マーケット市況情報

2023年02月07日 13時00分

週報(1/30~2/3)2023年02月07日 13時00分

1,015ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、週初FOMCの発表内容を見定めたいとの思惑の広がりから一時様子見ムードが漂ったものの、利上げへ警戒感の広がりからドル高となった為に一時1,000ドルを割り込み990ドル台中盤まで下落した。しかし、その後発表された米雇用コスト指数の伸び率が市場予想を下回ったほか、他の経済指標も軒並み低調な結果となったことが意識され週初の水準を回復するまで上昇した。後半にかけてもドル高を材料に1,000ドルを割り込む場面が見られたものの、注目されていたFOMCでは市場の予想通り金利誘導目標が0.25%の引き上げに留まったことや、会見でもタカ派的発言が控えられた事が材料視され一時1,040ドル近辺まで上昇した。しかし週末に発表された米雇用統計では市場予想を上回る結果だった為に追加利上げ再加速への警戒感が再燃し、米株価が下落したことを受けて980ドル近辺まで値を下げ越週した。

1,930ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週初こそFOMCでの発表内容を警戒して目立った動きがなかったものの、週央にかけてはドル高を材料に一時1,900ドル近辺まで急落した。しかし、米雇用コスト指数が市場予想を下回った為に強気な利上げ姿勢への警戒感が後退したことで1,930ドル近辺まで回復した。その後、ADP雇用統計が市場予想を下回ったほか、FOMC後のパウエル議長の会見では物価上昇ペースが鈍化し始めている旨の発言が意識され1,960ドル近辺まで急騰した。しかし、週末に発表される米雇用統計の結果を前にした警戒感や利食い売りから反落し1,920ドル近辺まで下落すると、同指標発表後は市場予想を上回る結果となったことを材料視したドル高から1,860ドル台中盤まで下落して越週した。

23.60ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、ドル高を背景とした金相場の下落に嫌気したことで一時23.00ドルを割り込んだものの、米経済指標が市場予想を下回ったことですぐに週初の水準まで値を戻した。その後、FOMCの発表内容を見定めたいとの思惑の広がりから同値近辺を推移すると、注目されていた会合では市場予想通り0.25%に利上げ率が留まったほか、会見では物価上昇率の鈍化が認められたことで一時24.60ドル近辺まで急騰した。しかし、利食い売りから反落し23.40ドル近辺まで下落すると、週末発表された米雇用統計でも市場予想を上回る結果となったことを材料視した金相場の下落に追随し22.40ドル台で越週した。

129.90円台後半でスタートした先週の為替相場は、FOMCでの発表内容を前にした警戒感からも目立った動きはなく概ね130.00円を挟んでのレンジ相場を形成した。そして、注目されていたFOMCでは市場の予想通り0.25%の利上げが発表されたほか、パウエル議長による会見でのハト派発言が材料視されたことで128.50円近辺までドルが下落した。その後、一時129.80円近辺まで反発したものの、直ぐに値を下げ128.50円近辺まで値を戻した。そして、週末に発表される米雇用統計を前に様子見ムードが漂うも、発表後は市場予想を上回る結果が材料視されドル買いが強まると、ドルは131.20円近辺まで上昇して越週した。


略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
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