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マーケット市況情報
2015年07月09日 11時30分
2015年6月の貴金属市況2015年07月09日 11時30分
価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,187.30ドルでスタートした6月の金相場は月初、米経済指標が市場予想を下回ったことで一時1,200ドル付近まで上昇しましたが、その後発表された米5月雇用統計が市場予想を大幅に上回ったことを材料にドル高が進むと1,180ドル付近まで下落し、5日には月間安値である1,164.60ドルをつけて続落しました。10日には原油相場の上昇やギリシャの債務問題を背景に1,188.50ドルまで反発したものの、その後に発表された米5月小売売上高が市場予想を上回り、米利上げが意識される中でドル買いが進むと12日には1,179.25ドルまで下落しました。米5月住宅着工件数等、複数の経済指標が低調だったことやギリシャのデフォルト懸念などから1,190ドル付近まで反発した後、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードとなり、1,180ドルを挟んだレンジ相場で推移。FOMC後の議長記者会見では利上げに関して慎重な姿勢が示され、ドル売りが活発となるとギリシャ・デフォルト懸念の高まりも加わり、19日には月間高値である1,203.40ドルまで大幅上昇しましたが、月後半はユーロ圏首脳会議が開催され、ギリシャから金融支援についての提案が提出されたことからデフォルト懸念への楽観的な見方が広がり、23日には1,178ドルまで下落しました。その後も発表された米経済指標が市場予想を上回ったことで売りが優勢となると1,170ドル付近まで再び下落しましたが、ギリシャがEUからの金融支援で合意できず、デフォルトへの警戒感の高まりと安値拾いが加わり、1,180ドル台中盤まで買い戻されました。月末にかけて対ユーロでドル買いが進み、月末には1,171ドルに下落して終了しました。
■国内金相場
4,790円でスタートした6月の国内円建て金相場は、堅調なドル建て金価格と為替が円安方向に進んだことで2日には月間最高値である4,803円をつけました。その後は月半ばまで下落基調となり、15日には4,733円まで下落しました。19日には為替が円高方向に進む一方、それを上回るペースでドル建て金価格が上昇し4,787円をつけましたが、月末にかけてドル建て金価格の下落から月間最安値となる4,684円をつけて終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,107ドルでスタートした6月のプラチナ相場は月初、米経済指標が市場予想を下回ったことを材料に金相場が上昇につれて、1,120ドル台中盤まで上昇したものの、その後は利益確定の売りやドル高を背景に1,105ドル台中盤まで下落しました。米自動車販売台数の増加などから一時反発したものの、米5月雇用統計を材料にドル高が進むと5日には1,092ドルをつけて再び下落しました。その後発表された独4月鉱工業生産指数が市場予想を上回り、欧州経済回復への期待感や原油相場の上昇、ギリシャの債務問題等を材料に10日には月間高値となる1,117ドルまで反発しましたが、12日に発表された米経済指標が市場予想を上回り、ドル高や金相場の下落が大きく進むと1,100ドルを大きく割り込み、15日には1,077ドルまで下落しました。FOMC後の議長記者会見では、利上げ時期に関して慎重な姿勢が示されたことでドル安が進み、ギリシャのデフォルト懸念も材料に1,090ドル台中盤まで大幅反発しました。その後ギリシャ債務問題への進展を期待した見方が広がる中、金相場の下落に追随して23日には月間安値である1,061ドルまで下落したものの、ギリシャ金融支援合意が実現できなかったことから、金相場の反発から買いが優勢となると29日には1,081ドルまで買い戻されました。月末にはギリシャのデフォルトへの警戒感から対ドルでユーロ安が進み、1,078ドルに下落して終了しました。
■国内プラチナ相場
4,528円でスタートした6月の国内円建てプラチナ相場は、堅調なドル建てプラチナ価格の上昇と為替の円安進行を受けて3日には月間高値である4,549円まで上昇しました。その後は為替が円高方向に進んだことで月半ばまで下落基調となると15日には4,440円まで下落しました。月末にかけて為替が円高に進み、ドル建てプラチナ価格の下落が進むと23日には月間安値である4,319円まで下落した後、買戻しが入ると月末には4,355円をつけて終了。
銀(Silver)
■海外銀相場
16.61ドルでスタートした6月の銀相場は月初、金相場の上昇を好感して一時17.20ドル付近まで上昇する場面がありましたが、その後は利益確定の売りから上げ幅を削り、2日にはロンドン値決めとしては月間高値である16.70ドルを付けました。さらに米雇用統計を材料に金相場が下落したことを嫌気して5日には16.15ドルをつけて続落しましたが、その後は主要な経済指標も無く、16.10ドルを挟んで狭いレンジでの取引となったが、その後発表された米経済指標を材料にドル買いが進むと金相場の下落に下値を探る展開となり、15日には16ドルを割り込んで15.93ドルまで下落しました。発表された複数の米経済指標が市場予想を下回ったことで金相場が上昇すると追随して18日には16.24ドルまで反発。利益確定の売りに再び16ドルを割り込み、23日には15.96ドルまで下落したものの、ギリシャ・デフォルト懸念から金相場が上昇すると16.30ドル付近まで回復しました。その後は一転してギリシャに対する楽観論が広がる中で損失確定の売りが優勢となり25日には15.77ドルまで下落し、月末にかけては月間安値である15.70ドルに下落して終了しました。
■国内銀相場
69.70円でスタートした6月の円建て銀相場は、堅調なドル建て銀価格と為替が円安方向に進んだことで2日には月間高値である70.20円をつけました。月半ばにかけて軟調なドル建て銀価格と為替が円高に進んだことで下落し15日には66.5円をつけました。その後も軟調な銀価格を背景に月末には月間安値となる65.10円をつけて終了しました。
■為替
124.24円でスタートした6月のドル円相場は月初、米ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことからドルが買われ、一時125円を突破するも、その後は利益確定の売りに押され123円台後半まで下落しました。その後は米雇用統計が市場予想を大きく上回る結果が示されたことでドル高・円安が進むと8日には月間高値である125.49円まで上昇しました。
その後は米大統領によるドル高けん制発言の報道や日銀・黒田総裁の発言が円安けん制と受け止められたことから11日には122.97円まで急落しました。その後発表された米経済指標が市場予想を上回ったことからドルの買い戻しが進み、123.40円近辺まで上昇。その後は軒並み低調な米経済指標に、ややドル売りが進む中でFOMCを前に様子見ムードで123.40円台後半から123.50台前半のレンジ相場で推移しました。同会合で利上げに関して2回行われる可能性が示唆され、一時124.50円まで上昇したものの、その後のFOMC議長会見では利上げ時期について慎重な姿勢が示され、一転してドル売りが優勢となると123.50円付近まで下落しました。その後も軟調な米経済指標にドル売りが続き、22日には122.69円まで続落しました。月後半にかけて、押し目買いなどから123円を突破すると米FRB理事による利上げへの積極発言や米GDP確報値が上昇修正されたことを好感したドル買いが加速し、124.50円付近まで上昇しましたが、ギリシャ債務問題が合意に至らず、米長期金利の低下に123.50円付近まで円が買い戻されました。27日にはユーロ圏財務相会合でギリシャへの金融支援が合意されず、翌28日には銀行への支援策である緊急流動性支援の増額も見送られたことで、主要通貨に対してユーロが売られ、月末には月間安値の122.45円まで大幅下落して終了しました。
以上
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,187.30ドルでスタートした6月の金相場は月初、米経済指標が市場予想を下回ったことで一時1,200ドル付近まで上昇しましたが、その後発表された米5月雇用統計が市場予想を大幅に上回ったことを材料にドル高が進むと1,180ドル付近まで下落し、5日には月間安値である1,164.60ドルをつけて続落しました。10日には原油相場の上昇やギリシャの債務問題を背景に1,188.50ドルまで反発したものの、その後に発表された米5月小売売上高が市場予想を上回り、米利上げが意識される中でドル買いが進むと12日には1,179.25ドルまで下落しました。米5月住宅着工件数等、複数の経済指標が低調だったことやギリシャのデフォルト懸念などから1,190ドル付近まで反発した後、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードとなり、1,180ドルを挟んだレンジ相場で推移。FOMC後の議長記者会見では利上げに関して慎重な姿勢が示され、ドル売りが活発となるとギリシャ・デフォルト懸念の高まりも加わり、19日には月間高値である1,203.40ドルまで大幅上昇しましたが、月後半はユーロ圏首脳会議が開催され、ギリシャから金融支援についての提案が提出されたことからデフォルト懸念への楽観的な見方が広がり、23日には1,178ドルまで下落しました。その後も発表された米経済指標が市場予想を上回ったことで売りが優勢となると1,170ドル付近まで再び下落しましたが、ギリシャがEUからの金融支援で合意できず、デフォルトへの警戒感の高まりと安値拾いが加わり、1,180ドル台中盤まで買い戻されました。月末にかけて対ユーロでドル買いが進み、月末には1,171ドルに下落して終了しました。
■国内金相場
4,790円でスタートした6月の国内円建て金相場は、堅調なドル建て金価格と為替が円安方向に進んだことで2日には月間最高値である4,803円をつけました。その後は月半ばまで下落基調となり、15日には4,733円まで下落しました。19日には為替が円高方向に進む一方、それを上回るペースでドル建て金価格が上昇し4,787円をつけましたが、月末にかけてドル建て金価格の下落から月間最安値となる4,684円をつけて終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,107ドルでスタートした6月のプラチナ相場は月初、米経済指標が市場予想を下回ったことを材料に金相場が上昇につれて、1,120ドル台中盤まで上昇したものの、その後は利益確定の売りやドル高を背景に1,105ドル台中盤まで下落しました。米自動車販売台数の増加などから一時反発したものの、米5月雇用統計を材料にドル高が進むと5日には1,092ドルをつけて再び下落しました。その後発表された独4月鉱工業生産指数が市場予想を上回り、欧州経済回復への期待感や原油相場の上昇、ギリシャの債務問題等を材料に10日には月間高値となる1,117ドルまで反発しましたが、12日に発表された米経済指標が市場予想を上回り、ドル高や金相場の下落が大きく進むと1,100ドルを大きく割り込み、15日には1,077ドルまで下落しました。FOMC後の議長記者会見では、利上げ時期に関して慎重な姿勢が示されたことでドル安が進み、ギリシャのデフォルト懸念も材料に1,090ドル台中盤まで大幅反発しました。その後ギリシャ債務問題への進展を期待した見方が広がる中、金相場の下落に追随して23日には月間安値である1,061ドルまで下落したものの、ギリシャ金融支援合意が実現できなかったことから、金相場の反発から買いが優勢となると29日には1,081ドルまで買い戻されました。月末にはギリシャのデフォルトへの警戒感から対ドルでユーロ安が進み、1,078ドルに下落して終了しました。
■国内プラチナ相場
4,528円でスタートした6月の国内円建てプラチナ相場は、堅調なドル建てプラチナ価格の上昇と為替の円安進行を受けて3日には月間高値である4,549円まで上昇しました。その後は為替が円高方向に進んだことで月半ばまで下落基調となると15日には4,440円まで下落しました。月末にかけて為替が円高に進み、ドル建てプラチナ価格の下落が進むと23日には月間安値である4,319円まで下落した後、買戻しが入ると月末には4,355円をつけて終了。
銀(Silver)
■海外銀相場
16.61ドルでスタートした6月の銀相場は月初、金相場の上昇を好感して一時17.20ドル付近まで上昇する場面がありましたが、その後は利益確定の売りから上げ幅を削り、2日にはロンドン値決めとしては月間高値である16.70ドルを付けました。さらに米雇用統計を材料に金相場が下落したことを嫌気して5日には16.15ドルをつけて続落しましたが、その後は主要な経済指標も無く、16.10ドルを挟んで狭いレンジでの取引となったが、その後発表された米経済指標を材料にドル買いが進むと金相場の下落に下値を探る展開となり、15日には16ドルを割り込んで15.93ドルまで下落しました。発表された複数の米経済指標が市場予想を下回ったことで金相場が上昇すると追随して18日には16.24ドルまで反発。利益確定の売りに再び16ドルを割り込み、23日には15.96ドルまで下落したものの、ギリシャ・デフォルト懸念から金相場が上昇すると16.30ドル付近まで回復しました。その後は一転してギリシャに対する楽観論が広がる中で損失確定の売りが優勢となり25日には15.77ドルまで下落し、月末にかけては月間安値である15.70ドルに下落して終了しました。
■国内銀相場
69.70円でスタートした6月の円建て銀相場は、堅調なドル建て銀価格と為替が円安方向に進んだことで2日には月間高値である70.20円をつけました。月半ばにかけて軟調なドル建て銀価格と為替が円高に進んだことで下落し15日には66.5円をつけました。その後も軟調な銀価格を背景に月末には月間安値となる65.10円をつけて終了しました。
■為替
124.24円でスタートした6月のドル円相場は月初、米ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことからドルが買われ、一時125円を突破するも、その後は利益確定の売りに押され123円台後半まで下落しました。その後は米雇用統計が市場予想を大きく上回る結果が示されたことでドル高・円安が進むと8日には月間高値である125.49円まで上昇しました。
その後は米大統領によるドル高けん制発言の報道や日銀・黒田総裁の発言が円安けん制と受け止められたことから11日には122.97円まで急落しました。その後発表された米経済指標が市場予想を上回ったことからドルの買い戻しが進み、123.40円近辺まで上昇。その後は軒並み低調な米経済指標に、ややドル売りが進む中でFOMCを前に様子見ムードで123.40円台後半から123.50台前半のレンジ相場で推移しました。同会合で利上げに関して2回行われる可能性が示唆され、一時124.50円まで上昇したものの、その後のFOMC議長会見では利上げ時期について慎重な姿勢が示され、一転してドル売りが優勢となると123.50円付近まで下落しました。その後も軟調な米経済指標にドル売りが続き、22日には122.69円まで続落しました。月後半にかけて、押し目買いなどから123円を突破すると米FRB理事による利上げへの積極発言や米GDP確報値が上昇修正されたことを好感したドル買いが加速し、124.50円付近まで上昇しましたが、ギリシャ債務問題が合意に至らず、米長期金利の低下に123.50円付近まで円が買い戻されました。27日にはユーロ圏財務相会合でギリシャへの金融支援が合意されず、翌28日には銀行への支援策である緊急流動性支援の増額も見送られたことで、主要通貨に対してユーロが売られ、月末には月間安値の122.45円まで大幅下落して終了しました。
以上