マーケット市況情報

2015年02月12日 10時48分

2015年1月の貴金属市況2015年02月12日 10時48分

価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
1,184.25ドルでスタートした金相場は、ECBの追加緩和観測などを背景として、2日に月間安値となる1,172ドルを付けました。売り一巡後はギリシャの政局不安に加え、原油相場が約6年ぶりに50ドルを割り込んだことや、株安を背景にリスク回避の動きが強まり、1,220ドル付近に上昇しました。
9日に発表された12月の雇用統計では失業率の改善から売り戻される場面もありましたが、原油相場の急落で低インフレが長期化するとの見方から、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測が後退、安全資産としての金が再評価されて、1,240ドルに上昇しました。またスイス国立銀行がスイスフラン高抑制の為に導入していた対ユーロでの上限目標の撤廃を発表したことで市場に混乱が広がり、投機資金が金に流入し16日には1,277.50ドルに上昇しました。さらにIMFが2015年の世界経済見通しを引き下げたことを受けて上昇しました。ECBが量的緩和導入(月額600億ユーロの国債を中心とした資産買い入れ)を決定したことで21日には約6ヶ月ぶりの高値で月間最高値となる1,298ドルをつけました。 その後は、目先の達成感から利益確定の売りが見られ軟調に推移しました。29日にFOMCの声明は概ね予想通りの内容となったことから反応薄でしたが、米ドルの早期利上げが意識されて30日に1260.25ドルに下落して終了しました。


■国内金相場
月間最安値となる4,623円でスタートした1月の国内円建て相場は、為替は円高基調に推移したものの、ドル建て金価格の上昇に相殺される形で徐々に値を切り上げ23日には月間最高値となる4,985円まで上昇しました。その後月末にかけては為替に大きな動きが見られない中、ドル建て金価格が下落したことにより30日に4,826円下落して終了しました。

プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,200ドル台でスタートした相場は、ECBの追加緩和観測にみるユーロ圏の経済不安、原油相場の下落や世界的な株安などに圧迫され、2日に月間最安値となる1,193ドルに下落しました。売り一巡後は、米自動車販売台数の発表内容が良好であったことや、米雇用統計を受けたドル安や金の上昇も支援要因となり、9日には1,225ドルに上昇しました。その後スイス中央銀行の対ユーロ上限の撤廃を背景とした金相場の急騰に追随し、16日には1,262ドルに上昇しました。さらにIMFが公表した世界経済見通しが下方修正されたことや、ECBが量的緩和の実施を発表したことで金相場の上昇に追随し21日には月間最高値となる1,285ドルに上昇しました。
これまでの上昇に対する利益確定の売りや、FOMC発表から米早期利上げ観測が強まり金相場が下落したことを背景として、30日に1,221ドルに下落して終了しました。


■国内プラチナ相場
4,721円でスタートした国内円建て相場は、ドル建てプラチナ価格が伸び悩み円高が進行したことで6日に月間最安値となる4,717円に下落しました。その後も円高基調が続いたものの、ドル建てプラチナ価格が上昇したことで相殺され徐々に値を切り上げ23日には月間最高値となる4,928円に上昇しました。その後月末にかけては為替に大きな動きが見られない中ドル建てプラチナ価格が急落したことから30日には4,727円に下落して終了しました。


銀(Silver)
■海外銀相場
月間最安値となる15.71ドルでスタートした銀相場は、独自材料に乏しく金に追随した展開となりました。月前半にかけてはギリシャの政局不安や米雇用統計の結果を受け投資資金が流入し上昇した金相場に追随し、9日には16.24ドルに上昇しました。
原油価格の下落を背景に米株式相場が弱含む中、スイス中央銀行が対ユーロでのスイスフラン上限撤廃を発表し、またスイス預金金利が下落したことを受けて、金同様に通貨的側面を持つ銀相場にも投機資金が流入し16日には16.92ドルまで上昇しました。
加えてIMF発表の世界経済見通しが下方修正された事や、ECBが量的緩和実施を背景とした金相場の上昇が追い風となり、投機家の旺盛な買いも入って23日には月間最高値となる18.23ドルに上昇しました。その後はこれまでの上昇に対する一服感やFOMCの声明を受け、米ドル政策金利の早期利上げ観測が強まったことで金相場同様に銀相場も徐々に値を切り下げ30日に16.92ドルに下落して終了しました。


■国内銀相場
月間最安値となる63.90円でスタートした1月の国内円建て相場は、円高が進行したもののドル建て銀価格の上昇に相殺され徐々に値を切り上げ23日に月間最高値となる72.80円に上昇しました。
その後は月末にかけて為替に大きな動きが見られない中、ドル建て銀価格が軟調に推移したことから30日に67.50に下落して終了しました。


■為替相場
ドル円相場は、月初に対欧州通貨でドル高が進むと月間最安値となる120.34円でスタートしました。しかしその後は、ギリシャ選挙の様相からユーロ圏離脱懸念や世界同時株安が進行し、さらに原油価格の暴落も嫌気されたことから、7日には円は118.84円まで上昇しました。8日には原油安が一服したことや、欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和観測を背景に米国株式相場が上昇したことを受け円売り・ドル高が強まり、9日には円が119.87円まで下落しました。その後はスイス中央銀行が対ユーロでのスイスフランの上限設定の撤廃を発表し、米株式相場が大幅下落するなど金融市場の不安定な動きを背景にユーロが対主要通貨で急落したことから、円を買う動きがさらに強まり16日には月間最高値となる116.44円まで急騰しました。
116円近辺の水準では年始からの円の上昇を受けた投機家の円売りや、欧州中央銀行(ECB)による量的緩和観測、20日には国際通貨基金(IMF)による米国経済見通しが改善されドル買いが強まったことを受け反発し21日には118.64円まで下落しました。
その後月末にかけては、ギリシャ総選挙で緊縮財政の反対派の野党が勝利したことで円が買われたものの、FOMC声明後に年内の利上げが改めて意識されたことで円安が進むなど方向が定まらず売り買いが交錯する展開となり117.50〜119円のレンジ相場で推移し30日には118.25円で終了しました。


以上