マーケット市況情報

2017年12月08日 10時00分

2017年11月の貴金属市況2017年12月08日 10時00分

価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:   〃   円建:   〃

金(Gold)
■ドル建て金相場
1,279.25ドルでスタートした11月のドル建て金相場は月後半にかけて徐々に下値を切り上げ、月末に大きく値を落とす展開となった。
月初1日のFOMCでは市場予想通り、政策金利の現状維持を決め、年内の追加利上げを示唆したものの、既に市場は織り込み済みで相場を大きく動かす材料とはならなかった。3日に発表された米経済指標は、米経済の底堅さが意識される結果にドル買いが優勢となる中で月間最安値の1,267.20ドルまで下げ足を強めたものの、サウジアラビアの内政不安から安全資産として金が選好され1,280ドル台前半まで値を伸ばすと米税制改革の先行き不透明感が漂う中、ドルが売られ、1,280ドル台中盤まで続伸。
月の半ばには昨年の米大統領選に対するロシア介入疑惑の報道が再燃し1,290ドル台中盤まで急騰するも、良好な米経済指標や米国債利回りの上昇を好感したドルの上昇を背景に1,270ドル台中盤まで下落し上げ幅を削る展開となった。その後22日のFOMC議事要旨が公表され、理事の多数が近い将来の利上げが適切だと認識する一方、当局の目指す目標を下回る物価上昇率に懸念を示していることが明らかとなると、ドル売りが優勢となる中で29日には月間最高値の1,294.85ドルまで反発。月末にかけて、米第三四半期GDP改定値の良好な結果や米国株が上昇する中で1,280ドル台中盤まで急落。月末30日にはやや値を落として1,280.20ドルで終了。

■円建て金相場
4,684円でスタートした11月の円建て金相場は、月半ばにかけて上昇するドル建て金相場を受けて9日に月間最高値の4,735円まで上昇。月末にかけてドル建て相場は上昇したものの、為替相場が円高に進んだことから24日には月間最安値の4,667円まで値を落とし、月末30日は4,668円で終了。

プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
927ドルでスタートした11月のドル建てプラチナ相場は月半ばにかけて上伸するも月末には弱含む展開。3日発表の米10月ISM景況指数が市場予想を大幅に上回ったことでドル買いが優勢となる中、920ドル前半まで値を落とし、6日には月間最安値の919ドルまで下げ幅を拡大。その後は、サウジアラビアの内政不安や米税制改革の先行き不透明感の台頭にもサポートされ、940ドル近辺まで続伸。
その後は独自材料に乏しく、925ドルから935ドルのレンジ相場が形成されたあとは、徐々に下値を切り上げ、米大統領選へのロシア介入疑惑を材料に金相場が上昇する中で950ドル近辺まで急騰。
国債利回り上昇にサポートされ、ドルが上げ幅を強めると920ドル台前半まで急落するも22日発表のFOMC議事要旨で物価上昇率の低い米国経済への懸念が示され、ドルが売り込まれる中で28日には月間最高値の955ドルまで上げ幅を拡大。その後は、好調な米経済指標や米株を背景に月末30日には940ドルまで下落し終了。

■円建てプラチナ相場
月間最安値の3,456円でスタートした11月の円建てプラチナ相場は、ドル建てプラチナ相場が堅調に推移したことで徐々に下値を切り上げると、20日には月間最高値の3,520円まで値を伸ばした。その後は円高の動きが進んだことで23日には月間最安値と同レベル程度まで値を下げたものの、月末にかけてドル建て相場の上昇とドル円の反発が相俟って3,487円で終了。

銀(Silver)
■ドル建て銀相場
16.94ドルでスタートした11月のドル建て銀相場は、月後半にかけて方向感に欠け、16.80ドル付近〜17.10ドル付近でのレンジ相場が続いたものの、月末にかけて大きく値を崩す展開となった。
月初は3日発表の米10月ISM非製造業景況指数の力強い結果を受けて、ドル高が進行すると16.80ドル近辺まで反落するも、サウジアラビアの内政不安や米税制改革への不透明感からドルが売られ反発。その後は非鉄金属が軟調地合いに推移したこともあり、上値は重く、17日には米大統領選のロシア介入疑惑の報道から金相場が値を伸ばすと追随。20日には月間最高値の17.15ドルまで続伸。その後は17ドルを挟んで小動きとなったが、良好な米四半期GDPにサポートされたドル上昇を背景に月末30日には月間最安値の16.57ドルまで急落して終了。

■円建て銀相場
63.80円でスタートした11月の円建て銀相場は月初ドル建て銀相場の上昇と円安が進んだことで2日に月間最高値の65.70円まで上昇したあとは、月末にかけて円高に推移する為替相場によって徐々に上値を削る展開となり、月末30日には月間最安値の62.40円まで下落して終了。

■為替
113.86円でスタートした11月の為替相場は、1日のFOMC声明で政策金利の据え置きと、年内利上げを示唆する内容に114円台まで値を伸ばすも、市場予想通りの展開だったことから値動きは限定的。3日発表の米10月ISM非製造業景況指数が、市場予想を大幅に上回る良好な結果に上げ幅を拡大すると、6日には月間最高値の114.38円まで続伸。その後は米金利低下を受けて軟調地合いへ転換。米税制改革案の法人税減税が先送りされるとの報道を受けて上値を削ると113.50円近辺まで下げ幅を拡大したあとは、同レベルで揉み合う展開。日経平均株価の軟調地合いと弱い米国経済指標が発表されたことで円買い・ドル売りが進行すると113円台を割る水準まで下落。また、米大統領選へのロシア介入疑惑が再燃したことでトランプ政権への先行き不透明感の強まりから112円台前半まで続落。20日には良好な米10月景気先行指標総合指数を受け、一時112円台中盤まで反発する場面がみられたものの上値は重く、22日のFOMC議事要旨で緩やかなペースでの利上げが適切とする一方、低インフレの米国経済に懸念が示され、冴えない米経済指標も相俟って111円台中盤まで下げ足を強めた。
その後は米税制改革案の不透明感や北朝鮮を巡る米朝間の緊張再燃が重しとなり28日には月間最安値の111.00円まで値を落とした。月末には29日発表の米四半期GDP改定値も良好だったことで112.05円まで値を戻して終了。

名称
FOMC 連邦公開市場委員会

以上