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マーケット市況情報
2015年10月07日 09時00分
2015年9月の貴金属市況2015年10月07日 09時00分
価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,141.90ドルでスタートした9月の金相場は月初、8月の中国PMIが3年ぶりの低水準となったことから中国景気の先行き見通しへ不透明感が広がり、軟調な米国株やドル安が進んだことで金への資金流入が強まり、NY時間には一時1,149ドル付近まで上昇しましたが、その後は米雇用統計や翌週の米国の休場を前にポジション調整の売りが進むと3日には1,128ドルまで値を落としました。発表された米8月の雇用統計では市場予想を下回る結果にドル安が進むと一時1,130ドルを回復したものの、投機筋の利益確定の売りが優勢となると1,120ドル付近まで下落しました。米国祝日明けの8日には中国当局による景気対策への期待感から中国株が反発するとリスク回避的に買われた分が売り込まれる展開となり、9日には1,109.85ドルまで下落。その後は1,105~1,110ドル付近でのレンジ相場となったあと、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードから小動きとなりましたが、FOMC声明では世界経済の先行き懸念や金融市場の混乱を背景に9月の利上げが見送られたことから、利上げ観測で売られてきた金相場が一転して買戻される展開となり、18日には1,141.50ドルまで大幅上昇しました。買いが一巡すると、年内利上げを警戒している投機筋の売りなどから1,120ドル付近まで下落しましたが、ドイツ自動車大手の排ガス規制不正操作問題を材料に主要欧米株式市場が軒並み大幅下落する中でドル安が進むと、金への資金流入が広がり、24日には月間高値である1,154.50ドルまで上昇しました。その後は米イエレン議長が講演で年内利上げに踏み切る可能性に言及したことでドル高が進むと29日には1,124.60ドルまで下落し、月末には米雇用統計の前哨戦となる米ADP雇用統計が市況予想を上回ったことで年内利上げ観測を背景に続落すると1,114ドルで終了しました。
■国内金相場
4,463円でスタートした9月の円建て金相場は月初、軟調なドル建て金価格と円高の進行により7日に4,329円をつけました。 その後はドル建て金価格が大きく下落したものの、為替が円安方向へ進んだことで一部相殺され、9日には4,385円まで反発しました。16日にはドル建て金価格がやや軟調推移する中で円高が進み、月間安値である4,318円をつけました。25日にはドル建て金価格の反発と為替が円安へ向かう中で月間高値である4,482円をつけたあと、月末には4,384円に下落して終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,008ドルでスタートした9月のプラチナ相場は月初、低調な中国PMIに景気の先行き見通しへの不透明感から軟調推移しましたが、1,000ドル付近では値ごろ感から下値をサポートされ、米株の反発によるリスク回避姿勢の緩和から3日には月間高値の1012ドルまで上昇。その後発表の米雇用統計では市場予想を下回る結果にドル安が進んだあと、米国の三連休を控えて手仕舞い売りが優勢となり、金相場が下落した流れを受けて1,000ドルの大台を割り込むと4日には991ドルをつけました。米祝日明けには中国当局の発表した景気刺激策を好感して中国株式市場が反発すると実需回復への期待感から1,010ドル近辺まで上昇するも、利益確定の売りや金相場の下落に押されて11日には971ドルへ値を落としました。その後は原油相場の下落等を背景に950ドル台中盤まで下落しましたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合を控えて様子見ムードから960ドルをはさんだレンジ相場で推移すると、同会合の発表後は金相場の上昇に追随して18日には988ドルまで上昇しました。ドイツ自動車大手による排ガス規制不正操作問題を背景にディーゼル車離れによる実需後退懸念から23日には937ドルまで急落。押し目買いから960ドル近辺まで買われたものの、排ガス規制問題を背景とした実需後退懸念は根強く、上値が抑えられる形で軟調推移すると25日には945ドルをつけました。月末にかけて、米株式市場の下落などから投機筋の手仕舞い売りが優勢となり、29日には月間安値の904ドルをつけて大幅下落したものの、その後はやや値を戻して908ドルで終了しました。
■国内プラチナ相場
4,014円でスタートした9月のプラチナ相場は月初、ドル建てプラチナ価格がやや軟調に推移したことに加えて、為替が円高方向へ進んだことから2日には4,000円を割り込み、3,977円をつけました。その後はやや反発したものの、軟調なドル建てプラチナ価格と為替が円高に進んだことから軟調地合いへ転換。月末にかけてドル建てプラチナ価格の下落と為替が円高方向に進んだことから29日には月間安値である3,615円をつけました。月末はやや反発して3,639円で終了。
銀(Silver)
■海外銀相場
14.68ドルでスタートした9月の銀相場は月初、小動きとなったあと、金相場が上昇する中でも中国経済の減速感が意識されて上値の重い展開で推移。米祝日明け8日には中国当局の発表した景気刺激策を好感した中国株式市場の反発を背景に実需回復期待感が強まると、一時14.90ドル近辺まで上昇したものの、その後は15ドルを越えられなかったことによる失望売りに11日には14.58ドル迄下落しました。17日のFOMCの結果発表を前に売り買い交錯する中、14ドル台中盤で揉み合う展開となり、FOMCで9月利上げが見送られたことから、金相場が上昇すると18日には月間高値である15.26ドルをつけて上昇しました。その後は利益確定の売りに上値を抑えられ、中国の経済指標が市場予想を下回ったことを材料に23日に14.80ドルまで下落。金相場の下落やドル高を背景に軟調推移し14.70ドル近辺まで下落しましたが、欧米株式市場の大幅下落を材料に金相場の上昇になびいて25日には14.99ドルまで反発。中国の経済指標が市場予想を大幅に下回る結果が発表されたことを背景に14.50ドル近辺まで値を落としましたが、発表された米雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことで金相場が上昇すると銀相場にも買いが入り、月末には14.65ドルまで上昇して終了しました。
■国内銀相場
59.90円でスタートした9月の円建て銀相場はドル建て銀価格が小動きとなる中、為替が円高方向へ進んだことで7日には59円まで下落したものの、その後はドル建て銀価格と為替が円安へ進行したことから9日には60.30円まで反発。月の半ばには軟調なドル建て銀価格と円高から16日には月間安値の58.60円をつけました。月末にかけて堅調なドル建て銀価格に加えて、円安に進んだことから28日には月間高値である61.40円まで上昇しましたが、月末には円高と軟調なドル建て銀価格に59.30円に値を落として終了しました。
■為替相場
月間高値である121.01円でスタートした9月のドル円相場は2日に中国PMIが発表され、中国経済への後退懸念から119.40円付近まで下落しました。その後は米8月雇用統計が市場予想を下回る結果となったことから7日には月間安値である119.07円まで下落。米国の祝日明けの8日は中国貿易統計が市場予想を下回ったことで大きく下落したものの、その後に発表された中国の景気刺激策が好感されると10日には120.23円まで反発しました。10日には与党から日銀の追加緩和を示唆する発言から一時121.40円付近まで続伸したものの、日銀金融政策決定会合では追加緩和はせず、現状の維持が決定されたことから一転して失望売りとなり、119.40円付近まで下落しました。17日のFOMC前には利上げ観測から121円手前まで反発するものの、同会合での利上げ見送りが決定されたことを嫌気して18日には119.82円まで値を落とすと、その後は米地区連銀総裁等から年内利上げを示唆する発言から120.60円へ上昇したものの、独自動車大手による排ガス規制不正操作問題や低調な中国の経済指標に主要欧米株式が大きく下落し、リスク回避から119.20円中盤まで下落しました。25日にはイエレン議長が年内利上げに言及したことからドルが買い戻されると、120.60円台前半で推移。米雇用統計を前に大きな値動きは見られなかったものの、120円を挟んで推移したあと、30日のADP雇用統計が市場予想を上回るとドルが買われ120.40円まで上昇しましたが、米株価の上昇に徐々にドルが買い戻され119.96円で終了しました。
以上
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,141.90ドルでスタートした9月の金相場は月初、8月の中国PMIが3年ぶりの低水準となったことから中国景気の先行き見通しへ不透明感が広がり、軟調な米国株やドル安が進んだことで金への資金流入が強まり、NY時間には一時1,149ドル付近まで上昇しましたが、その後は米雇用統計や翌週の米国の休場を前にポジション調整の売りが進むと3日には1,128ドルまで値を落としました。発表された米8月の雇用統計では市場予想を下回る結果にドル安が進むと一時1,130ドルを回復したものの、投機筋の利益確定の売りが優勢となると1,120ドル付近まで下落しました。米国祝日明けの8日には中国当局による景気対策への期待感から中国株が反発するとリスク回避的に買われた分が売り込まれる展開となり、9日には1,109.85ドルまで下落。その後は1,105~1,110ドル付近でのレンジ相場となったあと、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードから小動きとなりましたが、FOMC声明では世界経済の先行き懸念や金融市場の混乱を背景に9月の利上げが見送られたことから、利上げ観測で売られてきた金相場が一転して買戻される展開となり、18日には1,141.50ドルまで大幅上昇しました。買いが一巡すると、年内利上げを警戒している投機筋の売りなどから1,120ドル付近まで下落しましたが、ドイツ自動車大手の排ガス規制不正操作問題を材料に主要欧米株式市場が軒並み大幅下落する中でドル安が進むと、金への資金流入が広がり、24日には月間高値である1,154.50ドルまで上昇しました。その後は米イエレン議長が講演で年内利上げに踏み切る可能性に言及したことでドル高が進むと29日には1,124.60ドルまで下落し、月末には米雇用統計の前哨戦となる米ADP雇用統計が市況予想を上回ったことで年内利上げ観測を背景に続落すると1,114ドルで終了しました。
■国内金相場
4,463円でスタートした9月の円建て金相場は月初、軟調なドル建て金価格と円高の進行により7日に4,329円をつけました。 その後はドル建て金価格が大きく下落したものの、為替が円安方向へ進んだことで一部相殺され、9日には4,385円まで反発しました。16日にはドル建て金価格がやや軟調推移する中で円高が進み、月間安値である4,318円をつけました。25日にはドル建て金価格の反発と為替が円安へ向かう中で月間高値である4,482円をつけたあと、月末には4,384円に下落して終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,008ドルでスタートした9月のプラチナ相場は月初、低調な中国PMIに景気の先行き見通しへの不透明感から軟調推移しましたが、1,000ドル付近では値ごろ感から下値をサポートされ、米株の反発によるリスク回避姿勢の緩和から3日には月間高値の1012ドルまで上昇。その後発表の米雇用統計では市場予想を下回る結果にドル安が進んだあと、米国の三連休を控えて手仕舞い売りが優勢となり、金相場が下落した流れを受けて1,000ドルの大台を割り込むと4日には991ドルをつけました。米祝日明けには中国当局の発表した景気刺激策を好感して中国株式市場が反発すると実需回復への期待感から1,010ドル近辺まで上昇するも、利益確定の売りや金相場の下落に押されて11日には971ドルへ値を落としました。その後は原油相場の下落等を背景に950ドル台中盤まで下落しましたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合を控えて様子見ムードから960ドルをはさんだレンジ相場で推移すると、同会合の発表後は金相場の上昇に追随して18日には988ドルまで上昇しました。ドイツ自動車大手による排ガス規制不正操作問題を背景にディーゼル車離れによる実需後退懸念から23日には937ドルまで急落。押し目買いから960ドル近辺まで買われたものの、排ガス規制問題を背景とした実需後退懸念は根強く、上値が抑えられる形で軟調推移すると25日には945ドルをつけました。月末にかけて、米株式市場の下落などから投機筋の手仕舞い売りが優勢となり、29日には月間安値の904ドルをつけて大幅下落したものの、その後はやや値を戻して908ドルで終了しました。
■国内プラチナ相場
4,014円でスタートした9月のプラチナ相場は月初、ドル建てプラチナ価格がやや軟調に推移したことに加えて、為替が円高方向へ進んだことから2日には4,000円を割り込み、3,977円をつけました。その後はやや反発したものの、軟調なドル建てプラチナ価格と為替が円高に進んだことから軟調地合いへ転換。月末にかけてドル建てプラチナ価格の下落と為替が円高方向に進んだことから29日には月間安値である3,615円をつけました。月末はやや反発して3,639円で終了。
銀(Silver)
■海外銀相場
14.68ドルでスタートした9月の銀相場は月初、小動きとなったあと、金相場が上昇する中でも中国経済の減速感が意識されて上値の重い展開で推移。米祝日明け8日には中国当局の発表した景気刺激策を好感した中国株式市場の反発を背景に実需回復期待感が強まると、一時14.90ドル近辺まで上昇したものの、その後は15ドルを越えられなかったことによる失望売りに11日には14.58ドル迄下落しました。17日のFOMCの結果発表を前に売り買い交錯する中、14ドル台中盤で揉み合う展開となり、FOMCで9月利上げが見送られたことから、金相場が上昇すると18日には月間高値である15.26ドルをつけて上昇しました。その後は利益確定の売りに上値を抑えられ、中国の経済指標が市場予想を下回ったことを材料に23日に14.80ドルまで下落。金相場の下落やドル高を背景に軟調推移し14.70ドル近辺まで下落しましたが、欧米株式市場の大幅下落を材料に金相場の上昇になびいて25日には14.99ドルまで反発。中国の経済指標が市場予想を大幅に下回る結果が発表されたことを背景に14.50ドル近辺まで値を落としましたが、発表された米雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことで金相場が上昇すると銀相場にも買いが入り、月末には14.65ドルまで上昇して終了しました。
■国内銀相場
59.90円でスタートした9月の円建て銀相場はドル建て銀価格が小動きとなる中、為替が円高方向へ進んだことで7日には59円まで下落したものの、その後はドル建て銀価格と為替が円安へ進行したことから9日には60.30円まで反発。月の半ばには軟調なドル建て銀価格と円高から16日には月間安値の58.60円をつけました。月末にかけて堅調なドル建て銀価格に加えて、円安に進んだことから28日には月間高値である61.40円まで上昇しましたが、月末には円高と軟調なドル建て銀価格に59.30円に値を落として終了しました。
■為替相場
月間高値である121.01円でスタートした9月のドル円相場は2日に中国PMIが発表され、中国経済への後退懸念から119.40円付近まで下落しました。その後は米8月雇用統計が市場予想を下回る結果となったことから7日には月間安値である119.07円まで下落。米国の祝日明けの8日は中国貿易統計が市場予想を下回ったことで大きく下落したものの、その後に発表された中国の景気刺激策が好感されると10日には120.23円まで反発しました。10日には与党から日銀の追加緩和を示唆する発言から一時121.40円付近まで続伸したものの、日銀金融政策決定会合では追加緩和はせず、現状の維持が決定されたことから一転して失望売りとなり、119.40円付近まで下落しました。17日のFOMC前には利上げ観測から121円手前まで反発するものの、同会合での利上げ見送りが決定されたことを嫌気して18日には119.82円まで値を落とすと、その後は米地区連銀総裁等から年内利上げを示唆する発言から120.60円へ上昇したものの、独自動車大手による排ガス規制不正操作問題や低調な中国の経済指標に主要欧米株式が大きく下落し、リスク回避から119.20円中盤まで下落しました。25日にはイエレン議長が年内利上げに言及したことからドルが買い戻されると、120.60円台前半で推移。米雇用統計を前に大きな値動きは見られなかったものの、120円を挟んで推移したあと、30日のADP雇用統計が市場予想を上回るとドルが買われ120.40円まで上昇しましたが、米株価の上昇に徐々にドルが買い戻され119.96円で終了しました。
以上