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マーケット市況情報
2017年03月10日 18時00分
2017年2月の貴金属市況2017年03月10日 18時00分
価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,210.00ドルでスタートした2月の金相場は、米1月ADP雇用統計の良好な結果を受け下落すると、ロンドン時間午後には月間最安値の1,203.65ドルまで値を落とした。その後のFOMC(米連邦公開市場委員会)では市場予想通り金利が据え置かれドル安に進むと1,220ドル近辺まで値を伸ばした。3日の米1月雇用統計を前に、やや値を落とす場面がみられたものの、同指標で米賃金の伸びが減速傾向にあることが明らかになったことで利上げへの警戒感が和らぎ同値付近まで反発。その後も利上げ観測後退により底堅く推移し、4月から5月にかけて行われるフランス大統領選に向けた世論調査で極右政党の支持率上昇を背景にリスク回避姿勢が徐々に強まり、下値を切り上げると9日には1,240ドル台前半まで続伸。
その後は米大統領の法人税改革に向けた発言が好感され、米国株式相場が史上最高値を更新したことや利上げ観測の高まりにドル買いが優勢となり値を落とすと、イエレンFRB議長による議会証言で利上げに対し前向きな発言があったことから1,220ドル台前半まで下落。15日発表の米1月小売売上高、消費者物価指数の結果を背景に米国債利回りが縮小し始めると反発し17日には1,241.95ドルまで値を戻した。
米国株式の高値更新に加え、FRB高官による3月利上げはあり得るとする発言から1,220ドル台後半まで下落。22日発表のFOMC議事要旨では複数の委員が緩やかな利上げペースを支持していることが分かり上げに転じると23日には米財務長官が財政出動による景気への影響について限定的となる可能性を示唆したことでドル売りが急伸すると27日には月間最高値の1,257.20ドルをつけ、月末28日にはやや値を戻して1,255.60ドルで終了。
■国内金相場
月間最安値の4,431円でスタートした2月の円建て金相場は月初、ドル建て金相場が上昇したことで下値を切り上げると月半ばにかけてドル高/円安が急速に進むと4,500円を突破し16日には4,556円をつけた。月末にかけては為替相場が一転、ドル安/円高に進んだものの、ドル建て相場が堅調に推移したことで、28日には月間最高値の4,570円まで上昇して終了。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
996.00ドルでスタートした2月のプラチナ相場は、月を通して金融商品としての側面が強く、金になびく展開となった。月初、FOMC(米連邦公開市場委員会)で金利据置きが決定されドル安が進行すると、2日には1,004.00ドルまで値を伸ばした。翌3日の米1月雇用統計を前に一時990ドルを割り込む場面もみられたが、同指標発表で利上げに対する警戒感が和らぎ反発すると6日には1,012.00ドルまで急騰。その後も底堅く推移し、徐々に上値を切り上げると4月から行われるフランス大統領選の世論調査結果を背景にリスク回避姿勢が強まり上昇する金相場につられ9日には1,019.00ドルまで値を伸ばした。
その後、米大統領による数週間以内に驚異的な法人税改革を発表するとの発言からドル高となったことや、米国株式市場が過去最高値を更新したことが材料視され一時990ドル中盤まで急落するも、1,000ドルを割り込んだ割安感から徐々に買いが入り1,010ドル近辺まで反発。15日発表の米経済指標の結果を背景に米国債利回りの縮小に金相場反発すると追随するかたちで17日に1,014.00ドルまで上昇。その後、NY時間には米国連休を前にポジションを整理する手仕舞い売りから1,000ドル台中盤まで急落すると21日には米国株式の高値更新に加え、FRB高官による3月利上げ示唆によるドル高から月間最安値の988.00ドルまで続落。翌22日発表のFOMC議事要旨では緩やかな利上げペースを支持する委員が複数いることが分かると上昇に転じ、23日には米財務長官が財政出動による景気への影響について限定的となる可能性を示唆したことで27日には月間最高値の1,033.00ドルをつけ、月末28日にはやや値を戻して1,029.00ドルで終了した。
■国内プラチナ相場
月間最安値の3,697円でスタートした2月の円建てプラチナ相場は、堅調に推移するドル建てプラチナ相場を受けて上昇すると9日には3,733円まで値を伸ばした。その後は月半ばにかけて、為替相場が急速にドル高/円安に進むと徐々に値を上げ16日には3,771円まで続伸。下旬にかけては軟調に推移するドル建て相場に値を落とす場面がみられたが、月末にかけて反発すると28日には月間最高値の3,805円で終了。
銀(Silver)
■海外銀相場
17.60ドルでスタートした2月の銀相場は月を通して概ね堅調に推移した。月初、米1月ADP雇用統計が市場予想を上回る結果を受け下落するも、FOMC金利据え置きでドル安が進み17.70ドル近辺まで反発。しかしその後は利食い売りに加え、3日の米1月雇用統計を前にポジション調整から急落し、月間最安値の17.28ドルをつけた。同指標発表後は米賃金の伸びが減速傾向にあることが鮮明になり、利上げへの警戒感が弱まると17.50近辺まで値を戻した。その後も堅調地合いを維持すると、4月から行われるフランス大統領選における先行き不透明感から上昇する金相場につられ17.80ドル近辺まで続伸。米大統領の法人税改革に向けた発言による期待感からドル高が進行し、一時17.60ドル近辺まで反落するもNY時間には米政権による通貨安けん制への警戒感から対主要通貨でドル安となって上昇した金相場を好感し18.00ドル近辺まで急騰。その後米国株式市場の高値更新やイエレンFRB議長の利上げに対する前向きな発言を背景に金相場が下落したことを嫌気し17.80ドル近辺まで値を落とす場面があったものの、下値は堅く15日の米経済指標を背景とした米国債利回り縮小を受けて、16日には18.10ドルをつけた。23日には米財務長官が財政出動による景気への影響について限定的となる可能性を示唆したことでドル安が急速に進んだことから18.20ドル近辺まで急伸すると27日には月間最高値の18.34ドルまで値を伸ばし、月末28日には18.28ドルまで下落して終了。
■国内銀相場
65.40円でスタートした2月の円建て銀相場は月初、ドル建て銀相場が急落すると3日には月間最安値の64.90円まで値を落とした。その後は月の半ばからドル建て銀相場が堅調地合いを維持する中で、月末にかけて円建て相場も底堅い相場を形成し月末28日には月間最高値の68.00円まで値を伸ばして終了。
■為替相場
113.08円でスタートした2月の為替相場は円買い基調が続く中、1日には米1月ADP雇用統計で市場予想を上回る良好な結果となったことから一時114円まで円安が進んだものの、その後のFOMC(米連邦公開市場委員会)では市場予想通り金利が据え置かれ、今後の利上げについては踏み込んだ発言がなかったことから一転ドル安に進む中で112円まで反落した。その後も4月から行われるフランス大統領選で極右政党の支持率上昇を背景に月間最安値の111.75円まで値を落とした。
月の半ばにかけて米大統領による大規模減税に触れる発言や米国株式が堅調に推移する中で10日には113円台を回復。14日にはイエレンFRB議長による議会証言で今後の利上げについて前向きと取れる発言があったことからドル高/円安が急速に進む中で15日には月間最高値の114.50円まで値を伸ばした。月後半には米国の祝日を挟んで投機筋を中心とした利益確定の売りが進み、軟調な欧州株を背景に20日には112.88円まで反落。月末にかけて113円~113円台半ばで揉み合う展開が続いた後はやや上値の重い展開となり、112.56円で終了。
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,210.00ドルでスタートした2月の金相場は、米1月ADP雇用統計の良好な結果を受け下落すると、ロンドン時間午後には月間最安値の1,203.65ドルまで値を落とした。その後のFOMC(米連邦公開市場委員会)では市場予想通り金利が据え置かれドル安に進むと1,220ドル近辺まで値を伸ばした。3日の米1月雇用統計を前に、やや値を落とす場面がみられたものの、同指標で米賃金の伸びが減速傾向にあることが明らかになったことで利上げへの警戒感が和らぎ同値付近まで反発。その後も利上げ観測後退により底堅く推移し、4月から5月にかけて行われるフランス大統領選に向けた世論調査で極右政党の支持率上昇を背景にリスク回避姿勢が徐々に強まり、下値を切り上げると9日には1,240ドル台前半まで続伸。
その後は米大統領の法人税改革に向けた発言が好感され、米国株式相場が史上最高値を更新したことや利上げ観測の高まりにドル買いが優勢となり値を落とすと、イエレンFRB議長による議会証言で利上げに対し前向きな発言があったことから1,220ドル台前半まで下落。15日発表の米1月小売売上高、消費者物価指数の結果を背景に米国債利回りが縮小し始めると反発し17日には1,241.95ドルまで値を戻した。
米国株式の高値更新に加え、FRB高官による3月利上げはあり得るとする発言から1,220ドル台後半まで下落。22日発表のFOMC議事要旨では複数の委員が緩やかな利上げペースを支持していることが分かり上げに転じると23日には米財務長官が財政出動による景気への影響について限定的となる可能性を示唆したことでドル売りが急伸すると27日には月間最高値の1,257.20ドルをつけ、月末28日にはやや値を戻して1,255.60ドルで終了。
■国内金相場
月間最安値の4,431円でスタートした2月の円建て金相場は月初、ドル建て金相場が上昇したことで下値を切り上げると月半ばにかけてドル高/円安が急速に進むと4,500円を突破し16日には4,556円をつけた。月末にかけては為替相場が一転、ドル安/円高に進んだものの、ドル建て相場が堅調に推移したことで、28日には月間最高値の4,570円まで上昇して終了。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
996.00ドルでスタートした2月のプラチナ相場は、月を通して金融商品としての側面が強く、金になびく展開となった。月初、FOMC(米連邦公開市場委員会)で金利据置きが決定されドル安が進行すると、2日には1,004.00ドルまで値を伸ばした。翌3日の米1月雇用統計を前に一時990ドルを割り込む場面もみられたが、同指標発表で利上げに対する警戒感が和らぎ反発すると6日には1,012.00ドルまで急騰。その後も底堅く推移し、徐々に上値を切り上げると4月から行われるフランス大統領選の世論調査結果を背景にリスク回避姿勢が強まり上昇する金相場につられ9日には1,019.00ドルまで値を伸ばした。
その後、米大統領による数週間以内に驚異的な法人税改革を発表するとの発言からドル高となったことや、米国株式市場が過去最高値を更新したことが材料視され一時990ドル中盤まで急落するも、1,000ドルを割り込んだ割安感から徐々に買いが入り1,010ドル近辺まで反発。15日発表の米経済指標の結果を背景に米国債利回りの縮小に金相場反発すると追随するかたちで17日に1,014.00ドルまで上昇。その後、NY時間には米国連休を前にポジションを整理する手仕舞い売りから1,000ドル台中盤まで急落すると21日には米国株式の高値更新に加え、FRB高官による3月利上げ示唆によるドル高から月間最安値の988.00ドルまで続落。翌22日発表のFOMC議事要旨では緩やかな利上げペースを支持する委員が複数いることが分かると上昇に転じ、23日には米財務長官が財政出動による景気への影響について限定的となる可能性を示唆したことで27日には月間最高値の1,033.00ドルをつけ、月末28日にはやや値を戻して1,029.00ドルで終了した。
■国内プラチナ相場
月間最安値の3,697円でスタートした2月の円建てプラチナ相場は、堅調に推移するドル建てプラチナ相場を受けて上昇すると9日には3,733円まで値を伸ばした。その後は月半ばにかけて、為替相場が急速にドル高/円安に進むと徐々に値を上げ16日には3,771円まで続伸。下旬にかけては軟調に推移するドル建て相場に値を落とす場面がみられたが、月末にかけて反発すると28日には月間最高値の3,805円で終了。
銀(Silver)
■海外銀相場
17.60ドルでスタートした2月の銀相場は月を通して概ね堅調に推移した。月初、米1月ADP雇用統計が市場予想を上回る結果を受け下落するも、FOMC金利据え置きでドル安が進み17.70ドル近辺まで反発。しかしその後は利食い売りに加え、3日の米1月雇用統計を前にポジション調整から急落し、月間最安値の17.28ドルをつけた。同指標発表後は米賃金の伸びが減速傾向にあることが鮮明になり、利上げへの警戒感が弱まると17.50近辺まで値を戻した。その後も堅調地合いを維持すると、4月から行われるフランス大統領選における先行き不透明感から上昇する金相場につられ17.80ドル近辺まで続伸。米大統領の法人税改革に向けた発言による期待感からドル高が進行し、一時17.60ドル近辺まで反落するもNY時間には米政権による通貨安けん制への警戒感から対主要通貨でドル安となって上昇した金相場を好感し18.00ドル近辺まで急騰。その後米国株式市場の高値更新やイエレンFRB議長の利上げに対する前向きな発言を背景に金相場が下落したことを嫌気し17.80ドル近辺まで値を落とす場面があったものの、下値は堅く15日の米経済指標を背景とした米国債利回り縮小を受けて、16日には18.10ドルをつけた。23日には米財務長官が財政出動による景気への影響について限定的となる可能性を示唆したことでドル安が急速に進んだことから18.20ドル近辺まで急伸すると27日には月間最高値の18.34ドルまで値を伸ばし、月末28日には18.28ドルまで下落して終了。
■国内銀相場
65.40円でスタートした2月の円建て銀相場は月初、ドル建て銀相場が急落すると3日には月間最安値の64.90円まで値を落とした。その後は月の半ばからドル建て銀相場が堅調地合いを維持する中で、月末にかけて円建て相場も底堅い相場を形成し月末28日には月間最高値の68.00円まで値を伸ばして終了。
■為替相場
113.08円でスタートした2月の為替相場は円買い基調が続く中、1日には米1月ADP雇用統計で市場予想を上回る良好な結果となったことから一時114円まで円安が進んだものの、その後のFOMC(米連邦公開市場委員会)では市場予想通り金利が据え置かれ、今後の利上げについては踏み込んだ発言がなかったことから一転ドル安に進む中で112円まで反落した。その後も4月から行われるフランス大統領選で極右政党の支持率上昇を背景に月間最安値の111.75円まで値を落とした。
月の半ばにかけて米大統領による大規模減税に触れる発言や米国株式が堅調に推移する中で10日には113円台を回復。14日にはイエレンFRB議長による議会証言で今後の利上げについて前向きと取れる発言があったことからドル高/円安が急速に進む中で15日には月間最高値の114.50円まで値を伸ばした。月後半には米国の祝日を挟んで投機筋を中心とした利益確定の売りが進み、軟調な欧州株を背景に20日には112.88円まで反落。月末にかけて113円~113円台半ばで揉み合う展開が続いた後はやや上値の重い展開となり、112.56円で終了。