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マーケット市況情報
2017年02月07日 14時30分
2017年1月の貴金属市況2017年02月07日 14時30分
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,148.65ドルでスタートした1月の金相場は、連休明けから市場参加者が戻ってくる中で、米雇用統計の前哨戦となる12月ADP雇用統計の発表が市場予想を下回ったことから、投機筋を中心に買われ1,180ドル台に乗せるも、米雇用統計が強弱入り交じる結果となる中で米国株が最高値を更新すると金への売り圧力が強まり、1,170ドル近辺まで値を落とした。
その後は11日に行われるトランプ氏記者会見を控えて様子見ムードで小動きとなったあと、
同記者会見では具体的な政策への言及がなかったことが嫌気され、ドルの下落が進む中で一時1,200ドルまで反発。米国連休明けには英国メイ首相によるEU単一市場からの撤退表明やトランプ氏によるドル高けん制発言からドル売りの流れが継続し、17日には1,217.50ドルまで続伸。月の後半に入り、米連邦準備制度理事会(FRB)議長による利上げを巡る発言や欧州中央銀行のドラギ総裁が量的緩和の継続を示唆したことから1,200ドルを割り込む水準まで反落したものの、20日のトランプ大統領就任式後にTPP(環太平洋パートナーシップ協定)離脱の大統領令に署名したとの報道から1,220ドルまで急反発。月末にかけて、米国市場が史上初となる2万ドルの大台を突破したことを嫌気し、1,200ドルを大きく割り込んだものの、月末31日にはトランプ大統領が日中両国を名指しして自国通貨安批判を行い、ドル全面安の展開となったことから1,212.80ドルまで値を戻して終了。
■円建て金価格
4,421円でスタートした1月の円建て金相場は堅調なドル建て価格を背景に9日には4,460円まで上昇。その後は為替が円安に進むも、ドル建て金価格が月を通して概ね堅調に推移する中で20日には月間最高値の4,485円まで続伸。その後は月末にかけ、やや軟調な展開が続き、月末31日には月間最安値の4,410円で終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
月間最安値906ドルでスタートした新年1月のプラチナ相場は米国や中国で発表された経済指標が軒並み市場予想を上回る結果であったことから、実需の復調期待感から940ドル付近まで上昇すると米国5日のADP雇用統計の結果を受けた金相場の上昇や堅調な米国株が下支えとなり、980ドル付近まで続伸した。その後は11日に行われるトランプ氏の会見を前に小動きとなり、970ドル半ばを挟んだレンジ相場となった後は同会見で市場が期待していた減税政策やインフラ投資等の財政政策について具体的な言及がないことが嫌気され、ドル売りが優勢の中で17日にはロンドン値決め価格での月間最高値である994ドルまで反発した。米国祝日を挟んで節目となる1,000ドルを試す展開となったものの、その後の米連邦準備制度理事会(FRB)議長の利上げへの前向きな発言や市場予想を上回る米経済指標が材料視され、投機筋を中心とした損失確定の売りも巻き込んで一時950ドル付近まで売り込まれた。その後は目立った経済指標も無く、980ドルを挟んで揉み合い、20日の米大統領就任式を迎えた。同就任式でも新大統領が掲げる財政政策についての具体的な内容には乏しく、失望感が広がる中でドル全面安の展開となり、ニューヨーク時間には一時1,000ドルの大台を突破。その後は達成感から利益確定の売りを誘発したうえ、パラジウムの下落も材料視され、月末にかけて980ドル付近まで下落した。月末31日にはドル全面安の展開に金相場が上昇すると991ドル付近まで値を戻して終了。
■円建てプラチナ価格
月間最安値の3,632円でスタートした1月の円建てプラチナ相場は堅調な展開が続き、9日には月間最高値の3,748円まで上昇したものの、その後は為替が円高に進み、ドル建てプラチナ価格が軟調となったことから月の半ばにかけて3,700円台を割り込み13日には3,681円まで値を落とした。月後半からやや値を戻す展開となり、月末31日には3,703円で終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
1月の銀相場は、月を通して概ね堅調な展開であった。月間最安値の15.95ドルでスタートとした銀相場は、米・中両国で各々発表された経済関連指標が市場予想を上回ったことを材料に16.40ドル近辺まで急伸した後、利益確定の売りから一時反落するも実需の復調への期待感が下支えとなり、16.40ドルを挟んだレンジ相場が続いた。その後は投機筋を中心に買われ、12日には16.91ドルまで上伸。米国トランプ氏会見後の金下落に一時値を落としたものの、その後は急速にドル安が進む中で17ドルまで反発する底堅い相場が続いた。
米国連休明けには英国のEU離脱表明を材料に投機筋の買いも巻き込んで17.20台後半まで急騰も今後の利上げに前向きな米連邦準備制度理事会(FRB)議長講演を受けてドル高が進む展開に17.00ドルを割り込むまで反落。その後は投機筋を中心とした手仕舞い売りが加速し、一時16.70ドル台後半まで続落。月末にかけて米経済指標の良化や米新政権への政策期待感を材料に米株式市場が史上最高値の2万ドルを突破したこと等から金相場が売り込まれる中で値を落としたものの、月末31日に金相場の反発につられて月間最高値の17.29ドルで終了。
■円建て銀価格
63.80円でスタートした1月の円建て銀価格はドル建て価格の上昇を背景に9日にかけて64.10円まで続伸。月の半ばから軟調な展開が続き、後半27日には月間最安値の63.40円まで値を落としたが、堅調なドル建て銀価格を背景に値を戻すと30日には月間最高値である65円まで上伸し、月末31日にはやや値を落として64.40円まで下落して終了。
■為替
月間最高値の117.96円で新年をスタートした為替相場は、3日に発表された米12月ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことや米長期金利の上昇に円売りが優勢となる中で118円半ばまで上昇したが、米雇用統計を前に115円半ばまで反落した。6日に発表された同統計では市場予想を下回ったものの、前月分が上方修正されたことが好感されたうえ、堅調に推移する米国株も下支えとなり、急速にドル買いの動きが進むと117円台まで反発。
その後は利益確定の売りから116円台まで値を落としたものの、11日の米大統領会見を控えて様子見ムードの展開となり、115円台半ばを挟んで値動きは限定的であった。同会見では市場が期待する具体策には終始踏み込まず、同政権による財政政策への期待感を織り込んで進んできたドル買いの巻き戻しが鮮明となったうえ、英国メイ首相によるEU単一市場からの撤退表明も材料視されて18日にかけて112.83円まで急激なドル安が進んだ。その後はドルの買戻しから114円台まで反発するも、20日の米大統領就任式では再び経済政策への具体的な言及もなく、失望感からドル全面安の展開で同大統領による各種貿易協定の見直しや離脱表明も織り込み、24日には月間最安値の112.78円まで値を落とした。月末にかけて最高値を更新する米国株を背景にドル高の流れが形成されたものの、月末31日には同大統領のドル高けん制発言から急激に円高が進み、113.81円で終了。
■ドル建て金相場
1,148.65ドルでスタートした1月の金相場は、連休明けから市場参加者が戻ってくる中で、米雇用統計の前哨戦となる12月ADP雇用統計の発表が市場予想を下回ったことから、投機筋を中心に買われ1,180ドル台に乗せるも、米雇用統計が強弱入り交じる結果となる中で米国株が最高値を更新すると金への売り圧力が強まり、1,170ドル近辺まで値を落とした。
その後は11日に行われるトランプ氏記者会見を控えて様子見ムードで小動きとなったあと、
同記者会見では具体的な政策への言及がなかったことが嫌気され、ドルの下落が進む中で一時1,200ドルまで反発。米国連休明けには英国メイ首相によるEU単一市場からの撤退表明やトランプ氏によるドル高けん制発言からドル売りの流れが継続し、17日には1,217.50ドルまで続伸。月の後半に入り、米連邦準備制度理事会(FRB)議長による利上げを巡る発言や欧州中央銀行のドラギ総裁が量的緩和の継続を示唆したことから1,200ドルを割り込む水準まで反落したものの、20日のトランプ大統領就任式後にTPP(環太平洋パートナーシップ協定)離脱の大統領令に署名したとの報道から1,220ドルまで急反発。月末にかけて、米国市場が史上初となる2万ドルの大台を突破したことを嫌気し、1,200ドルを大きく割り込んだものの、月末31日にはトランプ大統領が日中両国を名指しして自国通貨安批判を行い、ドル全面安の展開となったことから1,212.80ドルまで値を戻して終了。
■円建て金価格
4,421円でスタートした1月の円建て金相場は堅調なドル建て価格を背景に9日には4,460円まで上昇。その後は為替が円安に進むも、ドル建て金価格が月を通して概ね堅調に推移する中で20日には月間最高値の4,485円まで続伸。その後は月末にかけ、やや軟調な展開が続き、月末31日には月間最安値の4,410円で終了。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
月間最安値906ドルでスタートした新年1月のプラチナ相場は米国や中国で発表された経済指標が軒並み市場予想を上回る結果であったことから、実需の復調期待感から940ドル付近まで上昇すると米国5日のADP雇用統計の結果を受けた金相場の上昇や堅調な米国株が下支えとなり、980ドル付近まで続伸した。その後は11日に行われるトランプ氏の会見を前に小動きとなり、970ドル半ばを挟んだレンジ相場となった後は同会見で市場が期待していた減税政策やインフラ投資等の財政政策について具体的な言及がないことが嫌気され、ドル売りが優勢の中で17日にはロンドン値決め価格での月間最高値である994ドルまで反発した。米国祝日を挟んで節目となる1,000ドルを試す展開となったものの、その後の米連邦準備制度理事会(FRB)議長の利上げへの前向きな発言や市場予想を上回る米経済指標が材料視され、投機筋を中心とした損失確定の売りも巻き込んで一時950ドル付近まで売り込まれた。その後は目立った経済指標も無く、980ドルを挟んで揉み合い、20日の米大統領就任式を迎えた。同就任式でも新大統領が掲げる財政政策についての具体的な内容には乏しく、失望感が広がる中でドル全面安の展開となり、ニューヨーク時間には一時1,000ドルの大台を突破。その後は達成感から利益確定の売りを誘発したうえ、パラジウムの下落も材料視され、月末にかけて980ドル付近まで下落した。月末31日にはドル全面安の展開に金相場が上昇すると991ドル付近まで値を戻して終了。
■円建てプラチナ価格
月間最安値の3,632円でスタートした1月の円建てプラチナ相場は堅調な展開が続き、9日には月間最高値の3,748円まで上昇したものの、その後は為替が円高に進み、ドル建てプラチナ価格が軟調となったことから月の半ばにかけて3,700円台を割り込み13日には3,681円まで値を落とした。月後半からやや値を戻す展開となり、月末31日には3,703円で終了。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
1月の銀相場は、月を通して概ね堅調な展開であった。月間最安値の15.95ドルでスタートとした銀相場は、米・中両国で各々発表された経済関連指標が市場予想を上回ったことを材料に16.40ドル近辺まで急伸した後、利益確定の売りから一時反落するも実需の復調への期待感が下支えとなり、16.40ドルを挟んだレンジ相場が続いた。その後は投機筋を中心に買われ、12日には16.91ドルまで上伸。米国トランプ氏会見後の金下落に一時値を落としたものの、その後は急速にドル安が進む中で17ドルまで反発する底堅い相場が続いた。
米国連休明けには英国のEU離脱表明を材料に投機筋の買いも巻き込んで17.20台後半まで急騰も今後の利上げに前向きな米連邦準備制度理事会(FRB)議長講演を受けてドル高が進む展開に17.00ドルを割り込むまで反落。その後は投機筋を中心とした手仕舞い売りが加速し、一時16.70ドル台後半まで続落。月末にかけて米経済指標の良化や米新政権への政策期待感を材料に米株式市場が史上最高値の2万ドルを突破したこと等から金相場が売り込まれる中で値を落としたものの、月末31日に金相場の反発につられて月間最高値の17.29ドルで終了。
■円建て銀価格
63.80円でスタートした1月の円建て銀価格はドル建て価格の上昇を背景に9日にかけて64.10円まで続伸。月の半ばから軟調な展開が続き、後半27日には月間最安値の63.40円まで値を落としたが、堅調なドル建て銀価格を背景に値を戻すと30日には月間最高値である65円まで上伸し、月末31日にはやや値を落として64.40円まで下落して終了。
■為替
月間最高値の117.96円で新年をスタートした為替相場は、3日に発表された米12月ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことや米長期金利の上昇に円売りが優勢となる中で118円半ばまで上昇したが、米雇用統計を前に115円半ばまで反落した。6日に発表された同統計では市場予想を下回ったものの、前月分が上方修正されたことが好感されたうえ、堅調に推移する米国株も下支えとなり、急速にドル買いの動きが進むと117円台まで反発。
その後は利益確定の売りから116円台まで値を落としたものの、11日の米大統領会見を控えて様子見ムードの展開となり、115円台半ばを挟んで値動きは限定的であった。同会見では市場が期待する具体策には終始踏み込まず、同政権による財政政策への期待感を織り込んで進んできたドル買いの巻き戻しが鮮明となったうえ、英国メイ首相によるEU単一市場からの撤退表明も材料視されて18日にかけて112.83円まで急激なドル安が進んだ。その後はドルの買戻しから114円台まで反発するも、20日の米大統領就任式では再び経済政策への具体的な言及もなく、失望感からドル全面安の展開で同大統領による各種貿易協定の見直しや離脱表明も織り込み、24日には月間最安値の112.78円まで値を落とした。月末にかけて最高値を更新する米国株を背景にドル高の流れが形成されたものの、月末31日には同大統領のドル高けん制発言から急激に円高が進み、113.81円で終了。