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マーケット市況情報
2013年06月11日 09時48分
2013年5月の貴金属市況2013年06月11日 09時48分
価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,469.50ドルでスタートした5月の金相場は、2日に欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の主要政策金利を0.5%に引き下げることを決定したほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)が量的緩和第3弾(QE3)の継続を決定したことなどから、世界の主要銀行による資金供給を背景に3日には1,476.50ドルに上昇しました。その後一時1,445ドル近辺に下落した後、堅調な中国経済指標やドイツ鉱工業生産指数が良好な内容であったことなどから対ユーロでドル安が進行したことを受けて、9日に1,469.50ドルに上昇しました。
その後、米労働省が発表した新規失業保険申請件数がおおよそ5年振りの低水準であったことから米景気先行き懸念が和らぎ、米金融緩和策の早期解除が意識される中、投機筋の売りが優勢となり10日には1,426.50ドルに下落しました。またユーロ圏の第1四半期GDPが低調であったことでユーロ安・ドル高基調となる中、金相場は軟調な展開となり15日には1,410.00ドルに下落。米経済指標にも景気の回復基調を示す内容が見られ米株式相場が堅調に推移したことからも売りが誘われ1,400ドルの大台を割り込み、20日には月間最安値となる1,353.75ドルに下落しました。
1,350ドル近辺ではこれまでの下落に対する反動から安値拾いの買いが見られ反発。21日に1,378.75ドルに値を戻すと、その後はバーナンキFRB議長の議会証言を受けて量的緩和の早期縮小を巡る思惑から売り買いが交錯。量的緩和継続への期待感から22日に1,408.50ドルに値を戻しましたが、雇用に持続的な改善が見られれば資産購入縮小の可能性にも言及したことなどから23日には一時1,360ドル近辺に下落。その後発表された中国の製造業景況指数(PMI)が低下したことなどから世界的に株式相場が下落。株安を受けたリスク回避傾向が強まる中、外国為替市場でのドル売り・ユーロ買いの進行から買いが優勢となり24日には1,390.25ドルに上昇しました。月後半には2013年第1四半期のGDPが下方修正されたことや、失業保険申請数が悪化したことなどから米国の金融緩和縮小観測が後退。米株式相場が軟調な展開となる中、投機筋の買いが高まり30日には1,413.50ドルに上昇。しかし月末には米経済指標の回復を受けてドル買い・ユーロ売りが優勢となる中、上値の重い展開となり31日には1,394.50ドルに下落して越月しました。
■国内金相場
4,653円でスタートした5月の国内円建て相場は、ドル建て金価格の動きに歩調を合わせるかたちで上昇しました。その後ドル建て金価格はやや上値の重い展開となったものの円安の進行に徐々に下値を切り上げ10日には月間最高値となる4,751円に上昇しました。月半ば以降はドル建て価格が軟調な展開となったことから、国内円建て相場も下落基調となり20日には月間最安値となる4,508円に下落しました。月後半にかけてはドル建て価格が反転したことや円安基調の継続に値を戻し24日には4,598円に上昇しました。月末にかけてはドル建て価格が堅調な推移を示したことで31日には4,638円に上昇して越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
5月のプラチナ相場は1,500ドル近辺でスタートした後、発表された民間の米雇用関連指標の悪化を嫌気して米株式相場や原油相場が下落する中、プラチナ相場においての投機筋の売りが優勢となり2日には1,477ドルに下落しました。しかし欧州中央銀行(ECB)の利下げや米量的緩和策の継続を背景に下値をサポートされると、4月の米雇用統計が市場予想を上回ったことや失業率に改善が見られたことから買いが優勢となり3日には月間最高値となる1,508ドルに上昇。
しかし1,510ドル近辺では投機筋の手仕舞い売りに上値の重い展開となると、金相場の下落に追随して投機筋の売りが優勢となる中、軟調地合を形成し7日には1,484ドルに下落しました。その後は堅調な中国経済指標やドイツ鉱工業生産指数が良好な内容であったことなどから景気回復期待感が高まる中、株式相場が上昇。株式相場の動きを好感した買いに上昇し、9日には1,506ドルに上昇しました。
月半ばには南アフリカ鉱山会社・アングロプラチナム社の生産縮小と雇用カットが政府との交渉で当初の計画より縮小されるとの報を受けて過度な供給懸念が後退。投機筋の手仕舞い売りから13日には一時1,480ドル近辺に下落。その後は英ジョンソンマッセイ社の需給レポートで2013年の世界需給は若干の供給不足になるとの見通しが発表されたものの材料視されず1,480ドル台でのレンジ相場を形成。しかしその後の南アフリカ・ロンミン社鉱山でスト発生との報が投機筋の買いを誘い14日には再び1500ドル台に回復しました。その後は低調なユーロ圏の第1四半期GDP発表を受けてユーロ安・ドル高基調となる中、金相場が軟調に推移。金相場の下落に追随して徐々に下値を切り下げる展開となると17日には1,470ドルに下落。また米景気回復期待感から米株式相場が堅調な推移を示す中、プラチナ相場から株式相場へ資金還流が見られ下げ幅を拡大し20日には月間最安値となる1,447ドルに下落しました。
1,450ドル割れの水準では値頃感も台頭し下値をサポートされると、米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を材料に金融緩和継続への期待感から投機筋の買いが高まり一時1,490ドル近辺に上昇。しかし金融緩和縮小を示唆する発言もあり売り買いが交錯する中、やや値動きの荒い展開となると、中国の景況感に悪化が見られたことや日本の株式相場の急落を材料に投機筋の手仕舞い売りが優勢となり24日には1,455ドルに下落しました。
月後半にかけては発表された米経済指標が米景気の回復基調を示す内容であったことから米株式相場が上昇。米株式相場の動きを好感した買いに上昇し一時1,470ドル近辺に回復。上値はやや重い展開となったものの月末31日は1,459ドルにて越月しました。
■国内プラチナ相場
4,804円でスタートした5月の国内円建て相場は、ドル建てプラチナ価格の下落を受けて2日に月間最安値となる4,689円に下落しました。その後ドル建て価格が比較的高値圏での推移が続く中、円安の進行に徐々に値を戻し9日には4,861円に上昇。その後も円安が進んだことで月前半にかけて国内円建て相場は堅調な推移を示し、15日には月間最高値となる5,013円に上昇しました。しかし月半ばにはドル建て価格が下落基調に転換。円安基調は継続したものの国内円建て相場は徐々に下値を切り下げる展開となり20日には4,835円に下落しました。月後半にかけてはドル建て価格が下値をサポートされたことから値を戻しましたが、月末にかけてはドル建て価格がやや上値の重い展開となったことや円安進行に一服感も見られたことから値を下げ31日は4,897円をつけて越月しました。
■為替相場
97.14円でスタートした5月のドル円相場は、4月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比16万5,000人増となり増加幅が市場予想を上回ったことを受けて、米労働市場が順調に改善しているとの見方から円売り・ドル買いが優勢となり7日に99.13円に下落しました。その後欧州の景気低迷を背景に欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測が台頭し円が対ユーロで上昇。円買いの動きが対ドルでも見られ一時99円近辺で下値をサポートされたものの、その後発表された米新規失業保険申請件数がおおよそ5年4ヶ月ぶりの低水準であったことを受けて米雇用環境の回復感が台頭。日銀の緩和的な金融政策を背景に円の先安観が根強い中、円売り・ドル買いが旺盛となり10日には100.96円に下落しました。その後も米小売売上高が市場予想に反して増加するなど、米消費関連の経済指標の改善を受けて米経済の先行きに対する期待感が拡大。米連邦準備理事会(FRB)による量的金融緩和の見直し時期が早まるとの観測が浮上する中、円安基調が継続し20日には102.86円に下落。また22日にはバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受け、米量的金融緩和策に伴う資産購入が早期に縮小されるとの観測が強まる中、主要通貨に対してドル買いが広がり23日には月間最安値となる103.51円に下落しました。
月後半には日経平均株価の急落を受けて運用リスクを回避する姿勢が強まる中、円を買い戻す動きが活発化。また月半ばにかけて進行していた円安・ドル高に対する反動もあり24日には102.34円に上昇。また中国の製造業に関する経済指標の悪化も円買いを加速させ円が主要通貨に対して買われる展開となる中、27日には100.87円に上昇しました。しかしその後発表された良好な米景気の回復基調を示す経済指標が好感され、日米欧で株式相場が上昇。投資家心理の改善からドルを買い戻す動きが見られ29日には一時102.30円近辺まで下落しました。
しかし月末に発表された米新規失業保険申請件数が増加。また住宅市場に関する経済指標も予想に反して低調となったことなど、米景気回復ペースの減速を示す内容が相次いだことから米量的金融緩和の長期化が意識され、円買い・ドル売りが優勢となり31日には101.18円に上昇して越月しました。
以上
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,469.50ドルでスタートした5月の金相場は、2日に欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の主要政策金利を0.5%に引き下げることを決定したほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)が量的緩和第3弾(QE3)の継続を決定したことなどから、世界の主要銀行による資金供給を背景に3日には1,476.50ドルに上昇しました。その後一時1,445ドル近辺に下落した後、堅調な中国経済指標やドイツ鉱工業生産指数が良好な内容であったことなどから対ユーロでドル安が進行したことを受けて、9日に1,469.50ドルに上昇しました。
その後、米労働省が発表した新規失業保険申請件数がおおよそ5年振りの低水準であったことから米景気先行き懸念が和らぎ、米金融緩和策の早期解除が意識される中、投機筋の売りが優勢となり10日には1,426.50ドルに下落しました。またユーロ圏の第1四半期GDPが低調であったことでユーロ安・ドル高基調となる中、金相場は軟調な展開となり15日には1,410.00ドルに下落。米経済指標にも景気の回復基調を示す内容が見られ米株式相場が堅調に推移したことからも売りが誘われ1,400ドルの大台を割り込み、20日には月間最安値となる1,353.75ドルに下落しました。
1,350ドル近辺ではこれまでの下落に対する反動から安値拾いの買いが見られ反発。21日に1,378.75ドルに値を戻すと、その後はバーナンキFRB議長の議会証言を受けて量的緩和の早期縮小を巡る思惑から売り買いが交錯。量的緩和継続への期待感から22日に1,408.50ドルに値を戻しましたが、雇用に持続的な改善が見られれば資産購入縮小の可能性にも言及したことなどから23日には一時1,360ドル近辺に下落。その後発表された中国の製造業景況指数(PMI)が低下したことなどから世界的に株式相場が下落。株安を受けたリスク回避傾向が強まる中、外国為替市場でのドル売り・ユーロ買いの進行から買いが優勢となり24日には1,390.25ドルに上昇しました。月後半には2013年第1四半期のGDPが下方修正されたことや、失業保険申請数が悪化したことなどから米国の金融緩和縮小観測が後退。米株式相場が軟調な展開となる中、投機筋の買いが高まり30日には1,413.50ドルに上昇。しかし月末には米経済指標の回復を受けてドル買い・ユーロ売りが優勢となる中、上値の重い展開となり31日には1,394.50ドルに下落して越月しました。
■国内金相場
4,653円でスタートした5月の国内円建て相場は、ドル建て金価格の動きに歩調を合わせるかたちで上昇しました。その後ドル建て金価格はやや上値の重い展開となったものの円安の進行に徐々に下値を切り上げ10日には月間最高値となる4,751円に上昇しました。月半ば以降はドル建て価格が軟調な展開となったことから、国内円建て相場も下落基調となり20日には月間最安値となる4,508円に下落しました。月後半にかけてはドル建て価格が反転したことや円安基調の継続に値を戻し24日には4,598円に上昇しました。月末にかけてはドル建て価格が堅調な推移を示したことで31日には4,638円に上昇して越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
5月のプラチナ相場は1,500ドル近辺でスタートした後、発表された民間の米雇用関連指標の悪化を嫌気して米株式相場や原油相場が下落する中、プラチナ相場においての投機筋の売りが優勢となり2日には1,477ドルに下落しました。しかし欧州中央銀行(ECB)の利下げや米量的緩和策の継続を背景に下値をサポートされると、4月の米雇用統計が市場予想を上回ったことや失業率に改善が見られたことから買いが優勢となり3日には月間最高値となる1,508ドルに上昇。
しかし1,510ドル近辺では投機筋の手仕舞い売りに上値の重い展開となると、金相場の下落に追随して投機筋の売りが優勢となる中、軟調地合を形成し7日には1,484ドルに下落しました。その後は堅調な中国経済指標やドイツ鉱工業生産指数が良好な内容であったことなどから景気回復期待感が高まる中、株式相場が上昇。株式相場の動きを好感した買いに上昇し、9日には1,506ドルに上昇しました。
月半ばには南アフリカ鉱山会社・アングロプラチナム社の生産縮小と雇用カットが政府との交渉で当初の計画より縮小されるとの報を受けて過度な供給懸念が後退。投機筋の手仕舞い売りから13日には一時1,480ドル近辺に下落。その後は英ジョンソンマッセイ社の需給レポートで2013年の世界需給は若干の供給不足になるとの見通しが発表されたものの材料視されず1,480ドル台でのレンジ相場を形成。しかしその後の南アフリカ・ロンミン社鉱山でスト発生との報が投機筋の買いを誘い14日には再び1500ドル台に回復しました。その後は低調なユーロ圏の第1四半期GDP発表を受けてユーロ安・ドル高基調となる中、金相場が軟調に推移。金相場の下落に追随して徐々に下値を切り下げる展開となると17日には1,470ドルに下落。また米景気回復期待感から米株式相場が堅調な推移を示す中、プラチナ相場から株式相場へ資金還流が見られ下げ幅を拡大し20日には月間最安値となる1,447ドルに下落しました。
1,450ドル割れの水準では値頃感も台頭し下値をサポートされると、米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を材料に金融緩和継続への期待感から投機筋の買いが高まり一時1,490ドル近辺に上昇。しかし金融緩和縮小を示唆する発言もあり売り買いが交錯する中、やや値動きの荒い展開となると、中国の景況感に悪化が見られたことや日本の株式相場の急落を材料に投機筋の手仕舞い売りが優勢となり24日には1,455ドルに下落しました。
月後半にかけては発表された米経済指標が米景気の回復基調を示す内容であったことから米株式相場が上昇。米株式相場の動きを好感した買いに上昇し一時1,470ドル近辺に回復。上値はやや重い展開となったものの月末31日は1,459ドルにて越月しました。
■国内プラチナ相場
4,804円でスタートした5月の国内円建て相場は、ドル建てプラチナ価格の下落を受けて2日に月間最安値となる4,689円に下落しました。その後ドル建て価格が比較的高値圏での推移が続く中、円安の進行に徐々に値を戻し9日には4,861円に上昇。その後も円安が進んだことで月前半にかけて国内円建て相場は堅調な推移を示し、15日には月間最高値となる5,013円に上昇しました。しかし月半ばにはドル建て価格が下落基調に転換。円安基調は継続したものの国内円建て相場は徐々に下値を切り下げる展開となり20日には4,835円に下落しました。月後半にかけてはドル建て価格が下値をサポートされたことから値を戻しましたが、月末にかけてはドル建て価格がやや上値の重い展開となったことや円安進行に一服感も見られたことから値を下げ31日は4,897円をつけて越月しました。
■為替相場
97.14円でスタートした5月のドル円相場は、4月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比16万5,000人増となり増加幅が市場予想を上回ったことを受けて、米労働市場が順調に改善しているとの見方から円売り・ドル買いが優勢となり7日に99.13円に下落しました。その後欧州の景気低迷を背景に欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測が台頭し円が対ユーロで上昇。円買いの動きが対ドルでも見られ一時99円近辺で下値をサポートされたものの、その後発表された米新規失業保険申請件数がおおよそ5年4ヶ月ぶりの低水準であったことを受けて米雇用環境の回復感が台頭。日銀の緩和的な金融政策を背景に円の先安観が根強い中、円売り・ドル買いが旺盛となり10日には100.96円に下落しました。その後も米小売売上高が市場予想に反して増加するなど、米消費関連の経済指標の改善を受けて米経済の先行きに対する期待感が拡大。米連邦準備理事会(FRB)による量的金融緩和の見直し時期が早まるとの観測が浮上する中、円安基調が継続し20日には102.86円に下落。また22日にはバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受け、米量的金融緩和策に伴う資産購入が早期に縮小されるとの観測が強まる中、主要通貨に対してドル買いが広がり23日には月間最安値となる103.51円に下落しました。
月後半には日経平均株価の急落を受けて運用リスクを回避する姿勢が強まる中、円を買い戻す動きが活発化。また月半ばにかけて進行していた円安・ドル高に対する反動もあり24日には102.34円に上昇。また中国の製造業に関する経済指標の悪化も円買いを加速させ円が主要通貨に対して買われる展開となる中、27日には100.87円に上昇しました。しかしその後発表された良好な米景気の回復基調を示す経済指標が好感され、日米欧で株式相場が上昇。投資家心理の改善からドルを買い戻す動きが見られ29日には一時102.30円近辺まで下落しました。
しかし月末に発表された米新規失業保険申請件数が増加。また住宅市場に関する経済指標も予想に反して低調となったことなど、米景気回復ペースの減速を示す内容が相次いだことから米量的金融緩和の長期化が意識され、円買い・ドル売りが優勢となり31日には101.18円に上昇して越月しました。
以上