マーケット市況情報

2015年01月13日 10時09分

2014年12月の貴金属市況2015年01月13日 10時09分

価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
1,178.75ドルでスタートした12月の金相場は日本国債の格下げや中国の経済指標が悪化をきっかけに欧米の株式相場が下落する中1,200ドル台を回復すると、米国の民間雇用会社が発表した11月の全米雇用報告において、非農業部門の民間就業者数の伸びが市場予想を下回ったことを受けたことで金は買われ堅調地合となり、4日には1,209ドルに上昇しました。
その後米労働省が発表した11月の米雇用統計が市場予想を上回ったことから米利上げ観測が高まり8日には1,193ドルに下落したものの、中国の貿易統計の悪化やドイツの鉱工業生産の伸び悩みをきっかけに世界景気の減速懸念が台頭し世界主要国の株価が軒並み下落しました。株価の下落を材料に投機筋の買いが旺盛となり10日には月間最高値である1,229ドルに上昇しました。1,230ドル近辺では投機筋の利益確定売りに上値を押さえられると、11月の小売売上高が8ヶ月ぶりの伸びを見せたことや新規失業保険申請件数が好結果だったことなどから米利上げ観測が高まり、17日には1,195.75ドルまで下落しました。
米FOMC終了後の声明やイエレンFRB議長の発言を受け市場ではFRBが金利引き上げに慎重な姿勢を崩していないとの見方が優勢となり、金の買いを支え18日に1,210.75ドルに上昇しました。クリスマス休暇を控え、米国の新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことが米景気回復期待を後押しし米利上げ観測が高まるとドル高が進行しました。米株式相場が堅調に推移する中、金は売られ23日には月間最安値となる1,175.75ドルに下落しました。年末にかけてはギリシャの政局不安が台頭したことや低調な米経済指標を受けて米早期利上げ観測が後退しました。投機筋の買いが強まり31日には1,199.25ドルに上昇し越年しました。


■国内金相場
月間最安値となる4,437円でスタートした12月の国内円建て相場は、ドル建て金価格が上昇し円安も同時に進行したことで10日には月間最高値となる4,745円に上昇しました。その後は円高の進行に歩調を合わせる形で軟調に推移し、17日には4,548円に下落しました。月後半にかけてはドル建て金相場は上値の重い展開となったものの、円建て相場は円安の進行に相殺されるかたちで下値は限定的となり30日に4,624円に上昇して越年しました。

プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,198ドルでスタートした12月のプラチナ相場は、日本国債の格下げや欧米の株式相場下落を受けて金相場が上昇する中、プラチナ相場にも投機資金が流入し3日には1,223ドルに上昇しました。その後発表された11月の米自動車販売台数が前年同月比で増加したことやISM非製造業景況指数が好結果だったことなどを受けて、景気回復に対する期待感から需要増が意識され投機筋の買いが強まり10日には月間最高値となる1,250ドルに上昇しました。
1,250ドル近辺では投機筋の利益確定売りが見られ、また米国の小売売上高、新規失業保険申請件数が良好な結果となったことを受けて金相場同様に軟調な展開となり18日には1,202ドルに下落しました。米FOMC開催後には早期利上げ観測の後退から一時買い支えられる場面が見られたものの、その後発表された米国の新規失業保険申請件数が良好な結果であったことなどから、ドル高・米株高が進行しました。金相場の下落につられるかたちでプラチナ相場は徐々に値を切り下げ23日には月間最安値となる1,183ドルに下落しました。その後は1,200ドル割れの水準では割安感からの買いも入り、また米経済指標の結果等を受けて上昇した金相場に追随し31日には1,210ドルに上昇して越年しました。


■国内プラチナ相場
4,602円でスタートした12月の国内円建て相場は、円安が進行しドル建てプラチナ価格も上昇したことで8日には月間最高値となる4,836円に上昇しました。その後はドル建てプラチナ価格が下落する中、円高の進行も加わり17日には月間最安値となる4,601円に下落しました。月後半にかけてはドル建てプラチナ価格は軟調に推移したものの、円建て相場は円安の進行に相殺されるかたちで堅調に推移し30日に4,729円に上昇して越年しました。


銀(Silver)
■海外銀相場
15.73ドルでスタートした12月の銀相場は、日本国債の格下げや、中国の経済指標の悪化、米民間会社発表の11月の全米雇用報告が低調であったことなどから金相場同様に投機筋の買いから4日には16.42ドルまで上昇しました。その後は米労働省が発表した雇用統計の結果を受け下落した金相場につられ上値の重い展開となり8日には16.26ドルに下落しました。世界主要各国の経済指標が軒並み悪化し株式相場が軟調に推移する中、金相場同様に投機筋の買いが旺盛となり12日には月間最高値となる17.07ドルに上昇しました。
17ドルを超える水準では投機筋の売りから上値の重い展開となると、その後米経済指標が良好な結果となったことで米利上げ観測が高まり金相場が軟調な推移とする中、銀相場においても投機筋の売りが優勢となり23日には月間最安値となる15.71ドルに下落しました。欧米のクリスマス休暇後はやや動意にかける展開の中、月後半にかけて15.70ドル近辺を挟んでのレンジ相場を形成した後、年末にかけては米経済指標が悪化したことによるドル安やギリシャの政局不安をきっかけに上昇した金相場同様に堅調に推移し31日には15.97ドルに上昇し越年しました。


■国内銀相場
月間最安値となる59.30円でスタートした12月の国内円建て相場は、ドル建て銀価格が上昇したことや円安も同時に進行したことにより10日には月間最高値となる68.40円まで上昇しました。その後は円高基調となったことやドル建て銀価格が下落したことで徐々に下値を切り下げる展開となり、17日には62.20円まで下落しました。月後半にかけては円安の進行に堅調地合を維持し30日には64.10円まで上昇して越年しました。


■為替相場
118.89円でスタートした12月のドル円相場は、2日に118.34円に上昇した後11月の雇用統計で非農業部門の雇用者数の伸びが前月から32万1,000人増と市場予想を上回ったことで円売り・ドル買いが強まり、8日に月間最安値となる121.58円に下落しました。原油相場の大幅な下落を受けて収益悪化への警戒感から石油関連株が売られるなど米株式相場が下落する中、米長期金利の低下も嫌気され、円買い・ドル売りが優勢となり11日には117.68円に上昇しました。
米経済指標の好結果を受け一時118.90円近辺まで下落したものの、原油相場がさらなる下落を続け5年7ヶ月ぶりの安値を更新したことを受けて米株式相場が大幅に下落しました。またロシア経済への懸念が高まりロシアルーブルが急落したことを受け円買い・ドル売りが進み、17日に月間最高値となる116.91円に上昇しました。
月後半にかけては日銀の金融政策決定会合で金融緩和の継続が決まり日米の金融政策の違いが意識されたことや米株式相場が反発したことをきっかけに円売り・ドル買いの流れに転換し、24日に120.64円に下落しました。その後も年末にかけて円安基調を維持し30日に120.55円をつけて越年しました。

以上