- ホーム
- 貴金属価格情報
- マーケット市況情報一覧
- 2018年5月の貴金属市況
マーケット市況情報
2018年06月11日 13時00分
2018年5月の貴金属市況2018年06月11日 13時00分
価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$: 〃 円建: 〃
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,309.20ドルでスタートした5月のドル建て金相場は、米FOMCを控えた利上げ観測や米朝首脳会談開催への期待感から売りが先行したものの、3日のFOMC声明が無難な内容に終始したことで軟調地合いが一服。翌4日に発表された米4月雇用統計において、賃金の伸びは鈍化し雇用者数の伸びも市場予想を下回る冴えない数字だったことからドルが売られ、1,318ドル付近まで反発。8日には米国がイラン核合意を離脱し経済制裁再開を発表したことで安全資産として選好され、加えて米4月CPI発表によりインフレ鈍化が示され、利上げ加速観測に対する警戒感の後退からドル売りが先行すると、11日に月間最高値の1,324.80ドルまで続伸。
しかし、その後は米10年債利回りが2011年以来の高水準まで上昇したことや15日発表の米4月小売売上高が2ヶ月連続で増加するなど利上げ材料が積み上げられたことで下落に転じると21日には月間最安値の1,285.85ドルまで急落。その後は冴えない米経済指標やFOMC議事要旨で追加利上げが強く示唆されなかったことから堅調地合いへと転換し、米大統領が米朝首脳会談中止を発表したことも相俟って1,300ドル台を回復。月末にかけて小動きとなると31日に1,305.35ドルで終了。
■円建て金相場
4,661円でスタートした5月の円建て金相場は、ドル建て金相場の上昇に伴い11日に月間最高値の4,694円まで値を伸ばした。月半ばにはドル建て相場の急落を受け値を下げたものの、為替相場が円安ドル高に進んだことで下げ幅は限定的。月末にかけてドル建て相場は下値を切り上げるも、円高が進行したために30日には月間最安値の4,583円まで続落し、翌31日にはやや値を戻し4,595円で終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
900ドルでスタートした5月のドル建てプラチナ相場は、市場予想を下回る米4月雇用統計を背景にドルが弱含み920ドル近辺まで上昇すると915ドルを挟んで方向感に乏しい相場展開となったあとは、市場予想を下回った米4月CPIを背景にドルが下落すると11日には月間最高値の927ドルまで続伸。米中貿易摩擦懸念後退によりドルが買い戻され軟調地合いへと転換すると、好調な米経済指標も相俟って米長期金利が上昇したことで更にドル高が進み900ドルを割り込む水準まで急落。
その後も売りが売りを呼ぶ展開となり、21日には月間最安値の880ドルまで下げ幅を拡大。この価格水準では値ごろ感から買いも旺盛となり、900ドル近辺まで反発すると、FOMC議事要旨や米経済指標を受けてドル売りが進む中で910近辺まで続伸。その後、米朝首脳会談の中止やイタリア政局不安など地政学的・政治的リスクが台頭したものの、影響は限定的で900ドル近辺から910ドル近辺の比較的狭いレンジで推移すると月末31日には907ドルにて終了。
■円建てプラチナ相場
3,277円でスタートした5月の円建てプラチナ相場は、堅調なドル建てプラチナ相場を受けて11日に月間最高値の3,350円まで上昇。その後、為替相場は円安に振れたものの、ドル建て相場の急落に伴い、17日には月間最安値の3,257円まで下げ足を強めた。月末にかけてドル建て相場は反発するも円高が進行したことで、上げ幅は限定的となり31日に3,266円で終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
月間最安値の16.25ドルでスタートした5月のドル建て銀相場は、月を通して比較的値動きは限定的で総じて堅調に推移した。月初は売り先行となったものの、ベースメタルの上昇を好感して下値を切り上げ、4日発表の米4月雇用統計にて賃金の伸びや雇用者数の鈍化が示されたことから16.50ドル近辺まで上値を伸ばした。その後は16.40ドル近辺から16.50ドル近辺の狭いレンジで推移した後、米4月CPIが市場予想を下回ったことから利上げ観測が後退。11日に月間最高値の16.76ドルまで続伸。
米10年債利回り上昇や米4月小売売上高の結果を受けたドル買いから上値を削られると
16日には月間最安値と同値付近まで下げ幅を拡大。その後は、弱い米経済指標やFOMC議事要旨を背景に上昇する金相場に連れ高となり16.70ドル近辺まで回復。月末にかけて、イタリア政局不安を受けて対ユーロでドルが上昇すると16.40ドル近辺まで値を落とし、月末31日には16.55ドルまでやや値を戻して終了。
■円建て銀相場
60.10円でスタートした5月の円建て銀相場は、ドル建て相場急落により2日に月間最安値の60.00円をつけたあとは、下旬にかけてドル建て相場の上昇と円安・ドル高が相俟って23日に月間最高値の61.80円まで上伸。月末にかけてドル建て相場が弱含み、円高も進んだことから30日には再度月間最安値の60.00円まで下落し、翌31日には60.50円で終了。
■為替
109.36円でスタートした5月の為替相場は、米FOMCを控えた利上げ観測や米朝首脳会談への期待感からドル全面高となる中、110円近辺まで値を伸ばすも、米中貿易摩擦懸念の再燃や米4月雇用統計の冴えない結果を受け108円台後半まで反落。8日には米大統領がイラン核合意を離脱し経済制裁再開を表明したことで円が選好され値を落とす場面がみられたものの、米商務長官が対EUへの鉄鋼・アルミニウム輸入関税の適用を言及したことや好調な米経済指標を背景に下値を切り上げると、米中通商協議で中国が米国からの輸入増を約束し、関税措置を保留することで同意したとの報道を受けて、貿易摩擦懸念が後退し21日には月間最高値の111.09円まで上伸。
その後、米大統領が米朝首脳会談に懐疑的な見解を示したことで急落すると、米保護貿易に対する警戒感の高まりや米朝首脳会談中止の報を受け109円台半ばまで一段安。30日にはイタリア政局不安の高まりから円が買われ、月間最安値の108.41円まで値を落とした。月末31日には108.70円で終了した。
名称
FOMC 連邦公開市場委員会 CPI 消費者物価指数 EU 欧州連合
以上
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$: 〃 円建: 〃
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,309.20ドルでスタートした5月のドル建て金相場は、米FOMCを控えた利上げ観測や米朝首脳会談開催への期待感から売りが先行したものの、3日のFOMC声明が無難な内容に終始したことで軟調地合いが一服。翌4日に発表された米4月雇用統計において、賃金の伸びは鈍化し雇用者数の伸びも市場予想を下回る冴えない数字だったことからドルが売られ、1,318ドル付近まで反発。8日には米国がイラン核合意を離脱し経済制裁再開を発表したことで安全資産として選好され、加えて米4月CPI発表によりインフレ鈍化が示され、利上げ加速観測に対する警戒感の後退からドル売りが先行すると、11日に月間最高値の1,324.80ドルまで続伸。
しかし、その後は米10年債利回りが2011年以来の高水準まで上昇したことや15日発表の米4月小売売上高が2ヶ月連続で増加するなど利上げ材料が積み上げられたことで下落に転じると21日には月間最安値の1,285.85ドルまで急落。その後は冴えない米経済指標やFOMC議事要旨で追加利上げが強く示唆されなかったことから堅調地合いへと転換し、米大統領が米朝首脳会談中止を発表したことも相俟って1,300ドル台を回復。月末にかけて小動きとなると31日に1,305.35ドルで終了。
■円建て金相場
4,661円でスタートした5月の円建て金相場は、ドル建て金相場の上昇に伴い11日に月間最高値の4,694円まで値を伸ばした。月半ばにはドル建て相場の急落を受け値を下げたものの、為替相場が円安ドル高に進んだことで下げ幅は限定的。月末にかけてドル建て相場は下値を切り上げるも、円高が進行したために30日には月間最安値の4,583円まで続落し、翌31日にはやや値を戻し4,595円で終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
900ドルでスタートした5月のドル建てプラチナ相場は、市場予想を下回る米4月雇用統計を背景にドルが弱含み920ドル近辺まで上昇すると915ドルを挟んで方向感に乏しい相場展開となったあとは、市場予想を下回った米4月CPIを背景にドルが下落すると11日には月間最高値の927ドルまで続伸。米中貿易摩擦懸念後退によりドルが買い戻され軟調地合いへと転換すると、好調な米経済指標も相俟って米長期金利が上昇したことで更にドル高が進み900ドルを割り込む水準まで急落。
その後も売りが売りを呼ぶ展開となり、21日には月間最安値の880ドルまで下げ幅を拡大。この価格水準では値ごろ感から買いも旺盛となり、900ドル近辺まで反発すると、FOMC議事要旨や米経済指標を受けてドル売りが進む中で910近辺まで続伸。その後、米朝首脳会談の中止やイタリア政局不安など地政学的・政治的リスクが台頭したものの、影響は限定的で900ドル近辺から910ドル近辺の比較的狭いレンジで推移すると月末31日には907ドルにて終了。
■円建てプラチナ相場
3,277円でスタートした5月の円建てプラチナ相場は、堅調なドル建てプラチナ相場を受けて11日に月間最高値の3,350円まで上昇。その後、為替相場は円安に振れたものの、ドル建て相場の急落に伴い、17日には月間最安値の3,257円まで下げ足を強めた。月末にかけてドル建て相場は反発するも円高が進行したことで、上げ幅は限定的となり31日に3,266円で終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
月間最安値の16.25ドルでスタートした5月のドル建て銀相場は、月を通して比較的値動きは限定的で総じて堅調に推移した。月初は売り先行となったものの、ベースメタルの上昇を好感して下値を切り上げ、4日発表の米4月雇用統計にて賃金の伸びや雇用者数の鈍化が示されたことから16.50ドル近辺まで上値を伸ばした。その後は16.40ドル近辺から16.50ドル近辺の狭いレンジで推移した後、米4月CPIが市場予想を下回ったことから利上げ観測が後退。11日に月間最高値の16.76ドルまで続伸。
米10年債利回り上昇や米4月小売売上高の結果を受けたドル買いから上値を削られると
16日には月間最安値と同値付近まで下げ幅を拡大。その後は、弱い米経済指標やFOMC議事要旨を背景に上昇する金相場に連れ高となり16.70ドル近辺まで回復。月末にかけて、イタリア政局不安を受けて対ユーロでドルが上昇すると16.40ドル近辺まで値を落とし、月末31日には16.55ドルまでやや値を戻して終了。
■円建て銀相場
60.10円でスタートした5月の円建て銀相場は、ドル建て相場急落により2日に月間最安値の60.00円をつけたあとは、下旬にかけてドル建て相場の上昇と円安・ドル高が相俟って23日に月間最高値の61.80円まで上伸。月末にかけてドル建て相場が弱含み、円高も進んだことから30日には再度月間最安値の60.00円まで下落し、翌31日には60.50円で終了。
■為替
109.36円でスタートした5月の為替相場は、米FOMCを控えた利上げ観測や米朝首脳会談への期待感からドル全面高となる中、110円近辺まで値を伸ばすも、米中貿易摩擦懸念の再燃や米4月雇用統計の冴えない結果を受け108円台後半まで反落。8日には米大統領がイラン核合意を離脱し経済制裁再開を表明したことで円が選好され値を落とす場面がみられたものの、米商務長官が対EUへの鉄鋼・アルミニウム輸入関税の適用を言及したことや好調な米経済指標を背景に下値を切り上げると、米中通商協議で中国が米国からの輸入増を約束し、関税措置を保留することで同意したとの報道を受けて、貿易摩擦懸念が後退し21日には月間最高値の111.09円まで上伸。
その後、米大統領が米朝首脳会談に懐疑的な見解を示したことで急落すると、米保護貿易に対する警戒感の高まりや米朝首脳会談中止の報を受け109円台半ばまで一段安。30日にはイタリア政局不安の高まりから円が買われ、月間最安値の108.41円まで値を落とした。月末31日には108.70円で終了した。
名称
FOMC 連邦公開市場委員会 CPI 消費者物価指数 EU 欧州連合
以上