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マーケット市況情報
2015年06月08日 13時55分
2015年5月の貴金属市況2015年06月08日 13時55分
価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,179ドルでスタートした5月の金相場はドル安や原油相場の上昇、ギリシャの債務問題を焦点に5日には1,197ドルまで上昇しました。その後は1,200ドルの大台を突破できず、失望売りへ転じると8日の米4月雇用統計を前にポジション調整から売られ、1,180ドル中盤まで下落したものの、同統計発表後はやや買い戻され、1,180ドル台後半で推移しました。 12日にはNY連銀総裁の発言など米国の早期利上げが先送りするとの観測からドル安が進むと、金は1,190ドル台前半まで反発。その後も米4月小売売上高が市場予想を下回ったことを皮切りに米各経済指標が軒並み低調であったことが材料視され、18日には1,228.15ドルまで上昇しました。その後は利益確定の売りや、米住宅着工件数が市場予想を大きく上回ったことでドル高が進み、20日には1,210.50ドルまで下落しました。米連邦公開市場委員会の議事録公表を受け、6月早期利上げの可能性は後退したものの、年内利上げが確実視される中で値動きは限定的で1,210ドル付近を挟んだ展開で推移し、最終週は米国等の祝日を挟んだあと、発表された米国各種経済指標が市場予想を上回る堅調な結果から、年内利上げの観測が高まり、ドル買いが進むと1,200ドルを割り込み、損切りを巻き込んで、28日には1,185ドルまで下落しました。月末にかけてやや反発し、1,191.40ドルで終了しました。
■国内金相場
4,593円でスタートした5月の国内円建て金相場は、堅調なドル建て金価格を背景に月半ばまで上昇すると15日には4,715円をつけました。その後はドル建て金価格が下落したものの、為替がそれを上回るペースで円安方向へ進み、月末には月間高値となる4,765円をつけて終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,139ドルでスタートした5月のプラチナ相場はギリシャ債務問題等を材料に金相場が堅調に推移する中、投機筋の買いが優勢となり、5日には1,156ドルに上昇しました。その後は米雇用統計を前にポジション調整で売り込まれると7日には1,130ドルまで下落。翌8日には雇用統計が発表され、市場予想を下回ってはいたものの、失業率がやや改善された事などが評価され、米国景気回復への期待感から1,140ドル近辺まで反発するも、4月の中国自動車販売台数が低調な結果となったことから11日には再び1,132ドルまで下落しました。実需を中心に安値が拾われたことで反発し、その後も米経済指標が軒並み低調であったことが材料視され、米利上げ先送り観測の中、金相場が上昇すると追随してプラチナ相場も上昇基調へ転換し、18日には月間高値となる1,174ドルまで上昇しました。その後は投機筋の利食い売りが優勢となり、発表された米各経済指標が市場予想を上回るなど、ドル買い地合いが継続する中で下値を探る展開となり、22日には1,143ドルまで大幅に下落しました。米国の祝日を挟んだあと、ドル高や金相場の下落に追随して 1,110 ドル台中盤まで下落しました。一旦は押し目買いなどから反発したあと、1,115ドルに下落して終了。
■国内プラチナ相場
4,473円でスタートした5月の国内円建てプラチナ相場は、ドル建てプラチナ価格が下落したことを受けて、8日には月間安値である4,445円まで下落しました。その後は月半ばまでドル建て価格の上昇や為替が円安へ推移したことから19日には月間高値である4,603円をつけました。月末にかけて為替が円安方向に進んだものの、ドル建て価格の下落が上回り、4,544円まで下落して終了しました。
銀(Silver)
■海外銀相場
月間安値である16.17ドルでスタートした5月の銀相場は、金相場の上昇を好感し、5日には16.42ドルまで上昇しました。その後は利益確定の売りに16.40ドル付近まで下落したあと、米雇用統計を前に様子見ムードが広がり、レンジ相場を形成。米雇用統計発表後には16.50ドル付近まで上昇したものの、原油安を背景に金相場が軟調地合となると、11日には16.39ドルまで再び下落しました。米早期利上げ観測の後退に金相場が反発すると、 16.50ドル付近まで上昇しました。米経済各種指標が軒並み低調であった事から18日には月間高値の 17.70 ドル近辺まで上昇しました。
この水準では実需の買いも乏しく、銀相場も上値は限定的となり、ドル高の進行で20日には 17.07ドルまで下落。その後FOMC議事録公表後も17.20 ドル付近を挟んだレンジ相場で推移し、米祝日明けには、経済指標の結果を材料に金相場が下落すると、それを嫌気して 16.67 ドルに下落して終了しました。
■国内銀相場
月間安値である64.80円でスタートした5月の円建て銀相場は、堅調なドル建て銀価格を背景に月半ばまで上昇し、15日には70円をつけました。その後、ドル建て価格は下落したものの為替がそれを上回るペースで円安へ進み、月末には月間高値となる69.50円をつけて終了しました。
■為替相場
119.65円でスタートした5月のドル円相場は月初、本邦大型連休で薄商いとなる中、方向感に欠ける展開で推移したが、米ADP民間雇用統計が市場予想を下回る結果になると、利上げ観測が後退する中でドル売りが進み、7日には119.32円まで下落しました。利食いなどから8日に119.83円まで上昇したあと、雇用統計の内容が市場予想を下回ったことや前回分の下方修正が警戒されると、12日には120.15円まで上昇しました。その後は米国小売売上高が市場予想を下回り、米国経済の先行き不透明感が広がると、早期利上げ観測は後退し、ドル安が進行。14日には119.26円まで下落しました。米住宅着工件数、FOMC議事録公表と年内利上げが確実視される中で、米消費者物価指数も適度なインフレであった事を好感してドル買いが加速し、21日には121.05円まで上昇。その後もドル買いの地合いは継続し、米10年国債の利回り上昇も手伝い、一時124円半ばまでドル高が進行。2007年以来の円安水準となる123.73円で終了しました。
以上
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,179ドルでスタートした5月の金相場はドル安や原油相場の上昇、ギリシャの債務問題を焦点に5日には1,197ドルまで上昇しました。その後は1,200ドルの大台を突破できず、失望売りへ転じると8日の米4月雇用統計を前にポジション調整から売られ、1,180ドル中盤まで下落したものの、同統計発表後はやや買い戻され、1,180ドル台後半で推移しました。 12日にはNY連銀総裁の発言など米国の早期利上げが先送りするとの観測からドル安が進むと、金は1,190ドル台前半まで反発。その後も米4月小売売上高が市場予想を下回ったことを皮切りに米各経済指標が軒並み低調であったことが材料視され、18日には1,228.15ドルまで上昇しました。その後は利益確定の売りや、米住宅着工件数が市場予想を大きく上回ったことでドル高が進み、20日には1,210.50ドルまで下落しました。米連邦公開市場委員会の議事録公表を受け、6月早期利上げの可能性は後退したものの、年内利上げが確実視される中で値動きは限定的で1,210ドル付近を挟んだ展開で推移し、最終週は米国等の祝日を挟んだあと、発表された米国各種経済指標が市場予想を上回る堅調な結果から、年内利上げの観測が高まり、ドル買いが進むと1,200ドルを割り込み、損切りを巻き込んで、28日には1,185ドルまで下落しました。月末にかけてやや反発し、1,191.40ドルで終了しました。
■国内金相場
4,593円でスタートした5月の国内円建て金相場は、堅調なドル建て金価格を背景に月半ばまで上昇すると15日には4,715円をつけました。その後はドル建て金価格が下落したものの、為替がそれを上回るペースで円安方向へ進み、月末には月間高値となる4,765円をつけて終了しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,139ドルでスタートした5月のプラチナ相場はギリシャ債務問題等を材料に金相場が堅調に推移する中、投機筋の買いが優勢となり、5日には1,156ドルに上昇しました。その後は米雇用統計を前にポジション調整で売り込まれると7日には1,130ドルまで下落。翌8日には雇用統計が発表され、市場予想を下回ってはいたものの、失業率がやや改善された事などが評価され、米国景気回復への期待感から1,140ドル近辺まで反発するも、4月の中国自動車販売台数が低調な結果となったことから11日には再び1,132ドルまで下落しました。実需を中心に安値が拾われたことで反発し、その後も米経済指標が軒並み低調であったことが材料視され、米利上げ先送り観測の中、金相場が上昇すると追随してプラチナ相場も上昇基調へ転換し、18日には月間高値となる1,174ドルまで上昇しました。その後は投機筋の利食い売りが優勢となり、発表された米各経済指標が市場予想を上回るなど、ドル買い地合いが継続する中で下値を探る展開となり、22日には1,143ドルまで大幅に下落しました。米国の祝日を挟んだあと、ドル高や金相場の下落に追随して 1,110 ドル台中盤まで下落しました。一旦は押し目買いなどから反発したあと、1,115ドルに下落して終了。
■国内プラチナ相場
4,473円でスタートした5月の国内円建てプラチナ相場は、ドル建てプラチナ価格が下落したことを受けて、8日には月間安値である4,445円まで下落しました。その後は月半ばまでドル建て価格の上昇や為替が円安へ推移したことから19日には月間高値である4,603円をつけました。月末にかけて為替が円安方向に進んだものの、ドル建て価格の下落が上回り、4,544円まで下落して終了しました。
銀(Silver)
■海外銀相場
月間安値である16.17ドルでスタートした5月の銀相場は、金相場の上昇を好感し、5日には16.42ドルまで上昇しました。その後は利益確定の売りに16.40ドル付近まで下落したあと、米雇用統計を前に様子見ムードが広がり、レンジ相場を形成。米雇用統計発表後には16.50ドル付近まで上昇したものの、原油安を背景に金相場が軟調地合となると、11日には16.39ドルまで再び下落しました。米早期利上げ観測の後退に金相場が反発すると、 16.50ドル付近まで上昇しました。米経済各種指標が軒並み低調であった事から18日には月間高値の 17.70 ドル近辺まで上昇しました。
この水準では実需の買いも乏しく、銀相場も上値は限定的となり、ドル高の進行で20日には 17.07ドルまで下落。その後FOMC議事録公表後も17.20 ドル付近を挟んだレンジ相場で推移し、米祝日明けには、経済指標の結果を材料に金相場が下落すると、それを嫌気して 16.67 ドルに下落して終了しました。
■国内銀相場
月間安値である64.80円でスタートした5月の円建て銀相場は、堅調なドル建て銀価格を背景に月半ばまで上昇し、15日には70円をつけました。その後、ドル建て価格は下落したものの為替がそれを上回るペースで円安へ進み、月末には月間高値となる69.50円をつけて終了しました。
■為替相場
119.65円でスタートした5月のドル円相場は月初、本邦大型連休で薄商いとなる中、方向感に欠ける展開で推移したが、米ADP民間雇用統計が市場予想を下回る結果になると、利上げ観測が後退する中でドル売りが進み、7日には119.32円まで下落しました。利食いなどから8日に119.83円まで上昇したあと、雇用統計の内容が市場予想を下回ったことや前回分の下方修正が警戒されると、12日には120.15円まで上昇しました。その後は米国小売売上高が市場予想を下回り、米国経済の先行き不透明感が広がると、早期利上げ観測は後退し、ドル安が進行。14日には119.26円まで下落しました。米住宅着工件数、FOMC議事録公表と年内利上げが確実視される中で、米消費者物価指数も適度なインフレであった事を好感してドル買いが加速し、21日には121.05円まで上昇。その後もドル買いの地合いは継続し、米10年国債の利回り上昇も手伝い、一時124円半ばまでドル高が進行。2007年以来の円安水準となる123.73円で終了しました。
以上