マーケット市況情報

2018年12月10日 14時00分

2018年11月の貴金属市況2018年12月10日 14時00分

価格ベース
金    US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
銀    US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格

金(Gold)
■ドル建て金相場
1,223.25ドルでスタートした11月のドル建て金相場は、英EU離脱交渉の前進や米中間選挙を前にドル売り先行となると2日に月間最高値の1,235.50ドルまで急騰。同値付近で揉み合ったあとは、同選挙で下院の過半数を民主党が奪還し、上院は共和党が過半数を維持したことで議会にねじれが生じる結果となったものの、市場予想通りとなったことから値動きは限定的だった。8日には米FOMCで政策金利は据置かれたものの、引き続き段階的な利上げ継続が示されたことでドルが反発し軟調地合いへと転換。その後は、良好な米経済指標を受けドルが続伸すると下げ幅を拡大し、13日には月間最安値の1,197.55ドルまで値を落とした。
その後は、英のEU離脱協定素案が閣議で了承され、安心感から一旦ドルが売られると1,215ドル近辺まで回復し、FRB副議長の世界経済に対する悲観的な発言からドルが続落し1,225ドル近辺まで堅調に推移。同値付近では、米国株式や原油価格の下落、加えて米利上げペース鈍化観測から底堅く1,230ドル近辺まで続伸。月末にかけて、原油相場の下落が一服し、米国株式が反発したことでドルが堅調地合いとなると1,215ドル近辺まで下落。しかし、FRB議長の講演を受け利上げペース減速との見方が支配的となり1,225ドル近辺まで戻し、下げ幅を打ち消す展開。月末30日にはドル高が進んだことでやや値を落とし1,217.55ドルで終了。

■円建て金相場
4,455円でスタートした11月の円建て金相場は、為替相場の上昇により5日に月間最高値の4,535円をつけた。その後、ドル建て金相場の急落になびく形で13日に月間最安値の4,439円まで下落すると、月末にかけてはドル建て相場の回復とドル円も買い戻されたことで月末30日には4,503円で終了。

プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
848,00ドルでスタートした11月のドル建てプラチナ相場は、英EU離脱への不透明感の一服や米中間選挙前のドル売りの流れから徐々に下値を切り上げる展開。同選挙では上院を共和党、下院を民主党が獲得し、結果的にはねじれ議会となったものの、概ね市場予想通りとなったことで反応は限定的となり、高値圏を維持したまま7日に月間最高値の876,00ドルまで値を伸ばした。同日のFOMC声明で政策金利は据置かれたものの、継続的な利上げ維持の姿勢が示されたことでドルが買い進められると下落基調へと転換。その後は、米商務省が自動車と部品の輸入に関税を課すか否かの勧告案を提出したとの報道や、強含むドルを背景に徐々に上値は削られ840,00ドル近辺まで下げ幅を拡大。
その後は、英EU離脱問題の進展や米利上げ観測の後退を背景に845,00ドル近辺まで値を戻したが、根本的な需給構造の弱さから上値も限定的で、同値付近で方向感のない相場展開が続いた。月末にかけては、米国が輸入車に対し早ければ翌週にも関税を導入する可能性があるとの報道を受けドルが買い進められ下落すると、投機的な売りも巻き込み下げ幅を拡大し、月末30日には月間最安値の805,00ドルまで急落し終了。

■円建てプラチナ相場
3,126円でスタートした11月の円建てプラチナ相場は上昇するドル建てプラチナ相場に加え、為替相場がドル高円安に動いたことで8日に月間最高値の3,265円まで上伸。その後は、ドル建て相場の下落に伴い上値を削る展開となると、月末30日に月間最安値の3,082円で終了。

銀(Silver)
■ドル建て銀相場
14.45ドルでスタートした11月のドル建て銀相場は、英EU離脱合意への楽観や米中間選挙を前にドル売り先行となると、2日には月間最高値の14.82ドルまで上昇。同日NY時間発表の力強い米経済指標を受け、ドルが買い戻され軟調地合いとなったあとは、米中間選挙を前に14.60ドル近辺で揉み合う展開。同選挙ではほぼ市場予想通りの結果であったことから目立った動きはみられなかった。8日のFOMC声明では市場予想通り政策金利は据え置かれたものの、継続的な利上げが支持されたことや、英EU離脱合意に対する不透明感、加えてイタリア予算を巡る問題からドルが強含むと、14日には月間最安値の13.97まで下げ足を強めた。
その後は、英EU離脱合意が前進したことに加え、FRB副議長の世界経済に対する発言を背景にドル安となると徐々に下値を切り上げ14.40ドル近辺まで回復。その後は、市場予想を大幅に落ち込んだ米経済指標から利上げペース鈍化観測が台頭し、14.50ドル近辺まで値を伸ばした。しかし、下げ止まらない原油相場を嫌気した非鉄金属の売りに連れ安となり反転すると14.10ドル近辺まで下げ幅を拡大したが、月末30日にはドル高を受けてやや値を戻し14.24ドルで終了。

■円建て銀相場
54.60円でスタートした11月の円建て銀相場は、月初のドル建て銀相場上昇を受けて5日に月間最高値の56.50円まで値を伸ばした。月半ばにかけて、軟調地合いを形成するドル建て相場を受けて値を下げると13日には月間最安値の54,00円まで下落。その後は、ドル建て相場が狭いレンジで推移する中、ドル高に進んだことで月末30日には55,00円まで回復し終了。

■為替
112.79円でスタートした11月の為替相場は月初売りが先行する展開となるも、翌2日には米10月雇用統計が発表され、非農業部門の雇用者数が市場予想を上回る好結果となり、賃金も2009年以来の大きな伸びが確認されたことから前週までの米利上げ方針への懐疑論がやや後退し、113円台までドル高が進んだ。その後は米中間選挙を控えての様子見ムードから114円付近で推移。7日、同選挙でバージニア州下院で現職を破って民主党候補が勝利したことから112円台まで急落する場面がみられたものの、選挙結果が概ね市場予想通りとなったことから市場は徐々に落ち着きを取り戻した。8日には米FOMCで金融政策は据え置かれたがその後の声明では緩やかな利上げを維持する姿勢が示されると9日には月間最高値の114.03円まで上昇。
その後は投機筋のポジション調整や英国のEU離脱問題を巡る報道、米中対立の影響からAPEC首脳宣言が見送られるなど先行きへの悲観的な見方が強まったことからドル安へ転じ、20日には月間最安値である112.67円まで大幅下落となった。
米国金利が反発したことや米国株が下げ幅を縮小したことから113円台まで回復すると28日にはパウエルFRB議長が講演で金融政策について言及。利上げの終着点が近づいていることを示唆したと市場では受け止められ、米国株の上昇から28日には一時114円台を回復。月末30日には113.47円で終了。

略語注釈
EU 欧州連合 FOMC 米国連邦公開市場委員会 FRB 米連邦準備制度理事会 APEC アジア太平洋経済協力

以上
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