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マーケット市況情報
2018年03月12日 15時00分
2018年2月の貴金属市況2018年03月12日 15時00分
価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$: 〃 円建: 〃
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,341.10ドルでスタートした2月のドル建て金相場は、2日発表の良好な米1月雇用統計を受け、年内利上げペースが早まるであろうとの観測からドルや長期金利が上昇すると1,330ドル近辺まで値を下げた。その後、史上最大の下げ幅を更新した米国株を背景に反発する場面もみられたが、米国株式市場の混乱が一服したことで安全資産としての需要が後退。さらに、米上院の予算合意を受けドル買いが優勢となったことから8日には月間最安値の1,311.05ドルまで値を落とした。その後は、トランプ大統領が保護貿易主義的な姿勢を強めたことから対主要通貨でドルが売られ、14日発表の米1月小売売上高が予想外に低調だったことも相俟って、米国経済の先行き不透明感から1,350ドル近辺まで急騰すると、16日には月間最高値の1,358.60ドルまで続伸。
好調な米経済指標を受けてドル売りが一巡すると軟調地合いへと転換。米国債利回り上昇や1月FOMC議事要旨で明らかとなった当局者の米経済に対する前向きな見通しを背景に、1,320ドル台後半まで下げ足を強めた。その後1,340ドル近辺まで反発したものの、パウエル新FRB議長の議会証言ではこれまで進めてきた段階的な利上げを堅持する姿勢を示したことからドル高が進み、28日には1,317.85ドルまで下げ幅を拡大して終了。
■円建て金相場
4,762円でスタートした2月の円建て金相場は、ドル建て金相場の上昇と堅調なドル円為替相場が相俟って2日に月間最高値の4,776円まで値を伸ばした。月半ばにかけて軟調なドル建て相場に伴って上値を削ったあとは、ドル建て相場が急騰するも、円高進行により相殺されるかたちとなりやや値を上げるに留まった。月末にかけて下落するドル建て相場を受け、月末28日に月間最安値の4,597円まで値を下げ終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
997ドルでスタートした2月のドル建てプラチナ相場は、米1月雇用統計を受けて年内利上げペース加速の見方が強まり、ドルが買われる中で上値を削る展開となり、990ドルを割り込んだ。その後は、米国株が史上最大の下落幅を記録し、金相場の上昇に連れて反発したものの、米国株の急落に対する逃避的な需要や米上院の予算合意を好感してドルが買われたことから徐々に上値を削り、12日には月間最安値の965ドルまで下げ幅を拡大。その後は、低調な1月米小売売上高によるドル安に加え、世界最大のプラチナ生産国である南アフリカでズマ大統領が辞任勧告を受け入れたことが好感され、南ア・ランドが買い進まれたこともサポート材料となり、16日には月間最高値の1,011ドルまで続伸。
その後は米1月FOMC議事要旨が公表され米国経済に対する当局の自信が示されたことからドルが続伸し990ドル近辺まで下落。また、パウエル新FRB議長の議会証言にて年内3回を見通している利上げが4回に増えることもあり得るとの見方が広がり、月末28日には979ドルまで値を落として終了。
■円建てプラチナ相場
3,603円でスタートした2月の円建てプラチナ相場は、ドル建て相場とドル円為替相場の上昇が相俟って2日に月間最高値の3,617円まで値を伸ばしたあとは、ドル建て相場の下落により14日には月間最安値の3,480円まで下げ足を強めた。月末にかけてドル相場の上昇によりやや値を戻す場面がみられたものの上値は重く月末28日には3,491円で終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
月間最高値の17.19ドルでスタートした2月のドル建て銀相場は、2日発表の力強い米1月雇用統計からドルや長期金利が上昇したことで16.60ドル近辺まで下落。その後は、米国株の急落に伴い上昇する金相場に連れて反発したものの、米国株下落が一服したことに加え、米政府の予算合意を背景としたドル高により8日には月間最安値の16.35ドルまで下げ幅を拡大。
その後は、米財政赤字拡大懸念や米1月小売売上高の低調な結果を背景にドル売りが先行したことで徐々に下値を切り上げると17ドルを試すまで回復。しかし、このレベルでは上値は重く軟調地合いへと転換すると、良好な米経済指標が好感され軟調なドルが一服したあとは、米1月FOMC議事要旨にて米経済成長に対する強気な見通しが示されるとドルが続伸し16.50ドル近辺まで下落。一時ドルの反落により16.70ドル近辺まで値を戻したが、パウエル新FRB議長の議会証言にて年内利上げ回数増加の可能性がでてきたことから月末28日には16.44ドルまで値を落として終了。
■円建て銀相場
月間最高値の63.70円でスタートした2月の円建て銀相場は、ドル建て銀相場の下落に伴い下げ足を強めると、21日に月間最安値の59.60円まで値を下げた。その後は方向感に欠ける展開となると、月末28日には再度月間最安値の59.60円をつけて終了。
■為替
109.24円でスタートした2月の為替相場は月初、堅調な日本株や日銀の誘導目標の上限と見られる長期金利の上昇を受けて実施された7ヶ月ぶりの指値オペを材料に上昇すると、
米国時間2日には米1月雇用統計で非農業部門の雇用者数と平均時給が市場予想を上回ったことからドルが買われ、5日には月間最高値の109.90円まで上昇。
しかし、この良好な米経済指標が却って同国の利上げペースを早める警戒感へと繋がり、今後の米国経済の成長への妨げとなる懸念へと転換。かねてから過熱気味であった米国株が史上最大の下落幅を記録する中でドル売りが優勢となり、9日には109円を下回る108.88円まで下落した。また、この間、世界的な株安の連鎖からリスク回避的に円が買われる場面がみられた。その後は徐々に株式市場が落ち着きを取り戻す中、動意に乏しい展開が続いたものの、15日には麻生財務相による為替介入に否定的なコメントを受けて急速に円買いが進み、投機筋のストップロスを巻き込んで16日には月間最安値の106.29円まで大幅下落。
月の後半に入ると、前月開催分のFOMC議事録公表を控える中でドルの買い戻しが進んだものの、21日米国時間に公表された内容には米国経済の見通しに楽観的な見方が広がっていたことで22日に107.52円まで反発。27日にはパウエル新FRB議長の議会証言が行われ、具体的な言及には至らなかったものの、これまでの段階的な利上げを堅持することを表明したことからドルが買われ、月末28日には107.37円で終了。
名称
FOMC 連邦公開市場委員会 FRB 連邦準備制度理事会
以上
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$: 〃 円建: 〃
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,341.10ドルでスタートした2月のドル建て金相場は、2日発表の良好な米1月雇用統計を受け、年内利上げペースが早まるであろうとの観測からドルや長期金利が上昇すると1,330ドル近辺まで値を下げた。その後、史上最大の下げ幅を更新した米国株を背景に反発する場面もみられたが、米国株式市場の混乱が一服したことで安全資産としての需要が後退。さらに、米上院の予算合意を受けドル買いが優勢となったことから8日には月間最安値の1,311.05ドルまで値を落とした。その後は、トランプ大統領が保護貿易主義的な姿勢を強めたことから対主要通貨でドルが売られ、14日発表の米1月小売売上高が予想外に低調だったことも相俟って、米国経済の先行き不透明感から1,350ドル近辺まで急騰すると、16日には月間最高値の1,358.60ドルまで続伸。
好調な米経済指標を受けてドル売りが一巡すると軟調地合いへと転換。米国債利回り上昇や1月FOMC議事要旨で明らかとなった当局者の米経済に対する前向きな見通しを背景に、1,320ドル台後半まで下げ足を強めた。その後1,340ドル近辺まで反発したものの、パウエル新FRB議長の議会証言ではこれまで進めてきた段階的な利上げを堅持する姿勢を示したことからドル高が進み、28日には1,317.85ドルまで下げ幅を拡大して終了。
■円建て金相場
4,762円でスタートした2月の円建て金相場は、ドル建て金相場の上昇と堅調なドル円為替相場が相俟って2日に月間最高値の4,776円まで値を伸ばした。月半ばにかけて軟調なドル建て相場に伴って上値を削ったあとは、ドル建て相場が急騰するも、円高進行により相殺されるかたちとなりやや値を上げるに留まった。月末にかけて下落するドル建て相場を受け、月末28日に月間最安値の4,597円まで値を下げ終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
997ドルでスタートした2月のドル建てプラチナ相場は、米1月雇用統計を受けて年内利上げペース加速の見方が強まり、ドルが買われる中で上値を削る展開となり、990ドルを割り込んだ。その後は、米国株が史上最大の下落幅を記録し、金相場の上昇に連れて反発したものの、米国株の急落に対する逃避的な需要や米上院の予算合意を好感してドルが買われたことから徐々に上値を削り、12日には月間最安値の965ドルまで下げ幅を拡大。その後は、低調な1月米小売売上高によるドル安に加え、世界最大のプラチナ生産国である南アフリカでズマ大統領が辞任勧告を受け入れたことが好感され、南ア・ランドが買い進まれたこともサポート材料となり、16日には月間最高値の1,011ドルまで続伸。
その後は米1月FOMC議事要旨が公表され米国経済に対する当局の自信が示されたことからドルが続伸し990ドル近辺まで下落。また、パウエル新FRB議長の議会証言にて年内3回を見通している利上げが4回に増えることもあり得るとの見方が広がり、月末28日には979ドルまで値を落として終了。
■円建てプラチナ相場
3,603円でスタートした2月の円建てプラチナ相場は、ドル建て相場とドル円為替相場の上昇が相俟って2日に月間最高値の3,617円まで値を伸ばしたあとは、ドル建て相場の下落により14日には月間最安値の3,480円まで下げ足を強めた。月末にかけてドル相場の上昇によりやや値を戻す場面がみられたものの上値は重く月末28日には3,491円で終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
月間最高値の17.19ドルでスタートした2月のドル建て銀相場は、2日発表の力強い米1月雇用統計からドルや長期金利が上昇したことで16.60ドル近辺まで下落。その後は、米国株の急落に伴い上昇する金相場に連れて反発したものの、米国株下落が一服したことに加え、米政府の予算合意を背景としたドル高により8日には月間最安値の16.35ドルまで下げ幅を拡大。
その後は、米財政赤字拡大懸念や米1月小売売上高の低調な結果を背景にドル売りが先行したことで徐々に下値を切り上げると17ドルを試すまで回復。しかし、このレベルでは上値は重く軟調地合いへと転換すると、良好な米経済指標が好感され軟調なドルが一服したあとは、米1月FOMC議事要旨にて米経済成長に対する強気な見通しが示されるとドルが続伸し16.50ドル近辺まで下落。一時ドルの反落により16.70ドル近辺まで値を戻したが、パウエル新FRB議長の議会証言にて年内利上げ回数増加の可能性がでてきたことから月末28日には16.44ドルまで値を落として終了。
■円建て銀相場
月間最高値の63.70円でスタートした2月の円建て銀相場は、ドル建て銀相場の下落に伴い下げ足を強めると、21日に月間最安値の59.60円まで値を下げた。その後は方向感に欠ける展開となると、月末28日には再度月間最安値の59.60円をつけて終了。
■為替
109.24円でスタートした2月の為替相場は月初、堅調な日本株や日銀の誘導目標の上限と見られる長期金利の上昇を受けて実施された7ヶ月ぶりの指値オペを材料に上昇すると、
米国時間2日には米1月雇用統計で非農業部門の雇用者数と平均時給が市場予想を上回ったことからドルが買われ、5日には月間最高値の109.90円まで上昇。
しかし、この良好な米経済指標が却って同国の利上げペースを早める警戒感へと繋がり、今後の米国経済の成長への妨げとなる懸念へと転換。かねてから過熱気味であった米国株が史上最大の下落幅を記録する中でドル売りが優勢となり、9日には109円を下回る108.88円まで下落した。また、この間、世界的な株安の連鎖からリスク回避的に円が買われる場面がみられた。その後は徐々に株式市場が落ち着きを取り戻す中、動意に乏しい展開が続いたものの、15日には麻生財務相による為替介入に否定的なコメントを受けて急速に円買いが進み、投機筋のストップロスを巻き込んで16日には月間最安値の106.29円まで大幅下落。
月の後半に入ると、前月開催分のFOMC議事録公表を控える中でドルの買い戻しが進んだものの、21日米国時間に公表された内容には米国経済の見通しに楽観的な見方が広がっていたことで22日に107.52円まで反発。27日にはパウエル新FRB議長の議会証言が行われ、具体的な言及には至らなかったものの、これまでの段階的な利上げを堅持することを表明したことからドルが買われ、月末28日には107.37円で終了。
名称
FOMC 連邦公開市場委員会 FRB 連邦準備制度理事会
以上