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マーケット市況情報
2016年01月08日 12時00分
2015年12月の貴金属市況2016年01月08日 12時00分
価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,069.25ドルでスタートした12月の金相場は、米11月ADP雇用統計が市場予想を上回る結果だったことや米FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長の講演で利上げに関する前向きな発言を受けて1,040ドル台中盤まで反落しました。3日には欧州中央銀行理事会で追加緩和が発表されたものの、市場の期待通りの緩和策とはならず、失望感が広がるとユーロ買い/ドル売りの流れが強まり、1,060ドル台中盤まで大きく反発しました。その後発表された米11月雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比で市場予想を上回って増加し、失業率も5.0%と前月同様に低水準を維持したが利上げペースを早めるほどではないとの見方から投機筋を中心に大きな買い戻しが入る展開となり、7日には月間高値である1,082.70ドルまで上昇しました。その後は前週末の急伸に対する利益確定の売りや大きく下落する原油相場を背景に1,070ドル付近まで下落した後、次週から始まるFOMCを控えて様子見ムードから1,065ドル~1,080ドル近辺でのレンジ相場で推移。FOMCを前に投機筋の利益確定の売りが広がると15日には1,060ドル近辺まで下落しました。翌16日のFOMCでは市場予想通り、約10年ぶりとなる政策金利の誘導目標を0.25%引き上げることを決定し、発表直前には1,070ドル台中盤まで上昇したものの、発表後は市場予想通りの内容であったことから大きな値動きとはなりませんでした。その後は利益確定の売りから17日には月間安値である1,049.40ドルまで下落するも押し目買いに1,060ドル台中盤まで買い戻されました。投機筋を中心としたポジション調整の買いが続き、1,080ドル付近まで上昇しましたが、その後は市場参加者の多くがクリスマス休暇に入ったことで1,070ドル台中盤を挟んだレンジ相場に終始し、クリスマス明けは原油相場の急落につれて下落すると、月末には1,062.25ドルまで下落して越年しました。
■国内金相場
4,270円でスタートした12月の国内円建て相場は、ドル建て金価格が上昇したことで
7日には月間高値である4,334円まで上昇しました。その後は月半ばにかけて下落し、円高が進んだことも手伝って15日には月間最安値となる4,184円まで反落しましたが、月末にかけて円高が進んだにも関わらず、ドル建て金価格が上昇したことから、4,200円を回復し、4,206円で終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
842ドルでスタートした12月のプラチナ相場は米株式市場の上昇を好感して850ドル付近まで上昇したものの、米FRB議長講演を受けて12月利上げへの見方が強まり、820ドル中盤まで下落しました。その後は、ECBの追加緩和が市場の期待を下回り、失望感が広がるとユーロの対ドルの買戻しの流れが強まり、850ドル付近まで値を戻しました。米雇用統計を背景に米国経済の底堅さが示されたとの見方から880ドル近辺まで続伸しましたが、原油相場の下落や軟調な米株式相場を背景に850ドル付近まで下落。その後はやや反発したものの、発表された中国経済指標が市場予想を下回ると実需後退懸念から9日には848ドルまで続落しました。米FOMCを見極める動きから850ドル~860ドルの狭いレンジで推移したあと、原油相場の一段安を背景に米株が売られると840ドル付近まで下落し、11日には836ドルをつけました。
米FOMCの政策金利発表を前に投機筋を中心に買い戻す動きから徐々に下値を切り上げ、利上げ決定後には米国株式市場の上昇が好感され、880ドル近辺まで続伸しましたが、前日までの上昇に対する利益確定の売りに18日には842ドルまで反落しました。21日には前週までの下落に対する押し目買いから880ドル近辺まで上昇しましたが、クリスマス休暇を控えて市場参加者が限定的となる中、大きな値動きはなく、870ドル中盤を挟む展開で推移し、クリスマス明けは原油相場の下落を受けて一時860ドルを割り込むものの、月末には872ドルまで上昇して越年しました。
■国内プラチナ相場
3,413円でスタートした12月の国内円建てプラチナ相場はドル建てプラチナ価格の上昇から7日には月間高値である3,580円まで上昇しました。月半ばにかけ、ドル建てプラチナ価格が下落基調を形成する中、円高も強まったことから14日には月間最安値となる3,367円まで反落しました。月末にかけて、ドル建てプラチナ価格が急反発したことから3,529円をつけて終了しました。
銀(Silver)
■海外銀相場
14.21ドルでスタートした12月の銀相場は2日に発表された米ADP民間雇用統計が市場予想を大きく上回り、13.80ドル付近まで大きく値を落としました。その後はECBによる追加緩和が市場の期待を下回る内容で、失望感からユーロの対ドルでの買戻しが加速すると14.10ドル台中盤まで反発。その後も米雇用統計を背景に金相場が上昇すると追随した動きに14.50ドル付近まで続伸しました。金相場の下落や低調な中国経済指標に同国景気後退懸念が強まると14.10ドル付近まで下落するとその後はFOMCを睨んで大きな値動きにはならず、14.20ドルを挟んでもみ合う展開となりました。14日には金相場の下落につれて14ドルを割り込み、月間安値の13.71ドルをつけましたが、FOMC政策金利の発表を前に様子見ムードから13.70ドル~13.80ドルの比較的狭いレンジで推移したあと、投機筋を中心にポジション調整の買いに14.30ドル近辺まで上昇しました。16日には米利上げが決定されましたが、市場予想通りの内容であったことから大きな値動きにはなりませんでした。その後は利益確定の売りや金相場の下落につられて値を落とし、18日には13.82ドルまで反落しました。その後は金相場の上昇を好感して14.30ドル付近まで上昇するとクリスマス前で薄商いの中、同価格水準を維持しましたが、28日の中国株式市場の急落を受けて中国経済への不透明感の高まりに値を落として月末には13.82ドルで越年しました。
■国内銀相場
58.80円でスタートした12月の国内銀相場はドル建て銀価格の上昇から7日には月間高値である60.40円に上昇したものの、月半ばにかけて為替が円高に進み、ドル建て銀価格が下落すると15日には月間最安値となる56.30円まで下落しました。月末にかけて円高に進んだものの、ドル建て銀価格がそれ以上に反発したことで24日には58.70円まで上昇し、58.60円で越年した。
■為替相場
月初123.11円でスタートした12月の為替相場は2日に米雇用統計の前哨戦と位置づけられるADP雇用統計が良好な結果となり、その後の米FRB議長の講演発言を受けて12月利上げ観測の高まりに3日には月間高値である123.28円まで上昇しました。その後3日にはECB理事会で追加金融緩和が発表されましたが、市場の期待を下回る内容にユーロのドルに対する買戻しが活発化し、122.30円付近まで下落しました。4日には米11月雇用統計が発表され、市場予想を上回る結果にドル買いが進み、再び123円台を回復しました。
月の半ばにかけて、原油価格の下落を受けて米株式市場が軟調となると123円を割り込み、
中国経済指標が市場予想を下回ったことで121.50円付近まで値を落としました。その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて利上げが確実視されるとの見方が広がると122.10円付近まで反発しましたが、16日には同委員会でおよそ10年ぶりとなる利上げが決定されたものの、市場予想通りであったことから大きな値動きは見られず、同値付近で推移しました。その後はクリスマスを控えて市場参加者が徐々に減少していき、市場流動性が大きく低下する中、120.50円~121円付近での狭いレンジで推移し、25日には月間安値である120.45円まで下落した後、120.61円付近で越年しました。
以上
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,069.25ドルでスタートした12月の金相場は、米11月ADP雇用統計が市場予想を上回る結果だったことや米FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長の講演で利上げに関する前向きな発言を受けて1,040ドル台中盤まで反落しました。3日には欧州中央銀行理事会で追加緩和が発表されたものの、市場の期待通りの緩和策とはならず、失望感が広がるとユーロ買い/ドル売りの流れが強まり、1,060ドル台中盤まで大きく反発しました。その後発表された米11月雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比で市場予想を上回って増加し、失業率も5.0%と前月同様に低水準を維持したが利上げペースを早めるほどではないとの見方から投機筋を中心に大きな買い戻しが入る展開となり、7日には月間高値である1,082.70ドルまで上昇しました。その後は前週末の急伸に対する利益確定の売りや大きく下落する原油相場を背景に1,070ドル付近まで下落した後、次週から始まるFOMCを控えて様子見ムードから1,065ドル~1,080ドル近辺でのレンジ相場で推移。FOMCを前に投機筋の利益確定の売りが広がると15日には1,060ドル近辺まで下落しました。翌16日のFOMCでは市場予想通り、約10年ぶりとなる政策金利の誘導目標を0.25%引き上げることを決定し、発表直前には1,070ドル台中盤まで上昇したものの、発表後は市場予想通りの内容であったことから大きな値動きとはなりませんでした。その後は利益確定の売りから17日には月間安値である1,049.40ドルまで下落するも押し目買いに1,060ドル台中盤まで買い戻されました。投機筋を中心としたポジション調整の買いが続き、1,080ドル付近まで上昇しましたが、その後は市場参加者の多くがクリスマス休暇に入ったことで1,070ドル台中盤を挟んだレンジ相場に終始し、クリスマス明けは原油相場の急落につれて下落すると、月末には1,062.25ドルまで下落して越年しました。
■国内金相場
4,270円でスタートした12月の国内円建て相場は、ドル建て金価格が上昇したことで
7日には月間高値である4,334円まで上昇しました。その後は月半ばにかけて下落し、円高が進んだことも手伝って15日には月間最安値となる4,184円まで反落しましたが、月末にかけて円高が進んだにも関わらず、ドル建て金価格が上昇したことから、4,200円を回復し、4,206円で終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
842ドルでスタートした12月のプラチナ相場は米株式市場の上昇を好感して850ドル付近まで上昇したものの、米FRB議長講演を受けて12月利上げへの見方が強まり、820ドル中盤まで下落しました。その後は、ECBの追加緩和が市場の期待を下回り、失望感が広がるとユーロの対ドルの買戻しの流れが強まり、850ドル付近まで値を戻しました。米雇用統計を背景に米国経済の底堅さが示されたとの見方から880ドル近辺まで続伸しましたが、原油相場の下落や軟調な米株式相場を背景に850ドル付近まで下落。その後はやや反発したものの、発表された中国経済指標が市場予想を下回ると実需後退懸念から9日には848ドルまで続落しました。米FOMCを見極める動きから850ドル~860ドルの狭いレンジで推移したあと、原油相場の一段安を背景に米株が売られると840ドル付近まで下落し、11日には836ドルをつけました。
米FOMCの政策金利発表を前に投機筋を中心に買い戻す動きから徐々に下値を切り上げ、利上げ決定後には米国株式市場の上昇が好感され、880ドル近辺まで続伸しましたが、前日までの上昇に対する利益確定の売りに18日には842ドルまで反落しました。21日には前週までの下落に対する押し目買いから880ドル近辺まで上昇しましたが、クリスマス休暇を控えて市場参加者が限定的となる中、大きな値動きはなく、870ドル中盤を挟む展開で推移し、クリスマス明けは原油相場の下落を受けて一時860ドルを割り込むものの、月末には872ドルまで上昇して越年しました。
■国内プラチナ相場
3,413円でスタートした12月の国内円建てプラチナ相場はドル建てプラチナ価格の上昇から7日には月間高値である3,580円まで上昇しました。月半ばにかけ、ドル建てプラチナ価格が下落基調を形成する中、円高も強まったことから14日には月間最安値となる3,367円まで反落しました。月末にかけて、ドル建てプラチナ価格が急反発したことから3,529円をつけて終了しました。
銀(Silver)
■海外銀相場
14.21ドルでスタートした12月の銀相場は2日に発表された米ADP民間雇用統計が市場予想を大きく上回り、13.80ドル付近まで大きく値を落としました。その後はECBによる追加緩和が市場の期待を下回る内容で、失望感からユーロの対ドルでの買戻しが加速すると14.10ドル台中盤まで反発。その後も米雇用統計を背景に金相場が上昇すると追随した動きに14.50ドル付近まで続伸しました。金相場の下落や低調な中国経済指標に同国景気後退懸念が強まると14.10ドル付近まで下落するとその後はFOMCを睨んで大きな値動きにはならず、14.20ドルを挟んでもみ合う展開となりました。14日には金相場の下落につれて14ドルを割り込み、月間安値の13.71ドルをつけましたが、FOMC政策金利の発表を前に様子見ムードから13.70ドル~13.80ドルの比較的狭いレンジで推移したあと、投機筋を中心にポジション調整の買いに14.30ドル近辺まで上昇しました。16日には米利上げが決定されましたが、市場予想通りの内容であったことから大きな値動きにはなりませんでした。その後は利益確定の売りや金相場の下落につられて値を落とし、18日には13.82ドルまで反落しました。その後は金相場の上昇を好感して14.30ドル付近まで上昇するとクリスマス前で薄商いの中、同価格水準を維持しましたが、28日の中国株式市場の急落を受けて中国経済への不透明感の高まりに値を落として月末には13.82ドルで越年しました。
■国内銀相場
58.80円でスタートした12月の国内銀相場はドル建て銀価格の上昇から7日には月間高値である60.40円に上昇したものの、月半ばにかけて為替が円高に進み、ドル建て銀価格が下落すると15日には月間最安値となる56.30円まで下落しました。月末にかけて円高に進んだものの、ドル建て銀価格がそれ以上に反発したことで24日には58.70円まで上昇し、58.60円で越年した。
■為替相場
月初123.11円でスタートした12月の為替相場は2日に米雇用統計の前哨戦と位置づけられるADP雇用統計が良好な結果となり、その後の米FRB議長の講演発言を受けて12月利上げ観測の高まりに3日には月間高値である123.28円まで上昇しました。その後3日にはECB理事会で追加金融緩和が発表されましたが、市場の期待を下回る内容にユーロのドルに対する買戻しが活発化し、122.30円付近まで下落しました。4日には米11月雇用統計が発表され、市場予想を上回る結果にドル買いが進み、再び123円台を回復しました。
月の半ばにかけて、原油価格の下落を受けて米株式市場が軟調となると123円を割り込み、
中国経済指標が市場予想を下回ったことで121.50円付近まで値を落としました。その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて利上げが確実視されるとの見方が広がると122.10円付近まで反発しましたが、16日には同委員会でおよそ10年ぶりとなる利上げが決定されたものの、市場予想通りであったことから大きな値動きは見られず、同値付近で推移しました。その後はクリスマスを控えて市場参加者が徐々に減少していき、市場流動性が大きく低下する中、120.50円~121円付近での狭いレンジで推移し、25日には月間安値である120.45円まで下落した後、120.61円付近で越年しました。
以上