は依然として燻っているものの、良好な米経済指標を背景に米国株下落が一服すると、一時月間最安値と同水準まで下げ足を強めた。月末にかけて1,270ドル台中盤から1,280ドル台中盤のレンジで推移したあとは、米大統領がメキシコからの輸入品に最大25%の関税を課すと発表したことや米中貿易戦争も膠着している中で31日に1,295.55ドルまで値を戻して終了。
■円建て金相場
4,616円でスタートした5月の円建て金相場は、ドル建て金相場の上昇を受け14日に月間最高値の4,621円まで値を伸ばした。月末にかけて上値の重いドル円為替相場と軟調なドル建て相場により29日に月間最安値の4,543円まで下落すると、月末31日にはやや値を戻し4,577円で終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
881ドルでスタートした5月のドル建てプラチナ相場は、同日ロンドン時間午後に月間最高値の882ドルをつけたあとは、月を通して軟調な展開となった。月初、パウエルFRB議長の発言を受け利下げ観測の後退からドル高となると850ドル近辺まで急落。年初からの水準ではやや割高感は否めず上値の重い展開となると、良好な米経済指標を材料にドルが主要通貨に対し上昇すると820ドル近辺まで値を下げた。
その後は、米国による中国通信機器大手への取引規制報道を受け、世界経済の先行きに対する不透明感の高まりから実需後退懸念が意識される中、月末にかけて米中貿易摩擦が更に激化し解決の糸口が見えない状況下、米大統領がメキシコからの輸入品に対し最大25%の関税を課するとの発表も材料視され、月末31日には月間最安値の791ドルまで下げ幅を拡大して終了。
■円建てプラチナ相場
月間最高値の3,243円でスタートした5月の円建てプラチナ相場は、月を通して軟調に推移するドル建て相場により終始上値を削る展開。月末31日には月間最安値の2,880円まで下げ幅を拡大して終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
14.88ドルでスタートした5月のドル建て銀相場は、月を通して動意に乏しい相場展開となった。月初、米FRB議長の発言を背景に値を下げたものの、中東情勢の緊迫化や米中貿易摩擦激化懸念を受け堅調に推移する金相場に連れ高となり8日に月間最高値の14.93ドルまで上昇。
月末にかけて上値の重い展開が続いたあとは、米国政府による中国通信機器大手との取引規制報道を受け、更なる米中関係の悪化懸念から続落し29日には月間最安値の14.38ドルまで下げ幅を拡大。月末31日には14.48ドルまで値を戻し終了。
■円建て銀相場
月間最高値の56.10円でスタートした5月の円建て銀相場は、終始軟調なドル建て相場と円高に進むドル円為替相場が相俟って上値を削ると29日に月間最安値の53.40円まで下落。その後はドル建て相場の反発と円安により月末31日には53.90円まで回復して終了。
■為替
5月のドル円為替相場は、本邦大型連休中、米大統領による対中関税引き上げ表明などを材料に4月末から急激に円高基調へシフト。7日に月間最高値の110.69円でスタートすると、貿易摩擦を巡る不確実性からドル売りが加速し、中国側も米国の関税引き上げに対する報復措置を表明したことで、月半ばには109.50円近辺まで続落。
その後発表された米製造業指標が市場予想を下回ったことで、米中貿易戦争による世界景気悪化が示唆され下げ足を強めると、29日には月間最安値の109.28円まで続落。月末31日には109.36円まで値を戻して終了。
略語注釈
FRB:連邦準備制度理事会 FOMC:連邦公開市場委員会
以上
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,281.80ドルでスタートした5月のドル建て金相場は月初、FRBはFOMCで金利据置きを決定し、パウエル議長が現在の金融政策スタンスは適切であると発言したことを受け、利下げ観測が後退しドルが主要通貨に対し上昇すると、3日に月間最安値の1,270.05ドルまで下落。その後は、中東情勢の緊迫化や米中貿易摩擦激化による世界的株安を受け安全資産として選好されると、15日には月間最高値の1,299.10ドルまで上げ幅を拡大。
米中貿易摩擦への警戒感は依然として燻っているものの、良好な米経済指標を背景に米国株下落が一服すると、一時月間最安値と同水準まで下げ足を強めた。月末にかけて1,270ドル台中盤から1,280ドル台中盤のレンジで推移したあとは、米大統領がメキシコからの輸入品に最大25%の関税を課すと発表したことや米中貿易戦争も膠着している中で31日に1,295.55ドルまで値を戻して終了。
■円建て金相場
4,616円でスタートした5月の円建て金相場は、ドル建て金相場の上昇を受け14日に月間最高値の4,621円まで値を伸ばした。月末にかけて上値の重いドル円為替相場と軟調なドル建て相場により29日に月間最安値の4,543円まで下落すると、月末31日にはやや値を戻し4,577円で終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
881ドルでスタートした5月のドル建てプラチナ相場は、同日ロンドン時間午後に月間最高値の882ドルをつけたあとは、月を通して軟調な展開となった。月初、パウエルFRB議長の発言を受け利下げ観測の後退からドル高となると850ドル近辺まで急落。年初からの水準ではやや割高感は否めず上値の重い展開となると、良好な米経済指標を材料にドルが主要通貨に対し上昇すると820ドル近辺まで値を下げた。
その後は、米国による中国通信機器大手への取引規制報道を受け、世界経済の先行きに対する不透明感の高まりから実需後退懸念が意識される中、月末にかけて米中貿易摩擦が更に激化し解決の糸口が見えない状況下、米大統領がメキシコからの輸入品に対し最大25%の関税を課するとの発表も材料視され、月末31日には月間最安値の791ドルまで下げ幅を拡大して終了。
■円建てプラチナ相場
月間最高値の3,243円でスタートした5月の円建てプラチナ相場は、月を通して軟調に推移するドル建て相場により終始上値を削る展開。月末31日には月間最安値の2,880円まで下げ幅を拡大して終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
14.88ドルでスタートした5月のドル建て銀相場は、月を通して動意に乏しい相場展開となった。月初、米FRB議長の発言を背景に値を下げたものの、中東情勢の緊迫化や米中貿易摩擦激化懸念を受け堅調に推移する金相場に連れ高となり8日に月間最高値の14.93ドルまで上昇。
月末にかけて上値の重い展開が続いたあとは、米国政府による中国通信機器大手との取引規制報道を受け、更なる米中関係の悪化懸念から続落し29日には月間最安値の14.38ドルまで下げ幅を拡大。月末31日には14.48ドルまで値を戻し終了。
■円建て銀相場
月間最高値の56.10円でスタートした5月の円建て銀相場は、終始軟調なドル建て相場と円高に進むドル円為替相場が相俟って上値を削ると29日に月間最安値の53.40円まで下落。その後はドル建て相場の反発と円安により月末31日には53.90円まで回復して終了。
■為替
5月のドル円為替相場は、本邦大型連休中、米大統領による対中関税引き上げ表明などを材料に4月末から急激に円高基調へシフト。7日に月間最高値の110.69円でスタートすると、貿易摩擦を巡る不確実性からドル売りが加速し、中国側も米国の関税引き上げに対する報復措置を表明したことで、月半ばには109.50円近辺まで続落。
その後発表された米製造業指標が市場予想を下回ったことで、米中貿易戦争による世界景気悪化が示唆され下げ足を強めると、29日には月間最安値の109.28円まで続落。月末31日には109.36円まで値を戻して終了。
略語注釈
FRB:連邦準備制度理事会 FOMC:連邦公開市場委員会
以上