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マーケット市況情報
2016年05月12日 10時00分
2016年4月の貴金属市況2016年05月12日 10時00分
価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,232.10ドルでスタートした4月の金相場は月初、米3月非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことを背景に月間安値である1,213.60ドルまで急落して始まりましたが、独2月製造業受注の冴えない結果を受け、欧州経済の先行き不透明感を背景に月初同水準まで反発しました。その後は、原油価格や米国株式が堅調推移したことから一時売りが優勢になったものの、6日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、利上げ観測が後退すると、1,240ドル半ばまで反発しました。
米連邦準備制度理事会(FRB)イエレン議長の追加利上げに対する慎重な発言を受け、追加利上げが遠のいたとの観測からドル安が進んだことに加え、世界経済の先行き不透明感から金が選好され12日には1,259.20まで上昇しました。その後は、原油価格の上昇、欧米株高により、投資家のリスク回避姿勢が後退したことから軟調推移すると15日には1,227.10ドルまで下落しました。
米住宅関連指標が軒並み市場予想を下回り、ドル売りが進行すると、金は割安感から買い進められ1,255.40ドルまで上昇しました。21日には欧州中央銀行(ECB)理事会で政策金利の据え置きが決定されるとユーロ高・ドル安に推移すると一時1,270ドル近辺まで急伸しましたが、その後のドラギ総裁会見で追加緩和を示唆する発言を受けて、ユーロ安・ドル高に反転すると利益確定の売りも巻き込み1230ドル前半まで急落しました。
その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが広がり、1,230ドル中盤から1,240ドル中盤の狭いレンジ相場を形成。FOMC終了後、政策金利据え置きが発表されましたが、市場予想通りの展開に値動きは限定的となりました。28日の日銀金融政策決定会合では市場予想に反して政策金利の現状維持が決定されると、急激な円高・ドル安が進行したことから金相場は急騰し、月間高値である1,285.65ドルにて終了しました。
■国内金相場
4,490円でスタートした4月の円建て金相場は、ドル建て金相場は堅調に軟調したものの、為替が円高に進んだことから7日には4,369円まで下落しました。月半ばにかけてドル建て金相場は月初並みの水準に戻ったものの、円高が更に進行し、18日には月間安値である4,349円まで続落しました。その後はドル建て金相場が大きく反発し、為替が円安に進んだことで、28日には月間高値である4,501円まで上昇して終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
982.00ドルでスタートした4月のプラチナ相場は、軟調な金相場と主要欧米株の下落を背景に一時940ドルを割り込みましたが、その後は原油価格の上昇や米国株の反発から5日には961ドルまで反発しました。その後は投機筋を中心に売り込まれる展開となり上げ幅を削ると6日には月間安値の942.00ドルまで下落したものの、その後の金相場の上昇を追随して960ドル付近まで回復しました。
堅調な金相場につられ、12日には997.00ドルまで上昇すると世界的な株高を背景に実需回復への期待感から1,000ドルの大台を試す展開となったものの、壁は越えることができず、その後は一転、失望感から手仕舞い売りが加速すると978ドル付近まで値を落としました。
独自材料に乏しい中、金相場の上昇を好感して再度1,000ドルを試す展開となりました。19日に999.00ドルをつけると翌20日には1,018.00ドルまで急騰しました。その後も欧州中央銀行(ECB)理事会が政策金利据え置きを決定するとユーロ高ドル安が進行し、1,041.00ドルまで急伸しましたが、原油価格の下落に投機筋を中心に利益確定の売りが広がり、25日には1,008.00ドルまで急落しました。
米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが広がり、1,010ドルを挟んだレンジ相場を形成しました。FOMC会合後、政策金利の据え置きが発表されたものの、市場予想通りだったため大きな値動きとはなず、28日に発表された日銀の金融政策決定会合で金融政策に変更は見られなかったことから、現状維持となったことから円買い・ドル売りの動きが急速に広がり、1,050ドル付近まで急騰したあと、原油高も材料視されて月間高値である1,065.00ドルにて終了しました。
■国内プラチナ相場
3,618円でスタートした4月の円建てプラチナ相場は、軟調なドル建てプラチナ相場に加え、円高が進行したことにより8日には月間安値の3,439円をつけましたが、中旬から月末にかけてドル建てプラチナ相場は上伸し、為替も円高基調が一服し、円安へ移行したため、円建てプラチナ相場も堅調に推移すると28日には月間高値である3,729円で終了しました。
銀(Silver)
■海外銀相場
15.38ドルでスタートした4月の銀相場は、米3月非農業部門雇用者数が市場予想よりも上回ったことを背景とした金相場の下落につられ、4日には月間安値である14.96ドルまで下落しました。その後は独自材料に乏しいこともあり、大きな値動きはなく、15.10ドルから15.20ドルの短いレンジで推移しました。
11日には世界経済の先行き不透明感を背景に金相場の上昇に併せて銀相場も堅調に推移しました。加えて、中国3月貿易収支の輸出比率が大幅に上昇したことが材料視され、実需回復への期待感から16ドルを突破し、16.15ドル付近では揉み合う展開となりました。
米住宅関連指標が軒並み市場予想を下回ったことを背景に金相場は上昇すると、銀相場は、金に対する割安感から投機筋を中心に買い進まれ、20日には16.97ドルまで上昇しました。21日に欧州中央銀行(ECB)理事会で政策金利の据え置きが決定すると、金相場上昇につられ一時17.50ドル近辺まで高騰しましたが、急激な相場上昇の反動から利益確定の売りに一時17ドルを割り込んだ後、22日には17.19ドルまで反発しました。
米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードの中、17ドルを挟んだ短いレンジで推移したあと、日銀金融政策決定会合で政策金利の現状維持が発表されたことを材料に金相場が急騰すると、月間高値である17.86ドルまで続伸して終了しました。
■国内銀相場
58.70円でスタートした4月の円建て銀相場は、ドル建て銀相場の下落と、円高が進行したことで8日に月間安値の56.00円まで下落しました。月半ばにかけて、堅調に推移するドル建て銀相場と円安が加わり20日に60円を突破しました。月末にかけて上昇するドル建て銀相場と円安進行で、28日に月間高値の64.70円まで上昇して終了しました。
■為替相場
月間最高値の112.35円でスタートした4月の為替相場は月初、米3月雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想より増加したものの、失業率が上昇したことを受けて値動きは限定的となりまし。5日には安倍首相の「通貨安競争は回避すべき」との発言がきっかけで円買いが強まる中、翌6日には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表され、早期利上げ観測が後退したことによりドル売りが加速すると、その後の米連邦準備制度理事会のイエレン議長の追加利上げに対する慎重な発言も加わり、ドル売りの流れが一層強まったことから8日には108.85円まで大きく値を落としました。
中国貿易収支が市場予想をやや下回り、その黒字幅を縮小する結果となったものの、輸出比率が大幅に増加したことが好感され、主要欧米株価の上昇を受けてドル売りの流れが一服すると15日には109.74円まで上昇しました。しかし、米3月鉱工業生産統計が市場予想を下回ったことに加え、米地区連銀総裁が利上げに対し消極的な発言をしたことから、18日には108.01円まで下落した。
その後は原油価格の持ち直し、米国株の上昇を背景にドルが買い進められると日銀の黒田総裁による追加緩和に肯定的な発言が材料視され、109円台を回復。22日には金融機関の貸出にマイナス金利を検討する旨の報道をきっかけに円が売り込まれると111.80円付近まで上昇しました。
米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合を前に様子見ムードが広がる中、110円台後半から111円台後半で揉み合う展開が続きました。FOMC声明では市場予想通りに政策金利が据え置かれ、翌28日の日銀金融政策決定会合では現状維持が決定されると失望売りが広がり、円買い戻しの動きが活発化し108円まで急落しました。その後も予想を下回る米経済指標が続く中で月末の日本祝日には106円半ばまで下落して終了しました。
以上
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,232.10ドルでスタートした4月の金相場は月初、米3月非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことを背景に月間安値である1,213.60ドルまで急落して始まりましたが、独2月製造業受注の冴えない結果を受け、欧州経済の先行き不透明感を背景に月初同水準まで反発しました。その後は、原油価格や米国株式が堅調推移したことから一時売りが優勢になったものの、6日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、利上げ観測が後退すると、1,240ドル半ばまで反発しました。
米連邦準備制度理事会(FRB)イエレン議長の追加利上げに対する慎重な発言を受け、追加利上げが遠のいたとの観測からドル安が進んだことに加え、世界経済の先行き不透明感から金が選好され12日には1,259.20まで上昇しました。その後は、原油価格の上昇、欧米株高により、投資家のリスク回避姿勢が後退したことから軟調推移すると15日には1,227.10ドルまで下落しました。
米住宅関連指標が軒並み市場予想を下回り、ドル売りが進行すると、金は割安感から買い進められ1,255.40ドルまで上昇しました。21日には欧州中央銀行(ECB)理事会で政策金利の据え置きが決定されるとユーロ高・ドル安に推移すると一時1,270ドル近辺まで急伸しましたが、その後のドラギ総裁会見で追加緩和を示唆する発言を受けて、ユーロ安・ドル高に反転すると利益確定の売りも巻き込み1230ドル前半まで急落しました。
その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが広がり、1,230ドル中盤から1,240ドル中盤の狭いレンジ相場を形成。FOMC終了後、政策金利据え置きが発表されましたが、市場予想通りの展開に値動きは限定的となりました。28日の日銀金融政策決定会合では市場予想に反して政策金利の現状維持が決定されると、急激な円高・ドル安が進行したことから金相場は急騰し、月間高値である1,285.65ドルにて終了しました。
■国内金相場
4,490円でスタートした4月の円建て金相場は、ドル建て金相場は堅調に軟調したものの、為替が円高に進んだことから7日には4,369円まで下落しました。月半ばにかけてドル建て金相場は月初並みの水準に戻ったものの、円高が更に進行し、18日には月間安値である4,349円まで続落しました。その後はドル建て金相場が大きく反発し、為替が円安に進んだことで、28日には月間高値である4,501円まで上昇して終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
982.00ドルでスタートした4月のプラチナ相場は、軟調な金相場と主要欧米株の下落を背景に一時940ドルを割り込みましたが、その後は原油価格の上昇や米国株の反発から5日には961ドルまで反発しました。その後は投機筋を中心に売り込まれる展開となり上げ幅を削ると6日には月間安値の942.00ドルまで下落したものの、その後の金相場の上昇を追随して960ドル付近まで回復しました。
堅調な金相場につられ、12日には997.00ドルまで上昇すると世界的な株高を背景に実需回復への期待感から1,000ドルの大台を試す展開となったものの、壁は越えることができず、その後は一転、失望感から手仕舞い売りが加速すると978ドル付近まで値を落としました。
独自材料に乏しい中、金相場の上昇を好感して再度1,000ドルを試す展開となりました。19日に999.00ドルをつけると翌20日には1,018.00ドルまで急騰しました。その後も欧州中央銀行(ECB)理事会が政策金利据え置きを決定するとユーロ高ドル安が進行し、1,041.00ドルまで急伸しましたが、原油価格の下落に投機筋を中心に利益確定の売りが広がり、25日には1,008.00ドルまで急落しました。
米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが広がり、1,010ドルを挟んだレンジ相場を形成しました。FOMC会合後、政策金利の据え置きが発表されたものの、市場予想通りだったため大きな値動きとはなず、28日に発表された日銀の金融政策決定会合で金融政策に変更は見られなかったことから、現状維持となったことから円買い・ドル売りの動きが急速に広がり、1,050ドル付近まで急騰したあと、原油高も材料視されて月間高値である1,065.00ドルにて終了しました。
■国内プラチナ相場
3,618円でスタートした4月の円建てプラチナ相場は、軟調なドル建てプラチナ相場に加え、円高が進行したことにより8日には月間安値の3,439円をつけましたが、中旬から月末にかけてドル建てプラチナ相場は上伸し、為替も円高基調が一服し、円安へ移行したため、円建てプラチナ相場も堅調に推移すると28日には月間高値である3,729円で終了しました。
銀(Silver)
■海外銀相場
15.38ドルでスタートした4月の銀相場は、米3月非農業部門雇用者数が市場予想よりも上回ったことを背景とした金相場の下落につられ、4日には月間安値である14.96ドルまで下落しました。その後は独自材料に乏しいこともあり、大きな値動きはなく、15.10ドルから15.20ドルの短いレンジで推移しました。
11日には世界経済の先行き不透明感を背景に金相場の上昇に併せて銀相場も堅調に推移しました。加えて、中国3月貿易収支の輸出比率が大幅に上昇したことが材料視され、実需回復への期待感から16ドルを突破し、16.15ドル付近では揉み合う展開となりました。
米住宅関連指標が軒並み市場予想を下回ったことを背景に金相場は上昇すると、銀相場は、金に対する割安感から投機筋を中心に買い進まれ、20日には16.97ドルまで上昇しました。21日に欧州中央銀行(ECB)理事会で政策金利の据え置きが決定すると、金相場上昇につられ一時17.50ドル近辺まで高騰しましたが、急激な相場上昇の反動から利益確定の売りに一時17ドルを割り込んだ後、22日には17.19ドルまで反発しました。
米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードの中、17ドルを挟んだ短いレンジで推移したあと、日銀金融政策決定会合で政策金利の現状維持が発表されたことを材料に金相場が急騰すると、月間高値である17.86ドルまで続伸して終了しました。
■国内銀相場
58.70円でスタートした4月の円建て銀相場は、ドル建て銀相場の下落と、円高が進行したことで8日に月間安値の56.00円まで下落しました。月半ばにかけて、堅調に推移するドル建て銀相場と円安が加わり20日に60円を突破しました。月末にかけて上昇するドル建て銀相場と円安進行で、28日に月間高値の64.70円まで上昇して終了しました。
■為替相場
月間最高値の112.35円でスタートした4月の為替相場は月初、米3月雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想より増加したものの、失業率が上昇したことを受けて値動きは限定的となりまし。5日には安倍首相の「通貨安競争は回避すべき」との発言がきっかけで円買いが強まる中、翌6日には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表され、早期利上げ観測が後退したことによりドル売りが加速すると、その後の米連邦準備制度理事会のイエレン議長の追加利上げに対する慎重な発言も加わり、ドル売りの流れが一層強まったことから8日には108.85円まで大きく値を落としました。
中国貿易収支が市場予想をやや下回り、その黒字幅を縮小する結果となったものの、輸出比率が大幅に増加したことが好感され、主要欧米株価の上昇を受けてドル売りの流れが一服すると15日には109.74円まで上昇しました。しかし、米3月鉱工業生産統計が市場予想を下回ったことに加え、米地区連銀総裁が利上げに対し消極的な発言をしたことから、18日には108.01円まで下落した。
その後は原油価格の持ち直し、米国株の上昇を背景にドルが買い進められると日銀の黒田総裁による追加緩和に肯定的な発言が材料視され、109円台を回復。22日には金融機関の貸出にマイナス金利を検討する旨の報道をきっかけに円が売り込まれると111.80円付近まで上昇しました。
米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合を前に様子見ムードが広がる中、110円台後半から111円台後半で揉み合う展開が続きました。FOMC声明では市場予想通りに政策金利が据え置かれ、翌28日の日銀金融政策決定会合では現状維持が決定されると失望売りが広がり、円買い戻しの動きが活発化し108円まで急落しました。その後も予想を下回る米経済指標が続く中で月末の日本祝日には106円半ばまで下落して終了しました。
以上