- ホーム
- 貴金属価格情報
- マーケット市況情報一覧
- 2013年3月の貴金属市況
マーケット市況情報
2013年04月08日 17時17分
2013年3月の貴金属市況2013年04月08日 17時17分
価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,570ドルでスタートした3月の金相場は、先月末から下落基調が続いていたことや日欧米の金融緩和観測を背景に1,570ドル近辺では買戻しの動きが見られ5日には一時1,584.50ドル近辺に値を戻す場面があったものの、月前半にかけては米株式相場の上昇や好調な米経済指標の発表を受けて金相場は上値の重い展開となり概ね1,570ドル~1,580ドル近辺でのレンジ相場を形成しました。その後イタリア国債の格下げをきっかけとした欧州財政懸念の再燃や軟調な中国の経済指標を受けて同国株式相場が下落する中、投資家のリスク回避の動きから金は変われる展開となり12日には1,594ドルに上昇しました。
その後発表された米雇用統計で失業率の改善が見られたことや2月の米小売売上高が市場予想を上回る水準であったことを受けて米景気の復調が意識される中、ドル高ユーロ安が進行。この動きを受けて金相場は売られる展開となり14日には1,585ドルに下落しました。しかしキプロスに対する銀行預金削減措置をきっかけに欧州不安が再燃。欧州諸国はキプロスに金融支援を行なうことで合意したものの、その条件として銀行預金から税金を徴収する措置を求めたことで、一般預金者に負担を強いる同措置の議会通過に対する不透明感が台頭。また同様の措置がその他の財政難国への拡大に対する警戒感の高まりから安全資産としての側面から金相場は上昇。15日に1,595.50ドルに上昇すると、投機筋の買いが旺盛となる中、おおよそ3週間ぶりに1,600ドルの大台を突破し、21日には月間最高値となる1,613.75ドルに上昇しました。
1,615ドル近辺では急激な上昇に対する利益確定の売りも見られ上値を押さえられると、その後欧州諸国がキプロスと新たな支援枠組みで合意したことを受けて、欧州財政問題に対する過度な懸念が緩和したことでこれまでリスク回避の目的で金を買っていた投機筋の手仕舞い売りが加速。再び1,600ドルの大台を割り込むと27日には1,591ドルに下落しました。
1,590ドル近辺では安値拾いの買いも見られたほか、国債格下げや政情不安など不安定なイタリア情勢を背景に再び買いが高まる中27日には1,603に回復。月末にかけてはやや値を下げ28日には1,598.25ドルに下落して越月しました。
■国内金相場
4,732円でスタートした3月の国内円建て相場は、堅調なドル建て金価格と円安の進行に8日に4,845円に上昇しました。円安基調が継続する中、4,900円を突破し12日には4,940円に上昇しました。その後もドル建て金価格は堅調な推移を示したもの、円安に一服感がみられたことで国内円建て相場はやや上値を押さえられ18日には4,918円に下落。しかし再び円安基調となったことから国内円建て相場も反発し21日には月間最高値となる4,977円に上昇しました。月末にかけてはドル建て金価格が上値の重い展開となる中、円高の進行に徐々に下値を切り下げ29日は4,864円に下落して越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,565ドルでスタートした3月のプラチナ相場は、5日に発生した南アフリカ・ロンミン社鉱山でのストライキを受けて投機筋の思惑買いから1,600ドルの大台を突破。ロンミン社でのストライキが同日中に収束したことで手仕舞い売りから一時1,595ドル近辺に下落したものの、ストライキの再発など依然として供給不安材料が残る中、堅調地合を維持すると、金相場の上昇にも後押しされ12日には月間最高値となる1,604ドルに上昇しました。
1,610ドル近辺では投機筋の手仕舞い売りが見られ上値を押さえられると、産業用など需要に目立った回復が見られない徐々下値を切り下げ14日には1,583ドルに下落しました。しかし雇用統計など発表された米経済指標が景気回復を示唆する内容であったことなどから米株式相場が上昇。景気回復期待と連日高値を更新する株式相場の動きを好感した買いに15日には1,600ドル近辺に回復しました。
その後は欧州諸国によるキプロスへの金融支援合意が報じられたものの同様の措置がその他の財政難国への拡大に対する警戒感の高まりや、一般預金者に負担を強いる同措置の議会通過に対する不透明感からリスク回避の動きが見られ、プラチナ相場においても投機筋の手仕舞い売りが加速し、20日には月間最安値となる1,560ドルに下落しました。
その後キプロスで財政支援の条件となる預金課税案が否決。しかし市場では既に織り込み済みであったことや1,550ドル近辺では急落に対する安値拾いの買いも見られプラチナ相場は反発。またキプロスで預金課税案の代替となる危機対応法案が可決されたことを受けて投資家心理が改善からプラチナ相場も買いが優勢となり22日には1,582ドルに回復しました。しかし工業用など実需の追随が乏しい中、上昇基調は維持できず1,590ドル近辺で上値の重い展開となると投機筋の手仕舞い売りから26日には1,565ドルに下落しました。
1,550ドル近辺の下値は固く、月末にかけても米株式相場の高値更新が続く中、景気復調に対する期待感からプラチナ相場は再び反発。またBRICS首脳会合でロシアが南アフリカとの間で白金族金属の輸出を調整するための石油輸出国機構(OPEC)のような組織の創設を検討していると発言したことも材料視され1,580ドル近辺に値を戻すと29日は1,576ドルをつけて越月しました。
■国内プラチナ相場
4,781円でスタートした3月の国内円建て相場は、月前半にかけては堅調なドル建てプラチナ価格の推移に歩調を合わせるかたちで上昇し5,000円を突破すると12日には月間最高値となる5,070円に上昇しました。その後はドル建てプラチナ価格が軟調な展開になったことに加え、円高基調となったことで18日には4,921円に下落しました。月末にかけても円高の進行を背景に徐々に下値を切り下げ、29日に4,852円に下落して越月しました。
■為替相場
92.67円でスタートした3月のドル円相場は、2月の米ISM製造業景況感指数が1年8ヶ月ぶりの水準に上昇したことや、ドル買いの動きが強まり5日には93.40円に下落しました。また8日に発表された米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比23万6000人増加。市場予想を大きく上回って雇用者数が増加したことや失業率も7.7%まで低下したことを受けて米景気回復の勢いが増しているとの見方が広がる中、円売りドル買いの流れが加速し、12日には月間最安値となる96.47円に下落しました。急ピッチで円安・ドル高が進行した反動で利益確定の円買いドル売りが見られる中、ドル円相場は反転し14日には95.96円に上昇しました。その後一時96.20円近辺に下落する場面が見受けられたものの、3月の米消費者態度指数が市場予想に反して下落するなど景況感が悪化したことで米景気回復に対する期待がやや後退。円買いドル売りの動きが優勢となる中、18日には94.96円に上昇しました。米連邦準備理事会(FRB)はFOMC後に公表した声明で米景気認識を引き上げ量的緩和やゼロ金利政策の維持が決定されると、米株式相場が堅調な推移を示す中、投資家のリスク許容度の高まりからドルやユーロなど主要通貨に対して円が売られる展開となり21日には95.91円に下落しました。その後はユーロ圏などによるキプロス支援の先行き不透明感が強まる中、投資家のリスク回避の動きから円買いドル売りが見られ22日には95.08円に上昇しました。また預金者に負担を求めるキプロス支援の仕組みが財政問題を抱える他国への波及に対する警戒感から円が対ユーロで上昇する中、対ドルでも円買いが優勢となり26日には94.08円に上昇しました。月末にかけては米景気回復を示唆する経済指標の発表を受けて、円売りドル買いが優勢となり一時94円台後半に下落する場面が見受けられたものの、キプロスで目立った混乱が見られなかったことで欧州債務問題に対する懸念が後退し対ユーロでドル安が進行し、対円でもドルが売られる展開となると、週間の新規失業保険申請件数などやや低調な米経済指標の発表をうけて円買いドル売りが旺盛となり月末29日に93.99円に上昇して越月しました。
以上
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
1,570ドルでスタートした3月の金相場は、先月末から下落基調が続いていたことや日欧米の金融緩和観測を背景に1,570ドル近辺では買戻しの動きが見られ5日には一時1,584.50ドル近辺に値を戻す場面があったものの、月前半にかけては米株式相場の上昇や好調な米経済指標の発表を受けて金相場は上値の重い展開となり概ね1,570ドル~1,580ドル近辺でのレンジ相場を形成しました。その後イタリア国債の格下げをきっかけとした欧州財政懸念の再燃や軟調な中国の経済指標を受けて同国株式相場が下落する中、投資家のリスク回避の動きから金は変われる展開となり12日には1,594ドルに上昇しました。
その後発表された米雇用統計で失業率の改善が見られたことや2月の米小売売上高が市場予想を上回る水準であったことを受けて米景気の復調が意識される中、ドル高ユーロ安が進行。この動きを受けて金相場は売られる展開となり14日には1,585ドルに下落しました。しかしキプロスに対する銀行預金削減措置をきっかけに欧州不安が再燃。欧州諸国はキプロスに金融支援を行なうことで合意したものの、その条件として銀行預金から税金を徴収する措置を求めたことで、一般預金者に負担を強いる同措置の議会通過に対する不透明感が台頭。また同様の措置がその他の財政難国への拡大に対する警戒感の高まりから安全資産としての側面から金相場は上昇。15日に1,595.50ドルに上昇すると、投機筋の買いが旺盛となる中、おおよそ3週間ぶりに1,600ドルの大台を突破し、21日には月間最高値となる1,613.75ドルに上昇しました。
1,615ドル近辺では急激な上昇に対する利益確定の売りも見られ上値を押さえられると、その後欧州諸国がキプロスと新たな支援枠組みで合意したことを受けて、欧州財政問題に対する過度な懸念が緩和したことでこれまでリスク回避の目的で金を買っていた投機筋の手仕舞い売りが加速。再び1,600ドルの大台を割り込むと27日には1,591ドルに下落しました。
1,590ドル近辺では安値拾いの買いも見られたほか、国債格下げや政情不安など不安定なイタリア情勢を背景に再び買いが高まる中27日には1,603に回復。月末にかけてはやや値を下げ28日には1,598.25ドルに下落して越月しました。
■国内金相場
4,732円でスタートした3月の国内円建て相場は、堅調なドル建て金価格と円安の進行に8日に4,845円に上昇しました。円安基調が継続する中、4,900円を突破し12日には4,940円に上昇しました。その後もドル建て金価格は堅調な推移を示したもの、円安に一服感がみられたことで国内円建て相場はやや上値を押さえられ18日には4,918円に下落。しかし再び円安基調となったことから国内円建て相場も反発し21日には月間最高値となる4,977円に上昇しました。月末にかけてはドル建て金価格が上値の重い展開となる中、円高の進行に徐々に下値を切り下げ29日は4,864円に下落して越月しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,565ドルでスタートした3月のプラチナ相場は、5日に発生した南アフリカ・ロンミン社鉱山でのストライキを受けて投機筋の思惑買いから1,600ドルの大台を突破。ロンミン社でのストライキが同日中に収束したことで手仕舞い売りから一時1,595ドル近辺に下落したものの、ストライキの再発など依然として供給不安材料が残る中、堅調地合を維持すると、金相場の上昇にも後押しされ12日には月間最高値となる1,604ドルに上昇しました。
1,610ドル近辺では投機筋の手仕舞い売りが見られ上値を押さえられると、産業用など需要に目立った回復が見られない徐々下値を切り下げ14日には1,583ドルに下落しました。しかし雇用統計など発表された米経済指標が景気回復を示唆する内容であったことなどから米株式相場が上昇。景気回復期待と連日高値を更新する株式相場の動きを好感した買いに15日には1,600ドル近辺に回復しました。
その後は欧州諸国によるキプロスへの金融支援合意が報じられたものの同様の措置がその他の財政難国への拡大に対する警戒感の高まりや、一般預金者に負担を強いる同措置の議会通過に対する不透明感からリスク回避の動きが見られ、プラチナ相場においても投機筋の手仕舞い売りが加速し、20日には月間最安値となる1,560ドルに下落しました。
その後キプロスで財政支援の条件となる預金課税案が否決。しかし市場では既に織り込み済みであったことや1,550ドル近辺では急落に対する安値拾いの買いも見られプラチナ相場は反発。またキプロスで預金課税案の代替となる危機対応法案が可決されたことを受けて投資家心理が改善からプラチナ相場も買いが優勢となり22日には1,582ドルに回復しました。しかし工業用など実需の追随が乏しい中、上昇基調は維持できず1,590ドル近辺で上値の重い展開となると投機筋の手仕舞い売りから26日には1,565ドルに下落しました。
1,550ドル近辺の下値は固く、月末にかけても米株式相場の高値更新が続く中、景気復調に対する期待感からプラチナ相場は再び反発。またBRICS首脳会合でロシアが南アフリカとの間で白金族金属の輸出を調整するための石油輸出国機構(OPEC)のような組織の創設を検討していると発言したことも材料視され1,580ドル近辺に値を戻すと29日は1,576ドルをつけて越月しました。
■国内プラチナ相場
4,781円でスタートした3月の国内円建て相場は、月前半にかけては堅調なドル建てプラチナ価格の推移に歩調を合わせるかたちで上昇し5,000円を突破すると12日には月間最高値となる5,070円に上昇しました。その後はドル建てプラチナ価格が軟調な展開になったことに加え、円高基調となったことで18日には4,921円に下落しました。月末にかけても円高の進行を背景に徐々に下値を切り下げ、29日に4,852円に下落して越月しました。
■為替相場
92.67円でスタートした3月のドル円相場は、2月の米ISM製造業景況感指数が1年8ヶ月ぶりの水準に上昇したことや、ドル買いの動きが強まり5日には93.40円に下落しました。また8日に発表された米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比23万6000人増加。市場予想を大きく上回って雇用者数が増加したことや失業率も7.7%まで低下したことを受けて米景気回復の勢いが増しているとの見方が広がる中、円売りドル買いの流れが加速し、12日には月間最安値となる96.47円に下落しました。急ピッチで円安・ドル高が進行した反動で利益確定の円買いドル売りが見られる中、ドル円相場は反転し14日には95.96円に上昇しました。その後一時96.20円近辺に下落する場面が見受けられたものの、3月の米消費者態度指数が市場予想に反して下落するなど景況感が悪化したことで米景気回復に対する期待がやや後退。円買いドル売りの動きが優勢となる中、18日には94.96円に上昇しました。米連邦準備理事会(FRB)はFOMC後に公表した声明で米景気認識を引き上げ量的緩和やゼロ金利政策の維持が決定されると、米株式相場が堅調な推移を示す中、投資家のリスク許容度の高まりからドルやユーロなど主要通貨に対して円が売られる展開となり21日には95.91円に下落しました。その後はユーロ圏などによるキプロス支援の先行き不透明感が強まる中、投資家のリスク回避の動きから円買いドル売りが見られ22日には95.08円に上昇しました。また預金者に負担を求めるキプロス支援の仕組みが財政問題を抱える他国への波及に対する警戒感から円が対ユーロで上昇する中、対ドルでも円買いが優勢となり26日には94.08円に上昇しました。月末にかけては米景気回復を示唆する経済指標の発表を受けて、円売りドル買いが優勢となり一時94円台後半に下落する場面が見受けられたものの、キプロスで目立った混乱が見られなかったことで欧州債務問題に対する懸念が後退し対ユーロでドル安が進行し、対円でもドルが売られる展開となると、週間の新規失業保険申請件数などやや低調な米経済指標の発表をうけて円買いドル売りが旺盛となり月末29日に93.99円に上昇して越月しました。
以上