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マーケット市況情報
2016年11月11日 18時00分
2016年10月の貴金属市況2016年11月11日 18時00分
価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
月間高値の1,318.65ドルでスタートした10月の金相場は、月初米9月ISM製造業景況指数が良好な結果だったことに加え、米連銀総裁の追加利上げに対する積極的な発言から売りが優勢となる中で1,300ドルを割り込むと、投機筋の利益確定の売りを誘発し1,270ドル近辺まで急落。5日に発表された米9月ISM非製造業景況指数が昨年10月以来の高水準となったことに加え、米新規失業保険申請件数が良好な結果となり、年内利上げ観測が加速し、1,250ドル台中盤まで値を落とした。
その後は国慶節明けで中国勢からの買いが活発化する中でアジア時間には1,260ドル台中盤まで値を戻すも、徐々に上げ幅を削ると12日には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で利上げ時期が近いことが再認識され、中旬まで軟調地合いを維持し、14日には月間安値の1,251.75ドルまで下落。
しかし、FOMCで年内利上げが行われたとしても、そのペースは緩やかとの見方が広がる中、米9月消費者物価指数が市場予想を下回ったことが材料視され、ドルが大半の主要通貨に対し下落すると金相場は上昇に転じ、20日には1,271.65ドルまで反発。その後は、欧州中央銀行(ECB)の政策金利が据え置かれたことに加え、米経済指標が市場予想を上回る結果だったことから対ドルでユーロ安の動きが進むと1,266.05ドルまで反落。
25日には米国経済指標が市場予想を下回ったことから1,270ドル台中盤まで反発するも、利益確定の売りに上値は重い展開が続き、28日発表の米第3四半期GDPの発表を前に小動きとなった。同指標が市場予想を上回り続落するも、米連邦捜査局(FBI)が、クリントン大統領候補の私的メール問題をめぐる調査再開を発表したことでドル売りの動きから一時1,280ドル近辺まで反発。月末にはやや値を戻して1,272.00ドルで終了。
■国内金相場
4,330円でスタートした10月の円建て金相場は、ドル建て金相場の急落により値を落とし12日には月間安値の4,221円をつけた。その後、ドル建て相場がやや軟調も、小幅に円安に進んだ為替になびいて値を上げると、月末にかけて堅調に推移するドル建て相場と円安を受けて続伸し31日には月間高値の4,343円をつけて終了。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
月間高値の1,020.00ドルでスタートした10月のプラチナ相場は、主要生産国である南アフリカの鉱山会社と鉱山労働組合の労使交渉が合意したとの報道から供給懸念が遠のいたことから1,000ドル台中盤まで値を落とすと、4日には軟調地合いそのままに、急落する金相場につられ1,000ドルを割り込み998.00ドルまで下落。その後も米経済指標の結果を受けたドル高を材料に投機筋を中心に大きく売りが膨らんだことから960ドル近辺まで続落。
10日には金相場の反発を好感して970ドル台まで値を上げる場面がみられたが、米国株の大幅下落を嫌気して960ドル近辺まで反落。翌11日には南アフリカ検察局が同国財務相を詐欺罪で訴追する意向を示すなど政局を巡る混乱に対ドルで南ア・ランドが下げ足を強める中で940ドル近辺まで急落。その後も軟調地合いを引き継ぎ、13日発表の中国9月貿易収支の悪化をきっかけに同国経済の先行き不透明感の広がりに930ドル付近まで続落。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国の生産調整に具体的な結論が出ない中、原油相場の下落を嫌気して米国株が下落すると920 ドル台後半まで値を落とすも、その後のドル売りの地合いが支援材料となり、950 ドル近辺まで反発。20 日にはECB の政策金利策据え置き受けたユーロ安を背景に下落する金相場が圧迫材料となり、投機筋の売りが優勢となると、21 日には月間安値の926.00 ドルまで反落。
この価格水準では値ごろ感からアジア圏からの現物需要も旺盛となる中、金相場も支援材料となり、960ドル台後半まで急伸。その後は、米第3四半期GDP発表を前に960ドルから970ドルの間で小動きした後は、同指標が市場予想を超える力強い内容だったことから一旦反落するも、クリントン大統領候補のメール問題をきっかけにドル安の動きが進む中で金相場の上昇も好感され、一時980ドルを越える水準まで急騰。月末にかけてやや値を戻して976.00ドルで終了。
■国内プラチナ相場
月間高値の3,458円でスタートした10月の円建てプラチナ相場は、徐々に上値を削られるドル建てプラチナ相場により14日には3,230円まで下落。その後やや値を戻す場面があったものの、ドル建て相場が反落したことで24日には月間安値の3,223円まで値を落とした。月末にかけてドル建て相場の上昇と円安を受け、31日には3,385円まで値を戻し終了。
銀(Silver)
■海外銀相場
月間高値の19.18ドルでスタートした10月の銀相場は、米9月ISM製造業景況指数の良好な結果を受け値を下げると、その後は金相場の大幅下落を嫌気して18.70ドル近辺まで続落。更に、米経済指標が良好な結果となると、年内利上げ観測が加速し、7日には月間安値の17.33ドルまで下げ足を強めた。
金相場の上昇を好感し17.80ドル近辺まで値を戻すも、FOMC議事要旨で利上げ時期が近いことが再認識され、軟調地合いを維持する金相場につられ17.50ドル近辺まで下落すると、同値付近で小動きとなった。
その後は米9月消費者物価指数の結果を受けてドル安が進み17.70ドル近辺まで上昇するも上値は重く、同値近辺で推移。20日にはECBの政策金利の据え置きや米経済指標が良好な結果だったことから、対ドルでユーロ安が進むと21日には17.51ドルまで値を落とした。
米経済指標が市場予想を下回ると17.80ドル近辺まで反発するも、上値の重い展開が続き、金相場の下落につられ軟調に推移したあとは、28日の米第3四半期GDP発表を前に動意に乏しい展開。同指標が市場予想を上回りやや値を下げる場面がみられたものの、FBIがクリントン大統領候補のメール問題について調査再開を発表したことによる金相場の上昇に追随し、31日には17.76ドルまで値を上げて終了。
■国内銀相場
月間高値の64.70円でスタートした10月の円建て銀相場は、急落するドル建て相場により7日には月間安値の60.20円まで下げ足を強めた。その後、ドル建て相場がやや値を戻したことに加え為替が円安に進んだことで反発したが、動意に乏しく月半ばにかけて60円台中盤で推移。月末にかけてドル建て相場が徐々に下値を切り上げ、為替が円安に進んだことで上昇し62.00円で終了。
■為替相場
月間最安値の101.40円でスタートした10月の為替相場は3日に米9月ISM製造業景気指数が良好であったことや独最大手銀行の経営を巡る懸念が遠のいたことからドル買いが優勢となり、7日には103.75円まで急騰。その後は米9月雇用統計を前に狭いレンジでの相場が続いたものの、同指標が市場予想を下回る冴えない結果に急速にドル買いの巻き戻しから103円を割り込む水準まで値を落とした。
米大統領選の討論会ではクリントン候補優勢との見方が広がり、原油相場の上昇を背景に米国株が上伸すると103.70円台中盤まで反発。その後も米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表で早期利上げに向けた足場が固まったとの見方から月半ばにかけて104.25円まで続伸。
19日には日本銀行の追加緩和が次月見送られるとの報道が先行する中で103円台前半まで反落するも、翌20日には米大統領選の討論会が再び開かれ、クリントン候補優勢がかたまる中で値動きは限定的となった。
月後半にはFRB高官による年内利上げへの強気な姿勢を示し、米長期金利が上昇する中で28日には月間最高値の105.20円でまで値を伸ばしたものの、その後のクリントン大統領候補によるメール私用問題再調査の報道から一時104円台半ばまでドルが売り込まれた。月末31日には104.86円まで値を戻して終了。
以上
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
月間高値の1,318.65ドルでスタートした10月の金相場は、月初米9月ISM製造業景況指数が良好な結果だったことに加え、米連銀総裁の追加利上げに対する積極的な発言から売りが優勢となる中で1,300ドルを割り込むと、投機筋の利益確定の売りを誘発し1,270ドル近辺まで急落。5日に発表された米9月ISM非製造業景況指数が昨年10月以来の高水準となったことに加え、米新規失業保険申請件数が良好な結果となり、年内利上げ観測が加速し、1,250ドル台中盤まで値を落とした。
その後は国慶節明けで中国勢からの買いが活発化する中でアジア時間には1,260ドル台中盤まで値を戻すも、徐々に上げ幅を削ると12日には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で利上げ時期が近いことが再認識され、中旬まで軟調地合いを維持し、14日には月間安値の1,251.75ドルまで下落。
しかし、FOMCで年内利上げが行われたとしても、そのペースは緩やかとの見方が広がる中、米9月消費者物価指数が市場予想を下回ったことが材料視され、ドルが大半の主要通貨に対し下落すると金相場は上昇に転じ、20日には1,271.65ドルまで反発。その後は、欧州中央銀行(ECB)の政策金利が据え置かれたことに加え、米経済指標が市場予想を上回る結果だったことから対ドルでユーロ安の動きが進むと1,266.05ドルまで反落。
25日には米国経済指標が市場予想を下回ったことから1,270ドル台中盤まで反発するも、利益確定の売りに上値は重い展開が続き、28日発表の米第3四半期GDPの発表を前に小動きとなった。同指標が市場予想を上回り続落するも、米連邦捜査局(FBI)が、クリントン大統領候補の私的メール問題をめぐる調査再開を発表したことでドル売りの動きから一時1,280ドル近辺まで反発。月末にはやや値を戻して1,272.00ドルで終了。
■国内金相場
4,330円でスタートした10月の円建て金相場は、ドル建て金相場の急落により値を落とし12日には月間安値の4,221円をつけた。その後、ドル建て相場がやや軟調も、小幅に円安に進んだ為替になびいて値を上げると、月末にかけて堅調に推移するドル建て相場と円安を受けて続伸し31日には月間高値の4,343円をつけて終了。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
月間高値の1,020.00ドルでスタートした10月のプラチナ相場は、主要生産国である南アフリカの鉱山会社と鉱山労働組合の労使交渉が合意したとの報道から供給懸念が遠のいたことから1,000ドル台中盤まで値を落とすと、4日には軟調地合いそのままに、急落する金相場につられ1,000ドルを割り込み998.00ドルまで下落。その後も米経済指標の結果を受けたドル高を材料に投機筋を中心に大きく売りが膨らんだことから960ドル近辺まで続落。
10日には金相場の反発を好感して970ドル台まで値を上げる場面がみられたが、米国株の大幅下落を嫌気して960ドル近辺まで反落。翌11日には南アフリカ検察局が同国財務相を詐欺罪で訴追する意向を示すなど政局を巡る混乱に対ドルで南ア・ランドが下げ足を強める中で940ドル近辺まで急落。その後も軟調地合いを引き継ぎ、13日発表の中国9月貿易収支の悪化をきっかけに同国経済の先行き不透明感の広がりに930ドル付近まで続落。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国の生産調整に具体的な結論が出ない中、原油相場の下落を嫌気して米国株が下落すると920 ドル台後半まで値を落とすも、その後のドル売りの地合いが支援材料となり、950 ドル近辺まで反発。20 日にはECB の政策金利策据え置き受けたユーロ安を背景に下落する金相場が圧迫材料となり、投機筋の売りが優勢となると、21 日には月間安値の926.00 ドルまで反落。
この価格水準では値ごろ感からアジア圏からの現物需要も旺盛となる中、金相場も支援材料となり、960ドル台後半まで急伸。その後は、米第3四半期GDP発表を前に960ドルから970ドルの間で小動きした後は、同指標が市場予想を超える力強い内容だったことから一旦反落するも、クリントン大統領候補のメール問題をきっかけにドル安の動きが進む中で金相場の上昇も好感され、一時980ドルを越える水準まで急騰。月末にかけてやや値を戻して976.00ドルで終了。
■国内プラチナ相場
月間高値の3,458円でスタートした10月の円建てプラチナ相場は、徐々に上値を削られるドル建てプラチナ相場により14日には3,230円まで下落。その後やや値を戻す場面があったものの、ドル建て相場が反落したことで24日には月間安値の3,223円まで値を落とした。月末にかけてドル建て相場の上昇と円安を受け、31日には3,385円まで値を戻し終了。
銀(Silver)
■海外銀相場
月間高値の19.18ドルでスタートした10月の銀相場は、米9月ISM製造業景況指数の良好な結果を受け値を下げると、その後は金相場の大幅下落を嫌気して18.70ドル近辺まで続落。更に、米経済指標が良好な結果となると、年内利上げ観測が加速し、7日には月間安値の17.33ドルまで下げ足を強めた。
金相場の上昇を好感し17.80ドル近辺まで値を戻すも、FOMC議事要旨で利上げ時期が近いことが再認識され、軟調地合いを維持する金相場につられ17.50ドル近辺まで下落すると、同値付近で小動きとなった。
その後は米9月消費者物価指数の結果を受けてドル安が進み17.70ドル近辺まで上昇するも上値は重く、同値近辺で推移。20日にはECBの政策金利の据え置きや米経済指標が良好な結果だったことから、対ドルでユーロ安が進むと21日には17.51ドルまで値を落とした。
米経済指標が市場予想を下回ると17.80ドル近辺まで反発するも、上値の重い展開が続き、金相場の下落につられ軟調に推移したあとは、28日の米第3四半期GDP発表を前に動意に乏しい展開。同指標が市場予想を上回りやや値を下げる場面がみられたものの、FBIがクリントン大統領候補のメール問題について調査再開を発表したことによる金相場の上昇に追随し、31日には17.76ドルまで値を上げて終了。
■国内銀相場
月間高値の64.70円でスタートした10月の円建て銀相場は、急落するドル建て相場により7日には月間安値の60.20円まで下げ足を強めた。その後、ドル建て相場がやや値を戻したことに加え為替が円安に進んだことで反発したが、動意に乏しく月半ばにかけて60円台中盤で推移。月末にかけてドル建て相場が徐々に下値を切り上げ、為替が円安に進んだことで上昇し62.00円で終了。
■為替相場
月間最安値の101.40円でスタートした10月の為替相場は3日に米9月ISM製造業景気指数が良好であったことや独最大手銀行の経営を巡る懸念が遠のいたことからドル買いが優勢となり、7日には103.75円まで急騰。その後は米9月雇用統計を前に狭いレンジでの相場が続いたものの、同指標が市場予想を下回る冴えない結果に急速にドル買いの巻き戻しから103円を割り込む水準まで値を落とした。
米大統領選の討論会ではクリントン候補優勢との見方が広がり、原油相場の上昇を背景に米国株が上伸すると103.70円台中盤まで反発。その後も米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表で早期利上げに向けた足場が固まったとの見方から月半ばにかけて104.25円まで続伸。
19日には日本銀行の追加緩和が次月見送られるとの報道が先行する中で103円台前半まで反落するも、翌20日には米大統領選の討論会が再び開かれ、クリントン候補優勢がかたまる中で値動きは限定的となった。
月後半にはFRB高官による年内利上げへの強気な姿勢を示し、米長期金利が上昇する中で28日には月間最高値の105.20円でまで値を伸ばしたものの、その後のクリントン大統領候補によるメール私用問題再調査の報道から一時104円台半ばまでドルが売り込まれた。月末31日には104.86円まで値を戻して終了。
以上