マーケット市況情報

2022年03月23日 12時00分

週報(3/14~3/18)2022年03月23日 12時00分

1,080ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、ウクライナ危機における停戦交渉の進捗期待が高まったことを背景とした金相場の下落に追随した。また、16日の米FOMCの声明発表を前に、0.25%の利上げが実施されるとの見方の広がりを背景としたドル買いから、1,000ドルを割り込み980ドル近辺まで続落した。その後、市場予想通り政策金利が0.25-0.50%に引き上げられた。そのためドル買いが進み一時値を下げるも、パウエルFRB議長の会見で、今後の経済見通しに対して楽観的な発言がなされたことが好感され、米株式相場は大きく上昇した。これにより1,030ドルを回復すると週末まで同値近辺を推移し1,040ドルで越週した。


1,985ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、前週末に節目となる2,000ドルを割り込んだことへの手じまい売りが継続し軟調に推移した。また、ウクライナ危機における停戦交渉において、ロシア側から一定の進捗があった旨が発表されたことも相場を押し下げる材料となり1,940近辺まで下落した。その後も、米FOMCで利上げ観測の高まりによるドル高により上値の重い展開が継続し、一時1,900ドルを割り込むまで続落した。そして、注目されていた同会合では市場予想通り政策金利が0.25-0.50%に引き上げられたが、織り込み済みの結果だったことや、材料出尽くし感から1,940ドル近辺まで買い戻された。週後半にも混迷するウクライナ情勢を背景に同値近辺まで上昇するも、FRB高官による相次ぐタカ派発言が上値を重くし1,930ドル近辺で越週した。


25.80ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、ウクライナとロシアの停戦交渉への進捗期待感を背景とした金相場に追随し25.20ドル近辺まで下落すると、中国国内における新型コロナウイルス感染再拡大による一部地域のロックダウン実施報道から実需の減速懸念が再び広がり24.40ドル近辺まで値を下げた。その後、金相場の上昇に好感し25.00ドルを回復すると、一時25.40ドル近辺まで続伸した。週末にかけてはウクライナ情勢の先行き不透明感の広がりが下支えしたものの、FRB高官による相次ぐタカ派発言が重石となったことで25.10ドル近辺で越週した。


117.30円近辺でスタートした先週の為替相場は、16日の米FOMC声明発表を控える中、確実視されている利上げを背景とした日米金利差拡大観測の高まりによるドル買いから118.50円近辺まで上昇した。同会合では市場の予想通り米政策金利が0.25-0.50%に引き上げられたほか、パウエルFRB議長による今後の経済見通しに対しての楽観的な発言が材料視された為に119.00円近辺まで上昇した。その後、週末にかけても混迷するウクライナ情勢に対する先行き不透明感を背景としたドルへの逃避買いが相場を押し上げ119.50円近辺で越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会 FOMC:米連邦公開市場委員会
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