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マーケット市況情報
2015年08月11日 15時30分
2015年7月の貴金属市況2015年08月11日 15時30分
価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
月間高値の1,171.70ドルでスタートした7月の金相場は米6月ADP雇用統計や米ISM製造業景況指数等、複数の米経済指標が良好な結果であったことから9月利上げ観測が進み、2日には1,165.25ドルまで下落すると、NY時間には一時1,150ドル台中盤まで売られました。その後は米6月雇用統計が市場予想を下回ると利上げ観測が後退し1,170ドル付近まで買い戻されたものの、欧州経済の不透明感や中国株式市場の大幅下落に損失確定の売りを巻き込んで7日には1,156.25ドルをつけて反落しました。その後発表された米経済指標が市場予想を下回ったことや値ごろ感からの買い戻しが入ると9日には1,164.25ドルまで上昇。しかし、ユーロ圏財務相会合でギリシャへの金融支援が条件付で決定されたことや米FRBのイエレン議長が議会証言で年内の利上げが適切であるとの考えを示したことから金相場は一転して軟調地合いを形成することとなり、17日には1,132.80ドルまで下落しまいした。その後は本邦休日で市場流動性が細る中で軟調地合いが続き、20日には中国市場がオープンすると投機筋の仕掛け売りなどから急落し一時1,080ドル台中盤まで下落しました。その後押し目買いなどから1,120ドル付近まで値を戻しましたが、米経済指標が軒並み市場予想を上回ったことで年内利上げ観測を背景に24日には1,080.80ドルまで再び下落しました。最終週は中国株式市場の大幅下落によるリスク回避から1,110ドル付近まで買い進まれたあと、米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を前に様子見ムードとなり、1,090ドル付近から1,100ドル付近での比較的狭いレンジで推移しました。FOMCの発表にサプライズがなかったことでその後は大きな値動きが見られませんでしたが、月末にかけて米GDPの発表を控えて投機筋の仕掛け売りに大きく下落し、31日のロンドン時間に月間安値である1,080.05ドルをつけ、同GDPの発表が市場予想を下回ったことから徐々に値を戻すと1,098.40ドルで終了しました。
■国内金相場
4,668円でスタートした7月の国内円建て金相場は、ドル建て金価格がやや軟調に推移したものの、それを上回って円安が進んだことで2日には月間高値である4,674円をつけました。その後はドル建て金価格の上昇を上回るペースで為替が円高方向へ進んだことで下落し、9日には4,547円をつけたものの、月半ばにかけて為替が円安方向へ進み、15日には4,622をつけて上昇しました。月後半にかけては為替が円安方向に進んだものの、それを上回るペースでドル建て金価格が下落したことから28日には月間安値である4,384円をつけました。月末にはドル建て金価格がやや上昇し、為替も円安方向へ進むと4,388円をつけて終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,085ドルでスタートした7月のプラチナ相場は複数の米経済指標が軒並み市場予想を上回ったことを材料としたドル高により、米雇用統計を前に一時1,070ドル付近まで下落したものの、同統計発表が市場予想を下回ったことで買い戻され、3日には月間高値である1,086ドルまで上昇しました。その後はギリシャ債務問題を背景に欧州経済の不透明感による手仕舞い売りから2009年以来となる1,050ドルを割り込み、7日には1,046ドルをつけました。その後も中国株式市場が大幅下落したことでアジア圏の実需後退懸念による手仕舞い売りが加わり、8日には1,016ドルまで下落しました。値ごろ感からの買いや米経済指標が市場予想を下回ったことを材料に9日に1,038ドルまで反発したものの、米FRB議長による議会証言で年内利上げへの示唆を背景にドル高が進むと損失確定の売りを巻き込んで月半ばにかけて大きく値を落とし、17日には1,000ドルを割り込み、998ドルをつけました。20日の本邦休日で流動性の低下する中、金相場が急落したことでプラチナもつれ安となり、981ドルに下落。 安値拾いから990ドル付近まで反発した後、米各経済指標が市場予想を上回ったことを材料としたドル高から下落し、22日には月間安値である964ドルをつけました。その後はギリシャがEUから金融支援再開条件とされていた財政改革法案が同国で可決されたことを好感して一時1,000ドル付近まで上昇しましたが、最終週は金相場同様にFOMCを前に様子見ムードとなり、980ドル~990ドルの狭いレンジで推移し、FOMCにサプライズがなかったことで小動きとなりました。月末には米GDPが市場予想を下回ると金相場の上げにつれて上昇したあとは損失確定の売りが優勢となり979ドルで終了しました。
■国内プラチナ相場
4,345円でスタートした7月の国内円建てプラチナ相場は、ドル建てプラチナ価格が軟調に推移した一方でそれを上回って為替が円安方向で進んだことで2日には月間高値である4,391円をつけました。その後はドル建てプラチナ価格がやや上昇した一方でそれを上回るペースで為替が円高方向へ進んだことで下落し、9日には4,082円をつけたものの、月半ばに為替が円安方向に進んだことで15日には4,171円まで反発しました。月後半にかけては為替は円安方向へ進んだものの、ドル建てプラチナ価格がそれを上回るペースで下落したことで21日には月間安値である3,972円をつけました。月後半にかけてはドル建てプラチナ価格が下落した一方、それを上回るペースで為替が円安方向に進んだことで28日には3,993円まで反発したあと、月末には4,041円をつけて終了しました。
銀(Silver)
■海外銀相場
15.63ドル近辺でスタートした銀相場は月初、良好な米経済指標に金相場が下落すると15.50ドル近辺まで下落。その後押し目買いから3日には月間高値である15.64ドルをつけました。15.90ドル近辺まで反発しましたが中国の各経済指標が軒並み市場予想を下回り、中国経済の後退懸念から下値を探る展開となると15.50ドル近辺まで下落しました。欧州の情勢不安を背景に売り買いが交錯し、15.70ドルを挟んだレンジ相場を形成しましたが、中国株式市場の大幅下落をきっかけに中国経済の後退懸念から銀も大きく売り浴びせにあうと、8日には14.99ドルをつけました。その後は押し目買いから反発し15.20ドルまで上昇すると、中国株式市場の反発に実需筋を中心とした買いが広がり、15.50ドル近辺まで続伸。ギリシャの財政改革案可決から金相場が下落すると15.30ドル近辺までつれ安となりました。その後も中国の株式市場が軟調に推移したことやイエレンFRB議長の議会証言から損失確定の売りが続き20日には14.84ドルに下落しました。米経済指標が軒並み市場予想を上回り、年内利上げ観測に金相場が急落すると24日には月間安値の14.49ドルまで下落すると、その後は14.80ドルを挟んだレンジ相場となりましたが、29日に投機筋の買いが入ったことで14.90ドル近辺まで上昇しました。中国株の下落を背景にした中国景気後退懸念からすぐに損失確定の売りが入るなど軟調推移し14.56ドルで終了しました。
■国内銀相場
64.80円でスタートした7月の円建て銀相場はドル建て銀価格がやや軟調に推移したものの、それを上回るペースで円安が進んだことで3日には月間高値である65円をつけました。その後は為替が円高方向へ進み、ドル建て銀価格が軟調に推移したことで9日には61.70円まで下落したものの、月半ばにかけて為替が円安方向へ進み、ドル建て銀価格が反発したことで15日には63.80円をつけて反発しました。月後半にかけては為替が円安方向に進んだものの、それを上回るペースでドル建て銀価格が軟調に推移したことから28日には月間安値である60.70円をつけましたが、月末にはドル建て銀価格がやや上昇し、為替も円安方向へ進んだことから61.70円をつけて終了しました。
■為替相場
122.60円でスタートした7月のドル円相場は、米ADP雇用統計等の良好な米経済指標を背景に2日には123.37円まで上昇しましたが、その後に発表された米雇用統計が市場予想を下回る結果となった失望感から123円付近まで下落しました。ギリシャ国民投票の結果が緊縮策受け入れ拒否となる中、中国株式市場の大幅下落を受けてリスク回避の姿勢が高まると9日には月間安値である120.79円をつけました。その後は値ごろ感から買戻しが入ったあと、イエレン議長が年内利上げに前向きな姿勢をしたことでドル買いが進むと122円台後半まで上昇。月半ばにかけてはギリシャへの金融支援再開で円売りが膨らみ、123.50円近辺まで円安が進んだあと、イエレン議長による議会証言で年内利上げが改めて強調されたことで17日にかけて124円台に乗せ、21日には月間高値である124.37円をつけました。その後は米連銀総裁の一人が9月利上げの可能性に言及したことでドル買いが進んだものの、低調な米企業決算に米株価の下落が進むとドル売りの進行に123円付近まで値を落としました。29日のFOMC声明にサプライズなく、大きな値動きはみられなかったが、翌30日の米GDP速報では個人消費が好調であったことが材料視され、ドル円は底堅く推移すると月末には124.04円で終了しました。
以上
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
月間高値の1,171.70ドルでスタートした7月の金相場は米6月ADP雇用統計や米ISM製造業景況指数等、複数の米経済指標が良好な結果であったことから9月利上げ観測が進み、2日には1,165.25ドルまで下落すると、NY時間には一時1,150ドル台中盤まで売られました。その後は米6月雇用統計が市場予想を下回ると利上げ観測が後退し1,170ドル付近まで買い戻されたものの、欧州経済の不透明感や中国株式市場の大幅下落に損失確定の売りを巻き込んで7日には1,156.25ドルをつけて反落しました。その後発表された米経済指標が市場予想を下回ったことや値ごろ感からの買い戻しが入ると9日には1,164.25ドルまで上昇。しかし、ユーロ圏財務相会合でギリシャへの金融支援が条件付で決定されたことや米FRBのイエレン議長が議会証言で年内の利上げが適切であるとの考えを示したことから金相場は一転して軟調地合いを形成することとなり、17日には1,132.80ドルまで下落しまいした。その後は本邦休日で市場流動性が細る中で軟調地合いが続き、20日には中国市場がオープンすると投機筋の仕掛け売りなどから急落し一時1,080ドル台中盤まで下落しました。その後押し目買いなどから1,120ドル付近まで値を戻しましたが、米経済指標が軒並み市場予想を上回ったことで年内利上げ観測を背景に24日には1,080.80ドルまで再び下落しました。最終週は中国株式市場の大幅下落によるリスク回避から1,110ドル付近まで買い進まれたあと、米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を前に様子見ムードとなり、1,090ドル付近から1,100ドル付近での比較的狭いレンジで推移しました。FOMCの発表にサプライズがなかったことでその後は大きな値動きが見られませんでしたが、月末にかけて米GDPの発表を控えて投機筋の仕掛け売りに大きく下落し、31日のロンドン時間に月間安値である1,080.05ドルをつけ、同GDPの発表が市場予想を下回ったことから徐々に値を戻すと1,098.40ドルで終了しました。
■国内金相場
4,668円でスタートした7月の国内円建て金相場は、ドル建て金価格がやや軟調に推移したものの、それを上回って円安が進んだことで2日には月間高値である4,674円をつけました。その後はドル建て金価格の上昇を上回るペースで為替が円高方向へ進んだことで下落し、9日には4,547円をつけたものの、月半ばにかけて為替が円安方向へ進み、15日には4,622をつけて上昇しました。月後半にかけては為替が円安方向に進んだものの、それを上回るペースでドル建て金価格が下落したことから28日には月間安値である4,384円をつけました。月末にはドル建て金価格がやや上昇し、為替も円安方向へ進むと4,388円をつけて終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,085ドルでスタートした7月のプラチナ相場は複数の米経済指標が軒並み市場予想を上回ったことを材料としたドル高により、米雇用統計を前に一時1,070ドル付近まで下落したものの、同統計発表が市場予想を下回ったことで買い戻され、3日には月間高値である1,086ドルまで上昇しました。その後はギリシャ債務問題を背景に欧州経済の不透明感による手仕舞い売りから2009年以来となる1,050ドルを割り込み、7日には1,046ドルをつけました。その後も中国株式市場が大幅下落したことでアジア圏の実需後退懸念による手仕舞い売りが加わり、8日には1,016ドルまで下落しました。値ごろ感からの買いや米経済指標が市場予想を下回ったことを材料に9日に1,038ドルまで反発したものの、米FRB議長による議会証言で年内利上げへの示唆を背景にドル高が進むと損失確定の売りを巻き込んで月半ばにかけて大きく値を落とし、17日には1,000ドルを割り込み、998ドルをつけました。20日の本邦休日で流動性の低下する中、金相場が急落したことでプラチナもつれ安となり、981ドルに下落。 安値拾いから990ドル付近まで反発した後、米各経済指標が市場予想を上回ったことを材料としたドル高から下落し、22日には月間安値である964ドルをつけました。その後はギリシャがEUから金融支援再開条件とされていた財政改革法案が同国で可決されたことを好感して一時1,000ドル付近まで上昇しましたが、最終週は金相場同様にFOMCを前に様子見ムードとなり、980ドル~990ドルの狭いレンジで推移し、FOMCにサプライズがなかったことで小動きとなりました。月末には米GDPが市場予想を下回ると金相場の上げにつれて上昇したあとは損失確定の売りが優勢となり979ドルで終了しました。
■国内プラチナ相場
4,345円でスタートした7月の国内円建てプラチナ相場は、ドル建てプラチナ価格が軟調に推移した一方でそれを上回って為替が円安方向で進んだことで2日には月間高値である4,391円をつけました。その後はドル建てプラチナ価格がやや上昇した一方でそれを上回るペースで為替が円高方向へ進んだことで下落し、9日には4,082円をつけたものの、月半ばに為替が円安方向に進んだことで15日には4,171円まで反発しました。月後半にかけては為替は円安方向へ進んだものの、ドル建てプラチナ価格がそれを上回るペースで下落したことで21日には月間安値である3,972円をつけました。月後半にかけてはドル建てプラチナ価格が下落した一方、それを上回るペースで為替が円安方向に進んだことで28日には3,993円まで反発したあと、月末には4,041円をつけて終了しました。
銀(Silver)
■海外銀相場
15.63ドル近辺でスタートした銀相場は月初、良好な米経済指標に金相場が下落すると15.50ドル近辺まで下落。その後押し目買いから3日には月間高値である15.64ドルをつけました。15.90ドル近辺まで反発しましたが中国の各経済指標が軒並み市場予想を下回り、中国経済の後退懸念から下値を探る展開となると15.50ドル近辺まで下落しました。欧州の情勢不安を背景に売り買いが交錯し、15.70ドルを挟んだレンジ相場を形成しましたが、中国株式市場の大幅下落をきっかけに中国経済の後退懸念から銀も大きく売り浴びせにあうと、8日には14.99ドルをつけました。その後は押し目買いから反発し15.20ドルまで上昇すると、中国株式市場の反発に実需筋を中心とした買いが広がり、15.50ドル近辺まで続伸。ギリシャの財政改革案可決から金相場が下落すると15.30ドル近辺までつれ安となりました。その後も中国の株式市場が軟調に推移したことやイエレンFRB議長の議会証言から損失確定の売りが続き20日には14.84ドルに下落しました。米経済指標が軒並み市場予想を上回り、年内利上げ観測に金相場が急落すると24日には月間安値の14.49ドルまで下落すると、その後は14.80ドルを挟んだレンジ相場となりましたが、29日に投機筋の買いが入ったことで14.90ドル近辺まで上昇しました。中国株の下落を背景にした中国景気後退懸念からすぐに損失確定の売りが入るなど軟調推移し14.56ドルで終了しました。
■国内銀相場
64.80円でスタートした7月の円建て銀相場はドル建て銀価格がやや軟調に推移したものの、それを上回るペースで円安が進んだことで3日には月間高値である65円をつけました。その後は為替が円高方向へ進み、ドル建て銀価格が軟調に推移したことで9日には61.70円まで下落したものの、月半ばにかけて為替が円安方向へ進み、ドル建て銀価格が反発したことで15日には63.80円をつけて反発しました。月後半にかけては為替が円安方向に進んだものの、それを上回るペースでドル建て銀価格が軟調に推移したことから28日には月間安値である60.70円をつけましたが、月末にはドル建て銀価格がやや上昇し、為替も円安方向へ進んだことから61.70円をつけて終了しました。
■為替相場
122.60円でスタートした7月のドル円相場は、米ADP雇用統計等の良好な米経済指標を背景に2日には123.37円まで上昇しましたが、その後に発表された米雇用統計が市場予想を下回る結果となった失望感から123円付近まで下落しました。ギリシャ国民投票の結果が緊縮策受け入れ拒否となる中、中国株式市場の大幅下落を受けてリスク回避の姿勢が高まると9日には月間安値である120.79円をつけました。その後は値ごろ感から買戻しが入ったあと、イエレン議長が年内利上げに前向きな姿勢をしたことでドル買いが進むと122円台後半まで上昇。月半ばにかけてはギリシャへの金融支援再開で円売りが膨らみ、123.50円近辺まで円安が進んだあと、イエレン議長による議会証言で年内利上げが改めて強調されたことで17日にかけて124円台に乗せ、21日には月間高値である124.37円をつけました。その後は米連銀総裁の一人が9月利上げの可能性に言及したことでドル買いが進んだものの、低調な米企業決算に米株価の下落が進むとドル売りの進行に123円付近まで値を落としました。29日のFOMC声明にサプライズなく、大きな値動きはみられなかったが、翌30日の米GDP速報では個人消費が好調であったことが材料視され、ドル円は底堅く推移すると月末には124.04円で終了しました。
以上