マーケット市況情報

2020年08月18日 17時00分

週報(8/11~8/14)2020年08月18日 17時00分

960ドル台中盤でスタートした先週のプラチナ相場は、市場予想を上回る中国経済指標や欧米株価の上昇を材料に1,000ドルを試すも、同水準では利食い売りが強まり反落する展開となった。週央にかけて、米追加景気対策協議が行き詰まっているとの報道を嫌気した米株価の下落を受け、急速に下げ幅を拡大すると920ドル近辺まで下落した。その後は、米財務長官の発言から米減税政策への期待感が後退すると対ユーロでドル売りが強まり940ドル近辺まで値を戻した。週末にかけては、強弱入り混じる米経済指標を背景にもみ合う展開が続き940ドル台中盤で越週した。

2,020ドル台中盤でスタートした先週の金相場は週初、米国の追加景気対策を巡る協議が難航していることから経済成長に対する不安が高まったことに加え、米中関係の悪化懸念から2,050ドル近辺まで上昇した。その後は、ロシア政府の新型コロナウイルス感染症ワクチン承認報道を受けて早期実用化への期待感が高まったことや、良好な米経済指標を背景に下落に転じると、調整売りも巻き込み週央には1,870ドル近辺まで急速に下げ幅を拡大した。週末にかけて、1,940ドル近辺まで買い戻されたあとは、3月中旬以来の低水準となった米新規失業保険申請件数や市場予想を下回る米7月小売売上高など強弱入り混じる材料を背景に売り買いが交錯し同値近辺で越週した。

28.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、良好な中国経済指標を背景に徐々に下値を切り上げると29ドル近辺まで上昇した。その後、新型コロナウイルス感染症ワクチンの早期実用化期待や良好な米経済指標を背景に下落する金相場に連れ安となると、投機的な売りも巻き込み24ドル近辺まで急落した。週末にかけて米通商当局が欧州製品に対する大幅な関税引き上げを見送ったことでドルが対ユーロで弱含むと切り返し、26.50ドル近辺まで回復したあとは、軟調な米経済指標を材料に値を下げ26ドル近辺で越週した。

105.90円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、ドルが対ユーロで強含むとドル円にも波及し106.20円近辺までドル高が進んだ。その後も、本邦株式市場の上昇を好感しドル高が進むと、好結果だった米7月消費者物価指数を受け、更にドル買い円売りが強まり107円近辺まで急速に値を伸ばした。週央には、米財務長官の発言を背景に減税による米景気対策への期待感が剥落したことでドル売り優勢となり106.60円近辺までドル安が進んだ。週末にかけて、米新規失業保険申請件数が低水準となったことで再び107円を試す展開となったものの、107円台を維持できないことへの失望感からドル売り圧力が強まると、米経済対策協議の行き詰まりや米中通商協議の不透明感も相俟って106.60円近辺までドル安が進み越週した。
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