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マーケット市況情報
2014年01月09日 10時54分
2013年12月の貴金属市況2014年01月09日 10時54分
価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,237.50ドルでスタートした12月の金相場は、米製造業の景況感を示す経済指標が市場予想を上回ったことなどをきっかけに米量的緩和の早期縮小観測が強まる中、4日に1,213ドルに下落しました。下落に対する値頃感から一時1,250ドル近辺に上昇する場面が見られたものの、6日に発表された11月の米雇用統計で非農業部門の就業者数が市場予想を上回ったほか失業率も5年ぶりの低水準に低下したことなどから上値も抑えられ、やや値動きの荒い展開の中1,220ドル~1,240ドルでの相場推移を形成しました。その後は上値が限定的となった一方で、好調な米雇用統計を受けて量的緩和の早期縮小観測が高まる中でも下落幅が限られたことから投機筋の買戻しの動きが強まり、10日には月間最高値となる1,266.25ドルに上昇しました。
しかし米与野党が財政協議で合意したことを受けて再び米政府機関が閉鎖される懸念が後退。また堅調な米経済指標の発表から投機筋の利益確定の売りが旺盛となり13日には1,222.75ドルへ下落。1,220ドル近辺では安値拾いの買いも見られ反発し17日には1,237.25ドルに上昇したものの、18日には米連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCで量的緩和の縮小を決定。量的緩和縮小の発表を受けて米株式相場やドルが上昇する中、金相場においては投機筋の売りが旺盛となり1,200ドルの大台を割り込み、23日には月間最安値となる1,192.75ドルへ急落しました。1,200ドル割れは2010年8月以来おおよそ3年4ヶ月ぶりの安値水準であったことから安値拾いの買いが見られ下値をサポートされると、徐々に下値を切り上げ1,200ドルに回復しクリスマス休暇明けの27日には1,214.50ドルに上昇。月末にかけては米株式相場が史上最高値を更新する中、金相場からの資金流出が見られ上値の重い展開となり31日には1,201.50ドルに下落して越月しました。
■国内金相場
4,158円でスタートした12月の国内円建て相場は、月初にかけては上値の重いドル建て金価格の動きを反映し6日には4,068円に下落しました。その後はドル建て金価格が反発したことから国内円建て相場も上昇し11日には月間最高値となる4,208円をつけました。月半ばにかけては下落基調に転換。13日に4,130円に下落するとその後も徐々に下値を切り下げ20日には月間最安値となる4,052円に下落しました。月末にかけてはドル建て金価格が回復基調となったことで国内円建て価格も反発し月末には4,124円に回復して越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,364ドルでスタートした12月のプラチナ相場は3日に1,345ドルに下落した後、11月の米新車販売台数が11月としては10年ぶりの高水準を記録したことや、原油相場の上昇などを材料に反発し5日には一時1,380ドルに上昇。1,380ドル近辺では投機筋の利益確定の売りが見られ9日には1,361ドルに下落したものの、金相場同様に好調な米雇用統計を受けて量的緩和の早期縮小観測が高まる中でも下値が限られたことから投機筋の買戻しの動きが強まり、10日には月間最高値となる1,393ドルに上昇しました。
1,400ドル目前では投機筋の売りに上値を抑えられると、金相場の下落や高値圏での推移が続いていた米株式相場においても投機筋の利益確定の売りが優勢となる中、プラチナ相場も下落基調に転換し、16日には1,355ドルに下落。月半ばにかけては米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を控えて売り買いが交錯する中、1,260ドルを挟んでやや方向感に乏しい相場を形成したものの、米連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで量的緩和の縮小を決定したことを受けて金相場同様に投機筋の売りが活発化し19日には月間最安値となる1,321ドルへ急落しました。
1,320ドル近辺は7月以来おおよそ5ヶ月ぶりの安値圏であったことから実需の買いも散見され下値をサポートされると23日には1,337ドルへ回復。その後も好調な米経済指標を材料に産業用需要増加への期待感から上昇基調を維持し30日には1,367ドルに上昇。月末には金相場の下落に上値を抑えられ31日には1,358ドルをつけて越月しました。
■国内プラチナ相場
4,575円でスタートした12月の国内円建て相場は、堅調な推移を示すドル建てプラチナ価格に歩調を合わせるかたちで11日には4,642円に上昇しました。月半ばにかけては下落基調に転換し20日には4,500円を割り込み月間最安値となる4,488円に下落しました。月後半にはドル建てプラチナ価格が反転したことに加え円安の進行に値を伸ばし月末には月間最高値となる4,628円に上昇して越月しました。
銀(Silver)
■海外銀相場
19.75ドルでスタートした12月の銀相場は、米経済指標の改善を受けて米量的緩和の早期縮小観測が強まる中、金相場の下落も嫌気され4日に月間最安値となる19.05ドルに下落しました。19ドル近辺では下値をサポートされ一時19.80ドル近辺まで買い戻される場面があったものの、その後は米景気回復を示唆する米経済指標の発表や雇用統計の好結果を受け高値は続かず19.50ドル近辺に反落。しかし米量的緩和の縮小観測が高まる中でも下げ幅は限定的となったことで投機筋の買戻しの動き見られ反発。やや値動きの荒い相場を形成しながら11日には月間最高値となる20.39ドルに上昇しました。
その後は米与野党が財政協議で合意したことで米政府機関の閉鎖懸念が後退。加えて12日に発表された11月の米小売売上高が市場予想を上回るなど米量的緩和の縮小観測は根強く、再び投機筋の売りが強まり16日には19.50ドルへ下落。大幅な下落へ対する反動から安値拾いの買いが見られ17日には20.02ドルに値を戻したものの、その後米連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで量的緩和の縮小を決定したことを受けて、他貴金属同様に銀相場においても投機筋の手仕舞い売りが加速し20日には19.33ドルへ下落しました。19ドル台前半の水準で再び下値をサポートされると、月後半にかけては徐々に下値を切り上げ、クリスマス休暇明けの27日には金相場の上昇に追随するかたちで19.92ドルに上昇。しかし高値は続かず月末31日には19.50ドルをつけて越月しました。
■国内銀相場
68.50円でスタートした12月の国内円建て相場は、4日に月間最安値となる66.00円に下落したのちドル建て銀価格の上昇を受けて11日には70.30円に上昇しました。その後月半ばにかけては13日に67.90円に下落したのち19日には69円に上昇するなどやや値動きの荒い相場を形成しました。月後半にかけては堅調なドル建て銀価格と円安基調を受けて月末には69.50円に上昇して越月しました。
■為替相場
102.44円でスタートした12月のドル円相場は、月初に発表された米国の非製造業景況感指数が低調だったことや欧州中央銀行(ECB)総裁が先行きの金融緩和に前向きな発言をしなかったことなどからドルが対ユーロで下落する中、円に対してもドル売りの流れが波及し6日には月間最高値となる101.98円に上昇しました。6日に発表された11月の米雇用統計が市場予想以上に改善したことや日経平均の大幅な上昇を受けて投資家心理が改善すると、相対的に金利水準の低い円は売られる展開となり10日には103.35円に下落。その後は米株式相場の下落が嫌気され一時102.50円近辺まで買い戻される場面が見受けられたものの、11月の米小売売上高が良好な内容であったことから米連邦準備理事会(FRB)が量的金融緩和の早期縮小に踏み切りやすくなったとの見方が浮上する中、円売り・ドル買いの動きが高まり13日には103.64円に下落しました。
月半ばにかけては米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてやや様子見の中、これまで月前半にかけて円安が進行した反動もあり、円を買い戻す動きが優勢となり18日には102.84円に上昇。しかしFRBが米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の縮小を決定したことを受けて、日銀に追加緩和の余地があるとみられる中、日米の金融政策の方向性の違いが意識され円売り・ドル買いが加速。20日には2008年10月以来おおよそ5年2ヶ月ぶりの水準となる103.40円に上昇。
月後半にかけては発表された11月の米耐久財受注額の改善を受けて米景気の回復期待が高まり24日には104.26円に下落。また月末にかけては日銀が公表した11月の金融政策決定会合議事要旨で経済の先行きに慎重な見方が示されたことから本邦での追加金融緩和が意識され円安基調が継続し27日に105.05円に下落すると、年末の休暇中で市場参加者が限られやや値動きの激しい展開となる中、月末31日には月間最安値となる105.39円に下落して越月しました。
以上
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,237.50ドルでスタートした12月の金相場は、米製造業の景況感を示す経済指標が市場予想を上回ったことなどをきっかけに米量的緩和の早期縮小観測が強まる中、4日に1,213ドルに下落しました。下落に対する値頃感から一時1,250ドル近辺に上昇する場面が見られたものの、6日に発表された11月の米雇用統計で非農業部門の就業者数が市場予想を上回ったほか失業率も5年ぶりの低水準に低下したことなどから上値も抑えられ、やや値動きの荒い展開の中1,220ドル~1,240ドルでの相場推移を形成しました。その後は上値が限定的となった一方で、好調な米雇用統計を受けて量的緩和の早期縮小観測が高まる中でも下落幅が限られたことから投機筋の買戻しの動きが強まり、10日には月間最高値となる1,266.25ドルに上昇しました。
しかし米与野党が財政協議で合意したことを受けて再び米政府機関が閉鎖される懸念が後退。また堅調な米経済指標の発表から投機筋の利益確定の売りが旺盛となり13日には1,222.75ドルへ下落。1,220ドル近辺では安値拾いの買いも見られ反発し17日には1,237.25ドルに上昇したものの、18日には米連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCで量的緩和の縮小を決定。量的緩和縮小の発表を受けて米株式相場やドルが上昇する中、金相場においては投機筋の売りが旺盛となり1,200ドルの大台を割り込み、23日には月間最安値となる1,192.75ドルへ急落しました。1,200ドル割れは2010年8月以来おおよそ3年4ヶ月ぶりの安値水準であったことから安値拾いの買いが見られ下値をサポートされると、徐々に下値を切り上げ1,200ドルに回復しクリスマス休暇明けの27日には1,214.50ドルに上昇。月末にかけては米株式相場が史上最高値を更新する中、金相場からの資金流出が見られ上値の重い展開となり31日には1,201.50ドルに下落して越月しました。
■国内金相場
4,158円でスタートした12月の国内円建て相場は、月初にかけては上値の重いドル建て金価格の動きを反映し6日には4,068円に下落しました。その後はドル建て金価格が反発したことから国内円建て相場も上昇し11日には月間最高値となる4,208円をつけました。月半ばにかけては下落基調に転換。13日に4,130円に下落するとその後も徐々に下値を切り下げ20日には月間最安値となる4,052円に下落しました。月末にかけてはドル建て金価格が回復基調となったことで国内円建て価格も反発し月末には4,124円に回復して越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,364ドルでスタートした12月のプラチナ相場は3日に1,345ドルに下落した後、11月の米新車販売台数が11月としては10年ぶりの高水準を記録したことや、原油相場の上昇などを材料に反発し5日には一時1,380ドルに上昇。1,380ドル近辺では投機筋の利益確定の売りが見られ9日には1,361ドルに下落したものの、金相場同様に好調な米雇用統計を受けて量的緩和の早期縮小観測が高まる中でも下値が限られたことから投機筋の買戻しの動きが強まり、10日には月間最高値となる1,393ドルに上昇しました。
1,400ドル目前では投機筋の売りに上値を抑えられると、金相場の下落や高値圏での推移が続いていた米株式相場においても投機筋の利益確定の売りが優勢となる中、プラチナ相場も下落基調に転換し、16日には1,355ドルに下落。月半ばにかけては米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を控えて売り買いが交錯する中、1,260ドルを挟んでやや方向感に乏しい相場を形成したものの、米連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで量的緩和の縮小を決定したことを受けて金相場同様に投機筋の売りが活発化し19日には月間最安値となる1,321ドルへ急落しました。
1,320ドル近辺は7月以来おおよそ5ヶ月ぶりの安値圏であったことから実需の買いも散見され下値をサポートされると23日には1,337ドルへ回復。その後も好調な米経済指標を材料に産業用需要増加への期待感から上昇基調を維持し30日には1,367ドルに上昇。月末には金相場の下落に上値を抑えられ31日には1,358ドルをつけて越月しました。
■国内プラチナ相場
4,575円でスタートした12月の国内円建て相場は、堅調な推移を示すドル建てプラチナ価格に歩調を合わせるかたちで11日には4,642円に上昇しました。月半ばにかけては下落基調に転換し20日には4,500円を割り込み月間最安値となる4,488円に下落しました。月後半にはドル建てプラチナ価格が反転したことに加え円安の進行に値を伸ばし月末には月間最高値となる4,628円に上昇して越月しました。
銀(Silver)
■海外銀相場
19.75ドルでスタートした12月の銀相場は、米経済指標の改善を受けて米量的緩和の早期縮小観測が強まる中、金相場の下落も嫌気され4日に月間最安値となる19.05ドルに下落しました。19ドル近辺では下値をサポートされ一時19.80ドル近辺まで買い戻される場面があったものの、その後は米景気回復を示唆する米経済指標の発表や雇用統計の好結果を受け高値は続かず19.50ドル近辺に反落。しかし米量的緩和の縮小観測が高まる中でも下げ幅は限定的となったことで投機筋の買戻しの動き見られ反発。やや値動きの荒い相場を形成しながら11日には月間最高値となる20.39ドルに上昇しました。
その後は米与野党が財政協議で合意したことで米政府機関の閉鎖懸念が後退。加えて12日に発表された11月の米小売売上高が市場予想を上回るなど米量的緩和の縮小観測は根強く、再び投機筋の売りが強まり16日には19.50ドルへ下落。大幅な下落へ対する反動から安値拾いの買いが見られ17日には20.02ドルに値を戻したものの、その後米連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで量的緩和の縮小を決定したことを受けて、他貴金属同様に銀相場においても投機筋の手仕舞い売りが加速し20日には19.33ドルへ下落しました。19ドル台前半の水準で再び下値をサポートされると、月後半にかけては徐々に下値を切り上げ、クリスマス休暇明けの27日には金相場の上昇に追随するかたちで19.92ドルに上昇。しかし高値は続かず月末31日には19.50ドルをつけて越月しました。
■国内銀相場
68.50円でスタートした12月の国内円建て相場は、4日に月間最安値となる66.00円に下落したのちドル建て銀価格の上昇を受けて11日には70.30円に上昇しました。その後月半ばにかけては13日に67.90円に下落したのち19日には69円に上昇するなどやや値動きの荒い相場を形成しました。月後半にかけては堅調なドル建て銀価格と円安基調を受けて月末には69.50円に上昇して越月しました。
■為替相場
102.44円でスタートした12月のドル円相場は、月初に発表された米国の非製造業景況感指数が低調だったことや欧州中央銀行(ECB)総裁が先行きの金融緩和に前向きな発言をしなかったことなどからドルが対ユーロで下落する中、円に対してもドル売りの流れが波及し6日には月間最高値となる101.98円に上昇しました。6日に発表された11月の米雇用統計が市場予想以上に改善したことや日経平均の大幅な上昇を受けて投資家心理が改善すると、相対的に金利水準の低い円は売られる展開となり10日には103.35円に下落。その後は米株式相場の下落が嫌気され一時102.50円近辺まで買い戻される場面が見受けられたものの、11月の米小売売上高が良好な内容であったことから米連邦準備理事会(FRB)が量的金融緩和の早期縮小に踏み切りやすくなったとの見方が浮上する中、円売り・ドル買いの動きが高まり13日には103.64円に下落しました。
月半ばにかけては米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてやや様子見の中、これまで月前半にかけて円安が進行した反動もあり、円を買い戻す動きが優勢となり18日には102.84円に上昇。しかしFRBが米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の縮小を決定したことを受けて、日銀に追加緩和の余地があるとみられる中、日米の金融政策の方向性の違いが意識され円売り・ドル買いが加速。20日には2008年10月以来おおよそ5年2ヶ月ぶりの水準となる103.40円に上昇。
月後半にかけては発表された11月の米耐久財受注額の改善を受けて米景気の回復期待が高まり24日には104.26円に下落。また月末にかけては日銀が公表した11月の金融政策決定会合議事要旨で経済の先行きに慎重な見方が示されたことから本邦での追加金融緩和が意識され円安基調が継続し27日に105.05円に下落すると、年末の休暇中で市場参加者が限られやや値動きの激しい展開となる中、月末31日には月間最安値となる105.39円に下落して越月しました。
以上