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マーケット市況情報
2014年09月04日 14時04分
2014年8月の貴金属市況2014年09月04日 14時04分
価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,284.50ドルでスタートした8月の金相場は、7月の米雇用統計で非農業部門就業者数が市場予想を下回ったことや米失業が悪化したことを受けて、米早期利上げ観測の後退から4日には1,293.50ドルに上昇しました。その後は上昇に対する投機筋の利益確定の売りに一時1,280ドル近辺に下落する場面が見受けられたものの、その後ウクライナ国境付近でのロシアの軍事演習実施をきっかけにウクライナ情勢悪化への懸念が拡大。また不安定な中東情勢など地政学的リスクの高まりから買いが旺盛となり1,300ドルを突破し8日には月間最高値となる1,317.50ドルに上昇しました。
その後はウクライナ情勢の緊張緩和や投機筋の利益確定の売りも見られ11日には1,307.25ドルに下落したものの、米小売売上高など低調な経済指標の発表や失業保険件数の増加をきっかけに米経済の回復ペースの鈍化が意識され米国の早期利上げ観測が後退し14日には1,315ドルに回復しました。月半ばにかけてはロシアとウクライナ、ドイツ、フランスの4カ国がウクライナ情勢安定化に向けた会談を行ったことなどをきっかけにウクライナ情勢への過度な懸念が後退。地政学的リスクの緩和から投機筋の売りが優勢となり、18日には1,296.75ドルに下落しました。その後は20日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を受けて米FRBが早期に利上げに踏み切るとの観測が高まり、投機筋の売りが加速。21日には月間最安値となる1,275.25ドルに下落しました。1,280ドル近辺では値頃感から下値をサポートされると、ウクライナ東部の国境の町が親ロシア派に占領されたとの報をきっかけにウクライナ情勢に対する懸念が再燃。地政学的リスクの高まりから買いが旺盛となり28日には1,295ドル近辺に上昇しました。しかし米経済指標の改善などから上値は限定的となり、また上昇に対する反動による投機筋の利益確定の売りも見られ月末29日には1,285.75ドルに下落して越月しました。
■国内金相場
4,280円でスタートした8月の国内円建て相場は、月前半にかけてはドル建て金価格の上昇を受けて堅調地合を形成し15日に月間最高値となる4,367円に上昇しました。月半ば以降はドル建て金価格が下落基調に転換したことで国内円建て相場も軟調な推移となったものの、円安の進行に下げ幅は限定的となり月末29日に4,343円をつけて越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,461ドルでスタートした8月のプラチナ相場は、やや材料難の中投機筋の売りに押され5日に1,454ドルに下落した後、ウクライナを巡るロシア情勢への緊張感の高まりや金相場の上昇を材料に堅調な推移を示し8日に月間最高値となる1,481ドルに上昇。
1,480ドルを越える水準では投機筋の利益確定の売りも見られ上値を押さえられると、その後ロシアがウクライナ国境付近で実施していた軍事演習の終了を受けてウクライナ情勢への過度な懸念が後退し13日には1,470ドルへ下落。またロシアのプーチン大統領がウクライナの停戦に向けて全力を尽くすと表明したことを受けてロシア情勢の緊張緩和が意識される中、金相場の下落に追随するかたちで15日には1,446ドルに下落。
月半ばにかけては夏季休暇で市場参加者が減少する中、全体的に売り手が優勢となり徐々に下値を切り下げ19日には1,443ドルに下落。その後も米FRBが早期に利上げに踏み切るとの観測が高まったことや低調な中国の経済指標を材料に投機筋の売りから軟調地合が継続し22日には月間最安値となる1,416ドルに下落。
1,415ドル近辺では安値拾いの買いが見られ下値をサポートされたものの、実需の買いも限られ動意に欠ける中、月後半にかけては1,420ドルを挟んでのレンジ相場を形成。
月末にかけてはロシアのウクライナ東部への侵攻をきっかけにウクライナ情勢に対する懸念が再燃。金相場が上昇する中、一時1,430ドル近辺に上昇する場面が見受けられたものの上値は重く29日には1,424ドルをつけて越月。
■国内プラチナ相場
4,897円でスタートした8月の国内円建て相場は、堅調なドル建てプラチナ価格の推移を受けて8日に月間最高値となる4,913円に上昇しました。その後はドル建てプラチナ価格が軟調地合を形成したことで国内円建て価格も下落し20日には4,832円をつけました。月後半にかけては円安が進行したものの、ドル建てプラチナ価格が低調な推移となったことで下落基調が継続し28日には月間最安値となる4,812円に下落し、29日に4,823円をつけて越月しました。
銀(Silver)
■海外銀相場
20.34ドルでスタートした8月の銀相場は7月の雇用統計で非農業部門就業者数が市場予想を下回るなど低調な結果であったことを受けて米早期利上げ観測が後退。金相場同様に投機資金の流入が見られ4日に月間最高値となる20.35ドルに上昇しました。20.50ドル近辺では投機筋の利益確定の売りから上値を押えられると、堅調な米経済指標やドル高を背景に投機筋の売りが優勢となり6日には19.78ドルに下落しました。その後はウクライナを巡るロシア情勢への緊張感の高まりや、金相場の上昇を材料に反発し7日には20.07ドルに回復しましたが、銀の独自材料に欠ける中では上値は重く、その後は概ね20ドルを挟んでのレンジ相場を形成しました。
月半ばにはウクライナ情勢を巡りロシアのプーチン大統領が国際強調を模索する考えを表明したことやドイツ、フランスが情勢安定化に向けた会談を行ったことなどから地政学的リスクが緩和。18日に19.59ドルに下落しました。また米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を受けて米早期利上げ観測が高まる中、投機筋の売りが加速し21日に19.40ドルに下落しました。
月後半にかけては、上値の重い金やプラチナ相場に追随するかたちで上値は限定的となり19.40ドルを挟んでのレンジ相場を形成した後、売り買いの方向感に乏しい中27日には月間最安値となる19.32ドルに下落しました。
月末にかけてはウクライナ東部の国境の町が親ロシア派に占領されたとの報をきっかけにウクライナ情勢に対する懸念が再燃し28日には一時19.80ドル近辺に上昇したものの、上昇は一時的なものにとどまり29日には19.47ドルをつけて越月しました。
■国内銀相場
70.20円でスタートした8月の国内円建て相場は、ドル建て銀価格が下落基調を形成する中、下値を切り下げ11日に68.10円に下落しました。その後も軟調地合は継続し18日には月間最安値となる67.30円に下落。月半ば以降もドル建て銀価格に戻りはみられず、概ね67円台後半から68円近辺での相場推移を形成し月末29日には68.10円をつけて越月しました。
■為替相場
102.82円でスタートした8月のドル円相場は、月初に発表された7月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が20万9,000人増と市場予想の23万3,000人を下回ったことや失業率も前月から悪化したことを受けて、ドル売り・円買いが優勢となり4日に102.57円に上昇しました。その後は良好な米経済指標をきっかけに一時103円近辺まで下落したものの、ロシア軍のウクライナ国境付近での軍事演習に伴う情勢不安や米軍によるイラク空爆など地政学的リスクの高まりからドル売り・円買いの流れが継続し、8日には月間最高値となる102.13円に上昇しました。
月半ばにはロシア軍がウクライナ国境付近で実施していた軍事演習を終了したことをきっかけに円は売られる展開となり下落基調に転換。ロシアがウクライナ情勢を巡り国際協調の姿勢を示したことも地政学的リスクを緩和させドル買い・円売りの動きから15日には102.51円に下落しました。その後は米住宅に関する経済指標の改善をきっかけに米景気の回復基調が改めて意識されたことや、発表された7月のFOMC議事要旨の発表を受けて米連邦準備理事会(FRB)が早期利上げに踏み切るとの観測が台頭。20日に102.99円に下落すると、その後もドル買い・円売りの動きが優勢となる中、徐々に下値を切り下げ25日には月間最安値となる104.19円に下落しました。
104円台では当面の利益を確定するための円買いの動きも見られ下値を支えられると、親ロシア派の武装勢力を支援するロシア軍の部隊がウクライナ東部に侵入したとの報にウクライナを巡る緊張感が再燃。ドル売り・円買いの流れに転換し月末29日には103.74円に上昇して越月しました。
以上
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,284.50ドルでスタートした8月の金相場は、7月の米雇用統計で非農業部門就業者数が市場予想を下回ったことや米失業が悪化したことを受けて、米早期利上げ観測の後退から4日には1,293.50ドルに上昇しました。その後は上昇に対する投機筋の利益確定の売りに一時1,280ドル近辺に下落する場面が見受けられたものの、その後ウクライナ国境付近でのロシアの軍事演習実施をきっかけにウクライナ情勢悪化への懸念が拡大。また不安定な中東情勢など地政学的リスクの高まりから買いが旺盛となり1,300ドルを突破し8日には月間最高値となる1,317.50ドルに上昇しました。
その後はウクライナ情勢の緊張緩和や投機筋の利益確定の売りも見られ11日には1,307.25ドルに下落したものの、米小売売上高など低調な経済指標の発表や失業保険件数の増加をきっかけに米経済の回復ペースの鈍化が意識され米国の早期利上げ観測が後退し14日には1,315ドルに回復しました。月半ばにかけてはロシアとウクライナ、ドイツ、フランスの4カ国がウクライナ情勢安定化に向けた会談を行ったことなどをきっかけにウクライナ情勢への過度な懸念が後退。地政学的リスクの緩和から投機筋の売りが優勢となり、18日には1,296.75ドルに下落しました。その後は20日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を受けて米FRBが早期に利上げに踏み切るとの観測が高まり、投機筋の売りが加速。21日には月間最安値となる1,275.25ドルに下落しました。1,280ドル近辺では値頃感から下値をサポートされると、ウクライナ東部の国境の町が親ロシア派に占領されたとの報をきっかけにウクライナ情勢に対する懸念が再燃。地政学的リスクの高まりから買いが旺盛となり28日には1,295ドル近辺に上昇しました。しかし米経済指標の改善などから上値は限定的となり、また上昇に対する反動による投機筋の利益確定の売りも見られ月末29日には1,285.75ドルに下落して越月しました。
■国内金相場
4,280円でスタートした8月の国内円建て相場は、月前半にかけてはドル建て金価格の上昇を受けて堅調地合を形成し15日に月間最高値となる4,367円に上昇しました。月半ば以降はドル建て金価格が下落基調に転換したことで国内円建て相場も軟調な推移となったものの、円安の進行に下げ幅は限定的となり月末29日に4,343円をつけて越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,461ドルでスタートした8月のプラチナ相場は、やや材料難の中投機筋の売りに押され5日に1,454ドルに下落した後、ウクライナを巡るロシア情勢への緊張感の高まりや金相場の上昇を材料に堅調な推移を示し8日に月間最高値となる1,481ドルに上昇。
1,480ドルを越える水準では投機筋の利益確定の売りも見られ上値を押さえられると、その後ロシアがウクライナ国境付近で実施していた軍事演習の終了を受けてウクライナ情勢への過度な懸念が後退し13日には1,470ドルへ下落。またロシアのプーチン大統領がウクライナの停戦に向けて全力を尽くすと表明したことを受けてロシア情勢の緊張緩和が意識される中、金相場の下落に追随するかたちで15日には1,446ドルに下落。
月半ばにかけては夏季休暇で市場参加者が減少する中、全体的に売り手が優勢となり徐々に下値を切り下げ19日には1,443ドルに下落。その後も米FRBが早期に利上げに踏み切るとの観測が高まったことや低調な中国の経済指標を材料に投機筋の売りから軟調地合が継続し22日には月間最安値となる1,416ドルに下落。
1,415ドル近辺では安値拾いの買いが見られ下値をサポートされたものの、実需の買いも限られ動意に欠ける中、月後半にかけては1,420ドルを挟んでのレンジ相場を形成。
月末にかけてはロシアのウクライナ東部への侵攻をきっかけにウクライナ情勢に対する懸念が再燃。金相場が上昇する中、一時1,430ドル近辺に上昇する場面が見受けられたものの上値は重く29日には1,424ドルをつけて越月。
■国内プラチナ相場
4,897円でスタートした8月の国内円建て相場は、堅調なドル建てプラチナ価格の推移を受けて8日に月間最高値となる4,913円に上昇しました。その後はドル建てプラチナ価格が軟調地合を形成したことで国内円建て価格も下落し20日には4,832円をつけました。月後半にかけては円安が進行したものの、ドル建てプラチナ価格が低調な推移となったことで下落基調が継続し28日には月間最安値となる4,812円に下落し、29日に4,823円をつけて越月しました。
銀(Silver)
■海外銀相場
20.34ドルでスタートした8月の銀相場は7月の雇用統計で非農業部門就業者数が市場予想を下回るなど低調な結果であったことを受けて米早期利上げ観測が後退。金相場同様に投機資金の流入が見られ4日に月間最高値となる20.35ドルに上昇しました。20.50ドル近辺では投機筋の利益確定の売りから上値を押えられると、堅調な米経済指標やドル高を背景に投機筋の売りが優勢となり6日には19.78ドルに下落しました。その後はウクライナを巡るロシア情勢への緊張感の高まりや、金相場の上昇を材料に反発し7日には20.07ドルに回復しましたが、銀の独自材料に欠ける中では上値は重く、その後は概ね20ドルを挟んでのレンジ相場を形成しました。
月半ばにはウクライナ情勢を巡りロシアのプーチン大統領が国際強調を模索する考えを表明したことやドイツ、フランスが情勢安定化に向けた会談を行ったことなどから地政学的リスクが緩和。18日に19.59ドルに下落しました。また米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を受けて米早期利上げ観測が高まる中、投機筋の売りが加速し21日に19.40ドルに下落しました。
月後半にかけては、上値の重い金やプラチナ相場に追随するかたちで上値は限定的となり19.40ドルを挟んでのレンジ相場を形成した後、売り買いの方向感に乏しい中27日には月間最安値となる19.32ドルに下落しました。
月末にかけてはウクライナ東部の国境の町が親ロシア派に占領されたとの報をきっかけにウクライナ情勢に対する懸念が再燃し28日には一時19.80ドル近辺に上昇したものの、上昇は一時的なものにとどまり29日には19.47ドルをつけて越月しました。
■国内銀相場
70.20円でスタートした8月の国内円建て相場は、ドル建て銀価格が下落基調を形成する中、下値を切り下げ11日に68.10円に下落しました。その後も軟調地合は継続し18日には月間最安値となる67.30円に下落。月半ば以降もドル建て銀価格に戻りはみられず、概ね67円台後半から68円近辺での相場推移を形成し月末29日には68.10円をつけて越月しました。
■為替相場
102.82円でスタートした8月のドル円相場は、月初に発表された7月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が20万9,000人増と市場予想の23万3,000人を下回ったことや失業率も前月から悪化したことを受けて、ドル売り・円買いが優勢となり4日に102.57円に上昇しました。その後は良好な米経済指標をきっかけに一時103円近辺まで下落したものの、ロシア軍のウクライナ国境付近での軍事演習に伴う情勢不安や米軍によるイラク空爆など地政学的リスクの高まりからドル売り・円買いの流れが継続し、8日には月間最高値となる102.13円に上昇しました。
月半ばにはロシア軍がウクライナ国境付近で実施していた軍事演習を終了したことをきっかけに円は売られる展開となり下落基調に転換。ロシアがウクライナ情勢を巡り国際協調の姿勢を示したことも地政学的リスクを緩和させドル買い・円売りの動きから15日には102.51円に下落しました。その後は米住宅に関する経済指標の改善をきっかけに米景気の回復基調が改めて意識されたことや、発表された7月のFOMC議事要旨の発表を受けて米連邦準備理事会(FRB)が早期利上げに踏み切るとの観測が台頭。20日に102.99円に下落すると、その後もドル買い・円売りの動きが優勢となる中、徐々に下値を切り下げ25日には月間最安値となる104.19円に下落しました。
104円台では当面の利益を確定するための円買いの動きも見られ下値を支えられると、親ロシア派の武装勢力を支援するロシア軍の部隊がウクライナ東部に侵入したとの報にウクライナを巡る緊張感が再燃。ドル売り・円買いの流れに転換し月末29日には103.74円に上昇して越月しました。
以上